日記!?
艾の製法ってホントはもっと難しいはずなんですが…まぁテキトーなヤツが書いてるモノですから…
で、ワタシもお札会議に出る事になったんだけど…とっととデザイン考えなきゃ…
って事で、おぢさまとの寝室で、夜なべをして、デザイン画を考えた。
「ん?何をしているんだ?」
「うん…ちょっとね…秘密のお仕事なんだよねぇ…」
「ほぉ?ワシにもか?」
「うん、今はまだ…って所かな?」
「今は…か…いずれ解るなら、それまで待ってみよぉか。」
「うん、そぉしてくれると嬉しいな。」
と、何枚もの紙に、落書きとも取れる内容の絵を描いていく。今回は、表に人物、裏にはお城、透かしやなんかも入れて…偽造防止に何か仕掛けを入れないとね…
ま、そこはコレから考えるとして…ワタシはお札の原案を書いていた紙を全部魔法の袋に入れて、おぢさまに向き合う。
「今日のお仕事はココまでにする。」
「そぉか?なら寝るか?」
「ん〜…まだ眠く無いかな?」
と、ちょっと扇状的な薄手の…ともすれば透けてない!?って感じの浴衣で、おぢさまの膝の上に座り、何かしているのを邪魔してみる。
「アヤナ。少し待って貰えるか?」
そぉ言われても、ワタシの甘えたいしょうどうは収まら無いんだよね!!
ん?日記?
「ちゃんと日記付けてるんだ…」
「あぁ、子供の頃からのクセみたいなモノだな…」
「何かきっかけが?」
「文字を憶える為…だったかな?読み書きも貴族の嗜みだからと、父に勧められてな…」
「そっかぁ…うん、良い事だよね。」
「アヤナは付けてないのか?」
「コッチに来てからして無いかも…」
「一緒に付けるか?」
「うん!!ワタシもコッチに来てから何をしたのか良く憶えて無い部分も有るから…」
と、云う事で、ワタシも一緒に今日からの日記を、同じ日記帳に記す事にした。
ワタシの字はちょっと丸めの日本語で記してあげる。
えっ?だって、読まれて内容が見られて、内容を知られたら恥ずかしいんだもん!!
それは…おぢさまに対する愛も綴られてるんだもん…あれ?ままやおじぃちゃんや耕作おじぃちゃんに見られ…そこまでデリカシー無い事は無いよね?
うん、美少女を覗く変質者おじぃちゃん、孫を溺愛してたおじぃちゃん、十五年ぶりに再開してねこっ可愛がりするまま…うん、不安材料しか無いよ!!日記は秘密にするべきだよね!!うん、コレは墓まで持って行こ!!
「なんだそれ…文字か?」
「うん、日本語だよ。内容は恥ずかしいから教えないよ?」
「そぉか…ま、いずれ読み解いてみせよぉ。」
ってヤル気になってるっぽいけど、多分不可能…根本的に、文字形態が違うんだもん…アルファベット体系の文字文化では日本語の解読は不可能なんだよ…しかも、漢字、ひらがな、カタカナと三種類有るし、文字数が全く違うんだもん。
それを読み解けるとなると…誰かに教わる必要が有るよ?一人で大丈夫?
などと心配はしたけど、読まれる心配は無いよね。
日記を書き終えて、おぢさまと一緒にベッドにはいる。
そして、疲れ果てて、おぢさまに抱き着いて寝る…いつものパターンだね。
そして翌日、またヨモギを干してから商会に行き、お札のデザイン画を完成させる。後は金額と番号を付けて、出来上がりになる。
「うぅ〜ん…ま、こんな所かな。あとは、コレが採用になって、お札の大きさを決めて…試験的に作って…おしまいかな?」
と、仕事を一段落させた時、
「アヤナぁ!!居るかぁ!?」
と、ワタシより小さな、角の生えた女の子…キシちゃんが訪ねて来た。
「アレ?キシちゃん!?どぉしたの?」
「良かったぁ!!頼む!!一緒に来てくれ!!」
言うが早いか、キシちゃんはワタシを引っ張って、スラム街だった方に引っ張って行かれた…ワタシにもお仕事有るのに…
キシちゃんに引っ張られて来たのはキシちゃんが運営してる孤児院…だった。
「ちょっと!!キシちゃん?なんなの?ワタシもお仕事が有るんだけど!?」
「そんなモノどぉでも良いのぢゃ!!こっちのが大問題なのぢゃ!!」
大問題!?まさか…
「…子供達に何かあったの!?」
「うむ…妾ではなんともならぬ事故な…」
ん?キシちゃんで何ともならない事!?そんなのワタシも同じ様なモンだよ?期待し過ぎは良く無いよ?
「…で…その何ともならない事って?」
「うむ…どぉしたら子供が出来るのか…そんな質問をされての…」
「帰る!!」
「んね!?ちょっと待つのぢゃ!!」
ガシっと右腕を取られた。
「ちょっ!?離してよ!!」
「なんでこの問題になると誰も教えてくれぬのぢゃ!?」
「キシちゃんも知ってるんでしょ!?」
「知ってはおるが…その…どぉ教えたモノかと…」
「うん、解ったよ…」
「そぉか!?解ってくれたか!!では早速…」
「ヤダ!!自分で教えてあげて!!」
「妾だと説得力に欠けるのぢゃ!!」
「それならワタシだって一緒だよ!!キシちゃんと変わらない体格なんだから!!」
「でも、結婚しとるのぢゃろ!?」
「それとコレとは別問題だよ!!」
キシちゃんとの言い合いはお昼まで続き、
「あっ!!軍の訓練の時間だ!!キシちゃんの周りにはハンターさんが居るんだから、そっちに丸投げしたらどぉ?」
「男共には頼めぬぢゃろ!!」
キシちゃんの声を聞きながら、ワタシはお城に帰った…もっと大問題かと思ったのに…
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




