貴方もですか!?
ブックマーク三十件ありがとぉ御座います。
ちゃんと物語になっているか不安ですが、今後もお付き合い下さい。
ワタシは急ぎ商会に戻り、絵を描き出した。
ユンボに爪の着いた感じのモノを描く。
周りの安全確認が大事だよね。これ…普通に工事現場とかで使えるよね?よし!!そっちでも活躍出来る様にバケツみたいなの着けるか!!確かこんな感じだったよね?
動力は回転魔具で良いとして…アレって何か別のモノで動力を伝えてるんだと思うけど…おじぃちゃんに頼るか?いや!!失敗をいっぱいして作り上げるか!?
「…って事で、こんなの作りたいんだけど、どぉかなぁ?」
「ん〜…難しいぃ〜かもぉ〜?」
「んな!?ハルノちゃんでも!?」
「うん〜…頑丈ぉ〜なぁ〜何かがぁ〜必要ぉ〜」
「何かってどんなの?」
「ん〜…筒ぅ〜みたいぃ〜なものぉ〜」
「ん〜…ソレならなんとか作れるかも知れないよ?」
「ん〜?どぉ〜やってぇ〜?」
「粘土と樹液鋼!!」
「おぉ〜!!見落としぃ〜てたぁ〜」
「なんで見落とすのよぉ〜!?」
と、小コントをしながら試作品作りが始まった。コレが出来るまでまた三日程…ま、二人共、午前中だけの勤務だから三日で作れたのは奇跡だよね。
ただ…一箇所、
「ここはぁ〜柔らかいぃ〜モノがぁ〜必要ぉ〜…」
そぉ、稼働部の周り、ココだけは多少のたるみが必要になって来た。
「ココまで来てこんな事になるなんてねぇ…」
「予想ぉ〜外ぃ〜!!これぇ〜だからぁ〜モノ作りぃ〜楽しいぃ〜!!」
って、心底楽しそぉに眩しい笑顔を見せてくれる。
クソっ!!ワタシが男だったら絶対嫁にしてたぞ!!叔父さんめ!!なんて羨ましい!!
「皮と樹液鋼で作る?」
皮と樹液鋼でタイヤが出来たんだから、なんとか作れるよね!?
「ん〜…強ぉ〜度がぁ〜足りないぃ〜かもぉ〜?」
「となると…あ!!ぢゃぁ何重にも重ねたらどぉかなぁ?」
「ん〜…やってぇ〜みるねぇ〜!!」
と、新たな部品作りが始まった。
皮を何重にも巻くと、折れ曲がらなくなっちゃったよ…
「無ぅ〜意ぃ〜味ぃ〜!!」
「だよね…他に何か無いかなぁ…頑丈でしなやかなモノ…」
「ん〜布ぉ〜?」
「やってみよぉ!!」
布を筒状にしてその中に皮の筒を入れてみる…
「かなりぃ〜良いぃ〜感じぃ〜?」
と、少しずつ圧力を上げると…
ぱぁ〜ん!!と弾けてしまった。コレはなかなかどぉして…
今の倍は強度が欲しかったんだけとなぁ。
「しっぱぁ〜い。次ぃ〜」
と、そんな感じで目に付いたモノ全てで試した結果、満足行く強度のモノがなかなか見当たらなかった…日本のは何で作ってたんだろぉね?やっぱワイヤーを編み込んでたのかなぁ?ん?そぉ云えば…弦楽器とか有ったよね?ソレ専用の弦を、編み込んで…
「ねぇ、弦楽器の弦とかはどぉかなぁ?アレを編み込んだ中に入れたら…」
完全な思い付きだったんだけど、
「それぇ〜良いぃ〜かもぉ〜!!」
ってハルノちゃんが賛成してくれた。
ソレからワタシは楽器屋さんに走った。
「こんにちはぁ!!」
「はいよぉ〜!!って、こりゃまた可愛いお客さんだなぁ。何か演奏するのかい?」
出て来たのは年若い頭にバンダナを巻いた男の人だった。
「いえ、楽器では無く…」
「練習用の楽譜かい?ソレならコレなんかがオススメだけど、楽器はどんな楽器を使ってるかにも因るな。」
「いえ…そぉでは無くてですね?」
「なんだ?修理の依頼か?ならココに名前と楽器を書いて品物を出してくれ。少し待たせるけど、バッチリ仕上げるぜ。」
って、まったくこっちの話を聞かないんだから…
「あのねぇ、こっちも遊びで来てるんぢゃ無いの!!ちゃんと話を聞いてから対応して欲しいんですけど!?」
「あぁ?ちゃんとしてるだろ?てめぇがちゃんと目的を言わねぇのが悪いぃんぢゃねぇのか?」
「ソレが客に対する態度なの!?」
「なんだと!?てめぇ!!誰に向かってモノを言ってやがる!!」
なんで怒鳴られたんだ?解せぬ…って、どっかの古武術使いぢゃ無いんだからね!!
「解りました。貴方では話に成りません。失礼します。」
「一昨日来やがれ!!」
って、捨て台詞まで貰っちゃったよ…まったく…教育がなって無いなぁ…
他にも楽器屋さん有ったハズだよね?
と、記憶を頼りに歩いていると、一軒の古ぼけた楽器屋さんが…ココだったっけ?ま、いっか。
「こんにちはぁ!!」
「ん?あぁ、こんにちは。お嬢ちゃん。今日はどんな御用かな?」
出て来たのはおじぃちゃんだ。
「はい、実は…弦楽器に使ってる一番細い弦が大量に欲しいんですけど…」
「大量に?何に使うか聞いても良いかい?」
「んとね…今作ってる魔法の道具の部品に使いたいんです。」
「ほぉ…ソレは面白そぉだね。」
「確かに面白いですけど、新しいモノばかり作るから大変ですよ。」
「そぉかいそぉかい。一番細い弦だね。ちょっと待っててくれるかい。」
「はぁい。」
と、店内を見ると年代物っぽい楽器がずらりと並んでいる。壊したら叱られるくらいぢゃ済まないだろぉなぁ…んにゃ!?アレはギター!?こっちに来て初めて見たよ!!
「さて、コレで良いかい?」
ワタシがギターに見入ってたら、不意に後ろから声がかけられてビックリしたよ。
「はい!!かなり細いですね…」
「あぁ、今、君が見ていたギターの一番細い弦だよ。」
「なるほど…コレだけ細いと良いモノが作れるかも知れません!!って、こんな一巻きも良いんですか?」
「構わんよ。」
「ありがとぉ御座います!!」
ワタシはおじぃちゃんの言い値を払い、一つ聞いてみた。
「所であの楽器ですけど…」
「アレかい?作ってはみたけど、誰もマトモに引けなくてね…」
「弾いてみても良いですか?」
「あぁ、構わんよ。」
「ありがとぉございます。」
おじぃちゃんはギターを取って渡してくれた。
ワタシはギターを受け取り、チューニングから始めた。ぱぱに何か楽器が出来た方が潜入とかし易いって習ってギターを勉強してたんだよねぇ…
さて…何を引くかな?おじぃちゃん相手にロックは無いか…ちょっと古いけど、フォークソングの北海道が舞台のあの曲を弾き語りをしてみた。最初に練習した曲だからね。
「ご清聴ありがとぉ御座います。」
「お嬢ちゃん!?なんでその曲を知ってるんだ!?」
「えっ?」
「ソレはワシの故郷で昔流行った曲ぢゃぞ!!」
「えっ!?うそ!?おじぃちゃんって日本人!?」
「そぉだよ!!お嬢ちゃんもかい!?」
「うん!!」
「なんぢゃそぉかそぉか。おっ、ワシは下柘植耕作と云う。お嬢ちゃんは?」
「あ、ワタシは桐生彩奈と云います。」
「桐生?もしかしてぢゃが…桐生文七ってヤツの事知っとるか?」
「あれ?ソレっておじぃちゃんの名前と一緒だよ?」
「何!?もしかして、霧流忍者か!?」
「んな!?なんで!?」
「ワシも昔は伊賀の一族ぢゃったんぢゃよ。とうの昔に引退したがの…大昔はいがみ合ってたらしいが、幕府崩壊後は共に政府に雇われて仲間になったらしいぞ。」
「へぇ〜そぉだったんですね…あ!!おじぃちゃんもこっちに居ますよ!!」
「なに!?今度連れて来てくれるか!?」
「うん、良いよ!!あっ!!お願いが有るんですけど…」
「ん?なんぢゃ?悪友の孫の頼みならなんでも聞いてやるぞ!!」
「ホントですか!?暇な時で良いんですけど、ワタシの商会の相談役をして欲しいんですけど…」
「嬢ちゃんの商会か?」
「はい!!桐生技術研究所って云うんです!!」
「よし!!解った。任せろ!!」
と、おじぃちゃん…下柘植耕作さんの店を出て、商会に帰った。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




