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立食パーティ!?

カノンがしっかり者ぢゃ無いとは?

「えぇー?ワタシにはそんな風には見えないなぁ…」


ワタシのパーティの準備が終わり、部屋を出ながらカノンさんにそぉ言った。


「ソレは姫様の買いかぶりですわ。」


他人の目が有るからか、カノンさんの口調が変わる。楽しいひと時は終わりって事かな、


「仕方有りませんわね。この話はまた後日に。」

「はい。」


と、ワタシはカノンさんに連れられて、王族用の会場入り口の控え室に入る。


「わぁ!!アヤカとアヤネはめっちゃくちゃ可愛いぃ〜!!ままはいつも綺麗なのに更に綺麗ぇ〜!!」


ワタシは素直な意見を述べた。


「あら?そぉ云うお姉様こそ、いつもご自分で可愛らしくしてらっしゃるのに、カノンさんにかかったら更に素敵になってますわよ。」


と、アヤカは、ワタシとカノンさん両方を褒めて来た。

くっ!!出来る妹め!!コレは女王になったら、大人気になって、素晴らしい国になるぞ!!


「今日のおねぇたま、いつもよりもっときれぇだよ!!」


無垢な瞳をアヤネが向けてくれる。ホント、ワタシの妹達は可愛いなぁ…


「あら?彩奈ちゃんもそんなお世辞が言える大人になっちゃぅたのかな?」


って、ままは言うけど、


「ん?ワタシ、お世辞なんて言わないよ?ままはいつも綺麗なのもホントだもん。」

「そぉ?ありがとぉ。」


って、ままに頭を撫でて貰った。あれ?もしかして、ままにこんな風にされたの初めてかも…なんか嬉しいな…


「あら?お姉様のお顔、凄く可愛くなってますわよ?アヤネみたい。」


んが!?六歳児と同列扱い!?


「おねぇたまといっしょぉ〜!!」


と、アヤネが手を取って来た…うん、嬉しいは嬉しいんだけど、何だろ?なんか女として負けた気分になるんだけど…

と、母娘で親睦を深めていたら、お邪魔虫…もとい!!みんなの旦那さんとイランク国王が控え室に入って来た。

むぅ…せっかくの楽しい空間が…ま、もぉすぐパーティが始まるって事かな?

今回のは遠征や、防衛に努めたみんなの労いも兼ねてるから、ワタシも笑顔を振り撒かなきゃね!!アヤカなんか危険過ぎて、途中退場だったしね…


「あら?男性陣も到着したわね。そろそろかしら?」

「あぁ、女性だけで盛り上がってた所悪いね。」

「ホント、無粋極まりないわよ?」

「そぉ邪険にしなきでくれるかな?イランク王も来てるんだぞ?」

「来てても言葉が通じてたのかしら?」

「…いや…まったく…」


と、ままがぱぱに嫌味を言った所で、


〈あの…アヤメ女王陛下、この度の助力誠にかたじけなく…〉

〈そんな堅苦しくしなくて良いよ。ウチ等は仲間なんだから。〉


ままって日本語だと相変わらず砕けた物言いだよね…


〈しかし…〉

〈ま、そぉだよね。国としての体面は大事だから仕方ないよね。そこはまた改めて話しをするとして、今日は色々食べてよ。彩奈ちゃんが付きっきりで通訳してくれるから。〉


って、ワタシに話を振りやがった!!


〈ちょっ!?お母様!?わたくしの今日のお仕事は外交ですの!?〉

〈そぉよ?彩奈ちゃんのがウチよりちゃんとした言葉使えるでしょ?〉

〈そ…ソレはそぉですけど…しかし…〉

〈立場も王女なんだから諦めて。〉

〈はい…〉


と、ワタシは今日、イランク国王の通訳になる事が決まった。ままめ…ま、おぢさまが一緒に居てくれればソレでいっか。


「陛下並びに皆様。お時間となりましたので会場にお入り下さい。」


新しく侍女長になった人が迎えに来てくれた。


「あら?もぉそんな時間なのね。では、皆さん、行きましょぉか。」

「「「「「「はい。」」」」」」


と、ままの声にみんなで返事をして、おぢさまの左腕に右手を添える。

ままも、アヤカも同じ様にしてるから真似ただけなんだけどね。

ワタシ達が会場入りすると、満場の拍手で迎えられた。

ソコに居たのは正装になっている騎士さんや軍員のみんなだけだ。貴族はほぼ来ていない。ほぼって言うのは、ホフマンさんみたいに貴族で有りながら騎士団で頑張ってる人も居るからなんだよね。

近衞騎士団の団長と軍の大将が義理の親子って事も有り、双方の仲は、悪くは見えないよね?


「みなさん、今日は先日までの疲れを大いに癒やして下さい。有る程度の無礼は大目に見る無礼講です。楽しんで下さいね。」


と、ままの声で会場は湧き上がる。


「ソレでは乾杯!!」

「「「「「かんぱぁ〜い!!」」」」」


と、立食パーティは始まった。

ワタシはおぢさまと一緒にイランク国王を誘い、まずはホフマンさんとお話をする。


「ホフマンさん、少し良いですか?」

「ん?あっ!!アヤナ姫様。はい。如何されましたか?…と、云うかイランク王とご一緒と云う事は…?」

「はい。色々と自慢したいんですよ!!」

「自慢になりますでしょぉか?」

「めちゃくちゃなりますよ!!」


と、ホフマンさんをイランク王に紹介する。


〈イランク王、こちら、我が国が誇る精鋭、近衞騎士団団長のクラーサ・ホフマン団長です。お顔はご覧になられてますわよね?ハウピン王国に派遣されていた一人ですから。〉

〈はい。戦場では先頭を切って活躍されてましたよ。その武勇も私の所まで上がって来ておりましたよ。クラーサホフマン殿、この度は本当にお世話になりました。ありがとぉございます。」


と、ワタシはしっかり同時通訳してあげた。

イランク王から手が出され握手をしている。


〈因みに、クラーサ団長は、古くは王族だったそぉですよ。三代くらいは貴族として、もし、王族に何かあったら王族に代わり、政務を行うんですけど、それ以降は殆どの家系が一般人として野に降るそぉです。クラーサ団長は自らの才覚のみで近衞騎士団団長にまで上り詰め、更に男爵位を下賜され、新たに貴族として歩いている我が国一押しの男なんです。但し、既に妻帯されてますので悪しからず。〉

〈ソレはまた、我が国に欲しい人財ですが、致し方無い…しかし、複雑な政治形態でもあるのですね…〉

〈そぉですわね。〉


と、ホフマンさんを自慢してあげた。

次に向かったのはパパの所だ。

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。

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