なんでこんな所に!?
こんな所に日本人!?って番組無かったっけ?耕作じぃちゃんの所に取材は…来ないわな…
ブックマーク三十人到達。
応援して下さってる方々にはありがとぉございます。
耕作おじぃちゃんのお店から商会に帰って、持ち帰った弦を編み込んで外側を作るんだけど…今日はもぉお昼前…仕方無く軍の訓練に行く。いつも通りかなりの運動量をワタシも軍員と共にこなし…
「みんなちゃんと食べてる?」
バテバテの軍員達を見回してワタシは疑問を投げかけた。
「いやいや…普通に姫様が規格外過ぎるんですよ…」
肩で息をしながら、おぉかみさん…キスハ・ベリシアさんがそんな事を言っている。
「何言ってるんですか!!ワタシがこんなに平気なのに!!しかも、ワタシは休み無く動き続けてたよ!?獣人さん達はヒト種より体力あるんでしょ?」
「確かにそぉですが…その…鍛えて無い、同じ様に鍛えた場合でして…」
「そぉなんだ…」
なるほど…魔法力を身体能力向上にのみ使って来たからの結果だったのかも…言い過ぎたかな?
「ま、今はソレで良いとして…もぉ少し動ける様になって下さいね。」
「はい…」
おぉかみさんだからか、汗はほとんどかかず、口から蒸気を出している。
これ、見てて楽しいなぁ…ま、体温調整機能の一つなんだから面白がっちゃダメだよね?
ってな事が有り、少しまたこの世界の事を知れた。
身体能力が高いからその辺あんまり気にして来なかった…そんな感じかな?
夕食もお風呂も終わって寝室に行く。
「…って事が有って、少しまたコッチの事が解ったんだぁ!!」
「そぉか…ワシ達にしてみたら当たり前の事だが、アヤナからしたら不思議な事になるんだな…」
「うん!!コッチの常識ってのが少し解らない所も有るけど、少しずつ覚えるんだ。」
「そぉか、偉いぞ。」
と、旦那に頭を撫でて貰う。
「あ!!それと、スラム近くに有った楽器屋さんなんだけど…」
「ん?楽器屋がどぉかしたのか?」
「うん、日本人が居た…おじぃちゃんの知り合いみたいだったけど…」
「なに!?他にもこっちに来てる人が居たのか!?」
「うん!!今度おじぃちゃんと引き合わせる約束もしたんだ。」
「…そぉか…ワシも会って良いか?」
「なら、明日午前中に行ってみる?」
「あぁ、そぉしよぉ。」
と、話して、その日も旦那にいっぱい気持ち良くして貰った。近々妊娠するかもね…
翌日、旦那を伴い商会に行き、
「ハルノちゃん、編み込みはお願いね?」
「任せてぇ〜。ん〜?あ!!ジウリアぁ〜卿ぉ〜?おはよぉ〜!!」
「うむ、カタキサ伯爵も壮健そぉで何よりだ。」
「うん〜、毎日ぃー可愛がってぇ〜貰ってるぅ〜からぁ〜元気ぃ〜だよぉ〜」
「そぉかそぉか、アイツも余程カタキサ伯爵を好いているんだな。」
「うん〜毎日ぃ〜執事さん達にぃ〜羽交い締めでぇ〜見送ってぇ〜貰ってるぅ〜」
一瞬でも離れ離れはイヤって事か?あの公爵はどんだけハルノちゃんが好きなんだ?
その後も少し、旦那とハルノちゃんは話していた。ま、貴族同士の情報交換かな?
「…何をしているかと思えば…そんな国家事業級の事をこの人数でしていたのか…」
「そだよぉ〜。今はぁ〜遊具ぅ〜作ってるぅ〜」
「ほぉ…遊具か…ソレはまた楽しみだな。」
「期待ぃ〜してぇ〜良いよぉ〜」
って…近いわぁ!!
「ハルノちゃん、コレ、ワタシの旦那様なんだから、もぉ少し離れてよね!!」
「ん〜?ヤキモチぃ〜?」
「んが!?…その…否定はしないよ…」
「可愛いぃ〜!!」
って、ハルノちゃんに抱き締められた。
「ぢゃぁ、あとは任せるね。チーフさん、管理よろしくね!!」
「はい、お任せ下さい。」
みんなに後の事を任せて、ワタシは旦那と共に楽器屋さんを訪ねる。
「おはよぉございまぁす!!」
「邪魔する。」
と、中に入ると、
「いらっしゃい。おや?彩奈ちゃんぢゃないか。今日はどぉした?」
「はい、今日は耕作おじぃちゃんに会いたいって人を連れて来たの。」
「そぉかそぉか。こんなじじぃに会いたいとか、暇人も居たもんだ。」
「ソレが暇人ぢゃ無いんだよねぇ…軍の参謀総長さんなんだよ。」
「ほぉ、そんなお偉いさんがねぇ…もしかして後ろの人かな?」
「うん。ワタシの旦那さん!!」
「ほっ!?彩奈ちゃんは結婚してたのかい?」
「うん!!新婚さんなんだぉ〜」
「ほぉほぉ…」
耕作おじぃちゃんは旦那をじっと見つめて、品定めでもしてるのかな?
「…うむ、なかなかの男に捕まったのぉ。」
「ん?何言ってるの?ワタシが一本釣りして釣り上げたんだよ?」
「なんぢゃと!?親子程歳が離れとるぢゃろ!?」
「あははは…」
と、笑って誤魔化す。
「お初お目にかかる。ジウリア・タキリーと申します。」
「おっ?コレは丁寧な。下柘植耕作ぢゃよ。よろしくな。」
旦那も旦那で耕作おじぃちゃんを品定めしてるのかな?
そんな時、入り口が開き、
「ちはぁ…親父さん、なんか新しいモノ無いぃ〜?」
と、一人の女性が…あれ?
「えっ!?ヨギリさん!?」
「えっ!?あっ!?アヤナ姫!?」
ワタシの声に素っ頓狂な声で返して来たのは、騎士団の諜報員のヨギリさんだった。
なんでこんな所にヨギリさんが!?
ワタシ達の驚愕の再会がまさかこんな寂れた楽器屋だとは神様でも予想出来て無かっただろぉ…
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




