モヨギですよ!?
ヨモギって、どこにでも生えてる食べられる薬草なんですよね。
お城に帰ったワタシは、まず、バルコーさんに会いに来た。
「…って事で、何人かに手伝って欲しいんですけど、良いですか?」
「なるほど…話は解った。それなら、軍員ぢゃ無く、大公閣下付きの執事や侍女や騎士を連れて行けば良いのではないか?」
ん?確かにその通りだよね。執事さんとか居なかったし、侍女は居たけど、騎士さんも見てないな…
「見かけたのは侍女の人が一人だけですよ。」
「なに?どぉやってココに来たんだ?」
「多分、飛行自動車を使ったのかも…軍員が何人かコッチに残ってたハズだから…」
「そぉか…ソレなら侍女の一人二人で事が足りるな…仕方無い、十人くらいなら連れて行って良いぞ。」
「ありがとぉ!!良かったぁ…一人でするには、限界があったから…」
「あぁ、大公夫妻の為だ。そぉだな…クラーサ殿にも相談してみると良い。何人か出してくれるのでは無いか?」
と、提案してくれた。
おぉ…!!確かに!!大公夫妻のタメなら、近衞騎士も動いてくれるよね!!
「ソコまで考えて無かったですよ!!相談して良かったぁ…ちょっと先にホフマンさんに聞いてみます!!」
「あっ、おいっ!!」
バルコーさんはまだ何か言おぉとしてたけど、ワタシはそのまま飛び出していた。
そして、騎士さん達の練兵場に行き、ホフマンさんの所に来た。
「…って事で、何人かに手伝って欲しいんですけど…大丈夫ですか?」
「…なるほど、そぉ云う事でしたら訓練に来てる中からでも連れて行って良いですよ。」
と、二つ返事で了承してくれた。
ワタシは久々の騎士団練兵場に入り、
「あっ!!おねぇちゃん!!今日はコッチのわ訓練に来てくれたの!?」
と、真っ先にアイリスちゃんに見付かった。
そぉだ!!アイリスちゃんもおばぁちゃん達に引き合わせるのも良いかもね!!
「ちょっと違うけど、何人かに手伝って欲しいんだよね。」
「何人か?」
「うん、軍との合同演習って事でさ。」
「ん〜…私は行っちゃダメ?」
「第一候補がアイリスちゃんだよ!!」
「やったぁ!!」
と、ソレから五人…一組を連れて行く事にし、軍からもユマさん、ミィちゃん、ターラさん、マイさんが来てくれた。そして…
「ま、大公様夫妻のタメなら仕方ねぇな…」
「だね。帰るのが少し先になるけど、付き合ってあげるよ。」
と、エレーナさんとキャシーさんが一緒に来てくれる事になった。二人はバルコーさんが呼んでくれたみたい。あの時、呼び止め様としてたのはコレか…
ホント、アヤカの旦那は気が利く良い男だね。次期国王に、これ以上無い人選だね。
「はい!!二人共お願いしますね!!」
サイコーの笑顔を向ける。
そして、十二人でヨモギの群生地ち向かう。
「薬草屋さんにも、無かったにゃ?」
「ん?うん…薬草として認知されて無いからかもね。お野菜としても食べられるのに、勿体無い…」
「食べられるにゃ!?」
「食べられるよ。天ぷらやお餅に入れて食べるんだぁ。美味しいんだよ。でも、お腹一杯になる程採るのは大変だよね。」
「大変にゃんだぁ…勿体無いにゃ…」
と、ミィちゃんと話してたら、
「おっ?獣人族か!?めっちゃ可愛い娘ぢゃねぇか!!」
と、エレーナさんがミィちゃんの隣に来た。
「うん!!ワタシのお友達だよ!!」
ワタシが答えると、
「うにゃ!?姫しゃまとお友達にゃ!?い…良いのかにゃ?」
と、ミィちゃんが驚いている。
「アレ?ミィちゃんはワタシの事嫌い?」
「とんでも無いにゃ!!大好きにゃ!!」
「だったら良いぢゃん。ワタシもミィちゃん大好きだもん。」
と、ミィちゃんに頬擦りする。
「なになに?私とエレーナはそんな事して貰って無いよ?」
と、キャシーさんがワタシに肩を組んで来た。
「何を言ってるんですか!!キャシーさんからしてくれて良い事ぢゃ無いですか!!その場の雰囲気と勢いで!!」
「ならしちゃぉ〜っと!!」
って、キャシーさんがいきなり頬擦りして来た。
「うわっ!?なんだこれ!?めっちゃ気持ち良い!!やわっこい!!」
「なに!?ちょっと私にもさせろ!!」
と、エレーナさんも頬擦りしてくる。
「なぁ…アソコ…良い具合に百合の花ご咲いて無いか?」
「お前アホか?アレは尊いって云うんだ。」
「うむ、美少女と美女と美獣女。見ているだけで幸せぢゃ無いか…」
男性騎士三人はワタシ達を見てそんな妄言を吐いていた。
「おねぇちゃん!!私もぉ〜!!」
と、アイリスちゃんも参加して来た。
「もぉ、しょぉが無いなぁ…」
と、ワタシはアイリスちゃんを抱き締め、頬擦りをする。
アイリスちゃんのほっぺもぷにぷにサラサラしててなんかおっぱいに頬擦りしてる感じだ。なるほど…病み付きになりそぉだね。
と、そんな事をしてたら、ヨモギの群生地に着いた。
ワタシは手近に有ったヨモギを一つ採り、
「みなさん、コレがヨモギと云う薬草です。大公閣下、大公夫閣下の治療に使う艾の原料になります。ココに有る分を全部採れば充分治療に使えるだけの量になるでしょぉ。張り切って収穫しましょぉ!!」
「「「「「おぉ〜!!」」」」」
と、かなり広い場所にどっさり生えている。
みんなは大公夫妻の為にと、張り切って毟りだした。
三時間程みんなで無心になって採ってたら、粗方採り終えたかな?少しは残しておかないと、絶滅させるかもだからね。
「みなさん!!かなりの量が採れましたから、ソロソロ帰りましょぉ!!」
「全部採らなくて良いの?」
と、ユマさんが聞いて来た。
「全部採って、無くなると困りますから。」
「そっかぁ…そぉだよね。」
と、理解を示してくれる。
「さぁ、帰りますよ!!」
と、帰途に着いた。
明日からは、コレを乾かさなきゃね。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




