教官!?
ロリコン…ダメ!!ゼッタイ!!
アーデちゃんにストーカーが居る事が発覚して、一安心?いやいや、お風呂覗いてただけぢゃ無かったのかよ!?
アーデちゃんはワタシとほぼ変わらない身長と体型…って事は…
「耕作おじぃちゃん…めっちゃロリコン?」
更に赤い悪魔投入!!
「んな!?何をワケの解らん事を!?ワシは、可愛くて幼さの残る女の子が大好きなだけぢゃ!!」
「ソレをロリコンっ云うんだよ?」
と、説き伏せた時、
「可愛くて、幼さの残る女の子…」
おじぃちゃんがそぉ呟き、ワタシを見る…
「…彩奈にそんな事したら、死ぬまで殺し尽くしてやるからな?」
って本気の殺気を出さないの!!一瞬で隅っこの天井に張り付いちゃったぢゃん!!
耕作おじぃちゃんなんか、死んだフリしてるし…
「おじぃちゃん!!ちゃんと旦那も引き合わせてるから、ワタシをストーカーしないって!!」
「なんぢゃ?そぉなのか?」
と、おじぃちゃんから殺気が抜けていく。
「まったく…久々に逃げちゃったよ…」
「すまんな…しかし、瞬時に逃げる判断は良かったぞ。」
「良くないよ!!考えるより先に身体が動いたんだよ!!」
「うむ、本能での反応ぢゃったか。しかし、良い場所に飛んだモンぢゃの。一瞬見失ったぞ?」
「ウソ?そんなに早く動けてた?」
「いや、多分気配を消しての移動ぢゃったんぢゃろぉな…」
「そっかぁ…かくれんぼの効果かぁ…軍の訓練にも、かくれんぼ入れてみるか…」
「うむ、ソレが良いぢゃろな。」
と、おじぃちゃんと話してたら、
「…ってワシは放置かぁ!!」
って、死人が生き返ったよ…
「あ、生き返った…」
「いや、最初から死んで無いから…」
ワタシの呟きに、力無いツッコミが耕作おじぃちゃんから入る。
「ふん、伊賀者の[擬死の術]か?ワシの前では無意味ぢゃからの?」
「知っとるわい…ま、安心せぇ、いくら可愛くとも知り合いの孫は覗かぬわ。」
「なら良いが…相変わらずぢゃな。」
「ソレはお互い様ぢゃな。それより、紋次郎の行方不明の嫁は見付かったのか?」
「おぉ!!ソレぢゃが、コッチに居ったのには吃驚したぞ。」
「なに!?死んでたのか!?」
「いや、コッチが故郷だったみたいぢゃぞ。」
「なに?」
会話がままに向かったので、ワタシも割って入る。
「まま居たよ!!もぉびっくりしたよ!!十五年振りの再会があんな感じだったのも驚きだけど…あっ!!どこで何をしてるとかは内緒だよ!!」
「ん?あぁ、まぁ予想は出来たらか良いよ。で、文七は何か仕事はしとるのか?」
「おぉ!!ワシは将軍をしとるぞ!!」
「将軍?」
「おぉ、海の向こうでの。国を作って、将軍の座に着いた。幕府の将軍ぢゃ!!」
「となると…国主っ事か!?」
「まぁ、一応ソレぢゃ。」
「はっ…そりゃまた大した出世ぢゃの。ワシとは大違いぢゃ。」
と、耕作おじぃちゃんは拗ねちゃったよ…さて…
「だったら、耕作おじぃちゃんは隠密さん達の指導教官とかどぉ?」
「なに?」
「多分、今までは現場で勉強みたいな感じだったと思うけど、耕作おじぃちゃんが指導したらバリバリの忍者集団になって、スゴく助かるんだけどなぁ…あ、房中術は要らないからね。」
念押ししないと欲望をぶち撒けそぉだしね。
「ソレをすると良い事有るのかい?」
「アーデちゃんとお近付きになれるかもよ?」
「マヂか!?する!!するする!!」
と、喰い付いてくる始末だった。
こりゃ一波乱有るのかもね…
ソレから少し、おじぃちゃんずのお話に付き合って、
「ぢゃぁ、何か決まったらまた来るね。」
「うむ、期待しとくからな!!」
「期待はあんまりしないでね。」
「ぢゃぁ、またの。」
と、お店をあとにして、
「彩奈はこの後軍の訓練ぢゃろ?」
「うん、その前におじぃちゃんを送ってくけどね。」
「うむ…いや、今日はコッチに泊まれぬか?」
「ん?どぉだろ?ままに聞いてみるね。」
「そぉしてくれ。」
と、なんか泊まる気満々になってるし…
ワタシ達は商会に行き、お城に帰る事を報告する。
「解ったぁ〜。おじぃ〜ちゃぁ〜ん、またねぇ〜」
「うむ。ハルノちゃんも一段と可愛くなっててビックリしたぞ。」
「うん〜!!旦那がぁー可愛がってぇ〜くれるぅ〜からぁ〜だよぉ〜!!」
「おぉ、そぉかそぉか。ソレは良かったのぉ。」
「うん〜」
「…で、ソレは?」
「コレでぇ…木をぉ〜運ぶぅ〜」
「ほぉ…ユンボみたいな感じぢゃの…」
おじぃちゃんが、ハルノちゃんの作業に興味を示した。
「そのつもりで作ってる最中なんだけど…」
「ふむ、なら車体は…後ろ側を重くしないとダメぢゃぞ。それと排土板を着けて安定性を持たせてやらないとな。」
「排土板?」
「うむ、ココにこぉ…こんな感じでの…」
と、ユンボの前面部分の絵を描いて教えてくれた。
「コレが無いとどぉなるの?」
「安定性が無いから倒れる事も有るぞ。」
「大変ぢゃん!!早速そこもしなきゃ!!ハルノちゃん!!」
「了ぉ〜解ぃ〜!!」
と、おじぃちゃんの指摘を受けて早速予定に組み込む。
そぉして、おじぃちゃんと一緒にお城に帰った。
お昼から、やっぱり軍の訓練に、おじぃちゃんが混じって来やがるし…勘弁してよね…
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




