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忍者が異世界転移したらこぉなった!?  作者: ちまき
第三幕 結婚式!?
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傅かないで!?

ただいまぁ!!

あっ!!ここってアヤカと初めて会った場所だ!!確かクマさんに襲われてたんだよなぁ…んで、護衛が全員敵だったんだよねぇ…で、馬車引いて村に帰ったんだよねぇ…なっつかしいなぁ。


「ココで初めてアヤカと会ったんですよ。」

「そうなんですね。」

「あの時はまさかホントに妹とか思わなかったよ。」

「でしょうねぇ…」

「それでも最初から、お姉様とか呼ばれて…」

「アヤカ様の事お好きなんですね。」

「好きは好きだけど…ホントに妹って感じでの好きかなぁ…」

「本当に妹君ぢゃないですか…」

「あれ?そぉ云えばそぉですね!!」


なんて何でもない事を話してたら久々のノコヤミだぁ!!まだ夕方前か…


「あれ?シェルビーさんは騎士に変身しなくて良いの?」

「あ…そうでした!!馬車を使用させて頂いて良いでしょうか!?」

「良いんぢゃない?」

「では少々使わせて頂きます。」


馬車を止め、シェルビーさんは馬車内で着替えだした。

後ろの馬車に追いつかれ、


「嬢ちゃん、どぉかしたのか?」

「シェルビーさんが着替えてるだけですのでご心配なく、お先に行ってて下さい。」

「そぉか?なら一足先に行っとくぞい。」

「はぁい。」


オジサンが先に行き、少ししてシェルビーさんは騎士になって出て来た。


「アヤナ姫、お待たせ致しました。」

「その格好になると姫呼ばわりなんだ…」

「他に人も居ませんので。」

「まぁ良いや…とりあえず、おぢさまの所に行きましょう!!」

「おぢさまですか?」

「男爵閣下のお屋敷です。」

「畏まりました。」

「その堅い言葉もワタシにだけは辞めて欲しいんだけど…」

「あ、そうでしたね。」

「ココでは絶対だからね!!」

「解りました。」


そんなこんなでおぢさまのお屋敷に着いた。

ワタシは御者席から降りて、門番さんと話す。


「お久しぶりです!!」

「おっ!?アヤナちゃんか!!久しぶりだな!!今日はどぉした?」

「おぢさま…男爵閣下にお手紙を二通お預かりしてまして、おぢさまが居られるなら入りたいなぁ…って。」

「ちょっと待ってな。」


門番さんの一人が執事さんと話して戻って来た。


「今すぐ会ってくれるってさ、入りな。」

「ありがとうございます。」


ワタシは一人で中に入って行った。

前はドアノッカー叩こぉとしたら、アヤカに開けられて頭打ったんだよなぁ…

ごんごんごん

ドアノッカーを鳴らすと、すぐに執事さんが出て来て招き入れてくれた。


「アヤナ様お久しぶりですね。お怪我等はしてませんか?」

「はい!!大丈夫です。セルバンティスさんもご健勝そぉで何よりです。」

「ははは、挨拶も前と比べて上手くなりましたね。」

「そぉですか?ありがとうございます。」


などと話しながらも招き入れられ、おぢさまの執務室の前に来た。

こんこんこん


「入れ。」


うわぁ、何日か振りのおぢさまの渋い声だぁ!!

執事さんの後に続いて中に入る。


「おぢさま、ただいま帰りました。国王陛下とアヤカ姫からお手紙をお預かりして来ましたよ。」

「アヤナ、無事で何よりだ。色々話を聞きたい所だが、先ずは手紙を読ませて貰おうか。」

「はい、こっちが国王陛下の手紙で、こっちがアヤカ姫の手紙です。」

「ふむ、さてさて何と来てるか…なるほど、姫からは感謝の内容だな、綺麗な文面だ。…こっちは…………んな!?」


手紙を読みながら驚いてるけど…どぉしたんだ!?


「おぢさま?どぉかしたの!?」


ワタシの心配を他所に、ワタシと手紙を交互に見て…バっと立ち上がり、ワタシの前に来て片膝を着いて頭を下げる。

その行為に執事さんもびっくりしている。いやいや、ワタシのがビビってるから!!


「第一王女殿下にはそうとは知らず数々の無礼誠に申し訳なく、如何様にも処罰して下さい!!」


なんて言われても…


「だ…旦那様!?どうされましたか!?」

「セルバンティス、此方のお方は、シュウキュウ・アヤナ様で、王国の第一王女殿下だ、粗相の無い様にな!!」

「な…」


その言葉を聞いて、執事さんも片膝を着いた。

ぱぱは何を報告してんだよ!?ワタシの平穏を壊しやがって!!今度説教してやる!!

それよりこっちだな…

ワタシはおぢさまの前にしゃがみ、


「おぢさま、ワタシは桐生彩奈、一介のハンターですよ?執事さんも、そんな態度を取られたら困ります、こんな格好した王女様なんか居ませんよ。今まで通り接して下さい。」

「何と寛容な、畏まりました。」


おぢさまは立ち上がり、


「して、今夜は此方にご滞在頂けるのでしょうか?」

「おぢさま、堅いです。まぁ、まだ用事が残ってますし、今夜は義理の家族と過ごしたいので、コレでおいとまします。」

「そうですか、何か有りましたら何なりと。」

「あ、でしたら外に居るシェルビーさんを泊めてあげて下さい、一緒に…と云うワケにはいきませんから。」

「畏まりました。セルバンティス!!」

「畏まりました。」

「ぢゃぁ。ワタシは次の用事がありますから、明日、全部終わったらお伺いしますので、よろしくお願いします。」

「はい、畏まりました。門までお送りさせて下さい。」

「えっ!?ぢゃぁ…手を繋いで良いですか?」

「ふぅ、解りました。」


ワタシはおぢさまと手を繋いで歩き出した。


「ぱぱから聞いたんだけど…おぢさまはワタシみたいなのが好みなんですか?」

「んな!?あんにゃろ…ふぅ、否定はしませんが、誘惑はされてもお応え出来ませんよ?」

「うん!!でも少し悲しいな…」

「そこは堪えて下さい。」

「はぁい。それで、ハンターの格好をしてる時はコレまで通りの対応が良いんですけど…」

「解った、肝に銘じておこう、セルバンティスにも注意しておくよ。」

「御心遣い感謝します。」


などと話している内に門まで来た。


「では男爵閣下、無事、勤めを果たした事報告致しました。そしてワタシが受けたご恩はまたお返し致しますので、何なりとお申し付け下さいますよう。」


ワタシは日本礼法通りの礼をして、お屋敷を後にした。


さて、次は組合だな!!

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