二回目の試運転!?
ちゃんと動くんでしょぉか?
翌日、朝からアイラさんの居る村に技術者全員で乗り込んだ。もちろん、工具とか、必要になりそぉなモノ全部、ワタシの魔法の袋に、入れてある。
「おはよぉございまぁす!!」
アイサさんの家の前で挨拶をすると、
「はぁ〜い。」
って、アイラさんが出て来た。
「あっ、アヤナちゃん!!どぉしたの?」
「はい!!全部出来たんでまた来ました!!あとは試運転して、不具合が無いか調べるだけです。」
「あら?そぉなの?ぢゃぁ、畑に行こっか?」
「はい!!」
と、みんなで畑に移動した。
「ぢゃぁ、早速やってみましょぉ!!」
と、コンバインと軽トラを出し、試運転開始だ!!
コンバインはハルノちゃんが操る。畑の外周を一周回って、ハルノちゃんに聞いてみた。
「どんな感じ?」
「うん〜バッチリぃ〜!!初めてぇ〜作ったぁ〜割にぃ〜上手くぅ〜いったよぉ〜」
と、反応は上々だ。となると…あとはタンクを満タンにするだけだね!!
「アイラちゃ〜ん、やってぇ〜みるぅ〜?簡単〜だよぉ〜」
と、ハルノちゃんがアイサさんに勧めていた。
「アイラちゃんって…もぉ子供ぢゃ無いんだけどなぁ…」
と、アイラさんが呟くけど、
「ハルノちゃんからしたら、子供と変わらない年齢ですよ。」
と教えてあげる。
「えっ?」
「ハルノちゃん、長命種で、もぉ百を超えてるから…」
「ウソ!?ホントに!?」
ワタシは首肯でアイラさんに答えてあげた。
アイラさんはハルノちゃんの側に行き、
「えと…勝手にアヤナちゃんと同じくらいとか思っててごめんなさい。」
って謝ってたけど、ハルノちゃんはワケが解って無いみたいだね。
「あのね、アイラさんは、年齢の事言ってるの…」
「年齢ぃ〜?気にし無いでぇ〜」
と、アイラさんの目上を敬う気持ちは斬り捨てられた。
そして、ハルノちゃんの指導の下、アイラさんがコンバインを操る。
やっぱり、初めてだけあっておっかなびっくりって感じだね。
ソレでもなんとか一周回り、
「アヤナちゃん!!コレ、スゴいね!!十人で刈るよりめちゃくちゃ速いよ!!」
「そりゃそぉですよ。」
「しかも、脱穀まで一遍に終わらせて!!コレまでの苦労はなんだったのよ…」
と、アイラさんはガックリ項垂れる。
「まぁ、そぉなりますよね…乗合馬車なんて、大型の自動車を入れた事で、速さと乗り心地がスゴく良くなったって云いますし…魔獣に遭ってもそのまま進めば魔獣が避けるらしいですよ?」
「魔獣が避ける?なんで!?」
「お馬さんが引いてるワケぢゃ無いですから…魔獣にしてみれば、大きな石が転がって来てる…そんな感じになるかもですね。」
「なるほど…馬車には馬が居て、ソレを狙う魔獣が多かったものね…」
「えっ!?そぉだったんですか?」
魔獣ってそぉなのか!?
「そぉよ?人間も襲うけど、目当ては馬なのよ…移動手段として馬車は良い乗り物だったけど、魔獣にしてみたら、馬でお腹を膨らませたい…人間はソレを阻止する邪魔者。ついでに喰ってしまえ!!って感じって聞いたわ。」
「そぉなんですね…知らなかったなぁ…」
「あら?最恐ハンターって云われてるアヤナちゃんでも知らなかったの?」
「最強ぢゃ無いですよ。それに、本格的にハンターをしていた期間はめちゃくちゃ少ないですから…」
と、アイラさんと談笑している間に、コンバインのタンクが満タンになったみたい。
「ダリノタさん!!トラックお願いします!!」
「はい!!」
と、ダリノタさんがトラックに乗り込み、ハルノちゃんが操るコンバインの近くに行き、煙突から籾が排出される。
軽トラの荷台にはタンクが置かれてて、コンバインタンク二杯分の籾が入る計算だ。一杯は簡単に入ってしまい、今度はアイサさんが一人で、コンバインを操る。
タンクが満タンになったら、刈り取りを、しなくなる設定だ。刈り取り、脱穀前進をしなくなり、刈り取りと脱穀を切ると前進もする様になる。そして、タンクが満タンになり、コンバインが止まる。
「アヤナちゃん!!壊れたのかなぁ?」
って、アイラさんが慌ててワタシ達の居る所に来た。
「多分〜籾がぁ〜いっぱいにぃ〜なったぁ〜」
と、みんなで現地に赴き、走行レバーを止まるの位置に合わせ、刈り取り脱穀を切る。そして、籾排出煙突をトラックの荷台に合わせ、どざぁ〜!!と、大量の籾がトラックに、排出される。
重さにし、てワタシが八人くらいかな?ソレが二回分…五百キロまでは無いけど、ソレに近い重量が入る。
畑はまだまだ沢山の小麦が有るけど、トラックにはこれ以上入ら無い。
「コレ以上はムリみたいだけど、コレをどぉするの?」
アイラさんの疑問は尤もだけど、
「はい、今から乾かしますよ。」
「どこで!?こんな量の籾は広げるだけでも大変よ?」
「広げませんよ。詰めるんです!!」
「詰める?」
アイラさんにははてなマークがいっぱいだ。
村の一角にシハラクさんとドークさんが骨組みだけを作った建物が出来ていた。村の端っこ、雑木林のすぐ側だ。
「さぁて!!出しますよぉ〜!!」
と、ワタシは乾燥機を魔法の袋から出した。組み立ては簡単に出来る。高さは五メートルくらい、横幅は三メートルくらいで、奥行きは五メートルくらい。
「はえぇ〜…これは?」
出来上がった乾燥機を見上げて、アイラさんが聞いて来た。
「コレは籾を乾燥させる魔道具です!!」
「コレが?」
「はい!!まず.トラックのタンクから籾をコチラに移します!!」
と、ワタシはトラックの荷台のボテを外し、ホースを接続して、乾燥機の籾入れ口にホースの片方を合わせ、籾タンクとホースの接続部分の弁を開ける。
「まず、乾燥させる魔法の道具の籾を入れるのボタンを押します!!ぽちっとな!!」
すると、ひゅおぉ〜ん…と音を立てて乾燥させる魔法の道具…乾燥魔具が動き出し、
「そこで今度はコッチの籾タンクのこのボタンをぽちっとな!!」
するとホースからどっさり籾が出だした。
「うわぁ…良くこんなの考えついたわね…」
「うん、うちのおじぃちゃんが乾燥魔具を思い付いてくれて、ソレをハルノちゃん達と形にした…ってトコかな?」
「おじぃちゃん?アヤナちゃんのおじぃちゃんって、大公夫様!?」
「あ、そっちぢゃなくて、弾正国の将軍の方ですよ。」
「あぁ…あの人かぁ…怖そぉな人だよねぇ〜」
「めちゃくちゃ甘いおじぃちゃんだよ?」
「そりゃぁ、孫娘にはそぉでしょぉね…」
と、雑談して、使用説明をして行った。
「かなり複雑な作りだけど、どんな人が作ったのよ…」
「みんなで作ったって言ってるぢゃ無いですか。」
「いやいや…この幾つもある…ぼたんや、だいやる?って…」
「あ、そこはワタシが魔法の陣を描きましたよ。内容は秘密ですからね。」
「アヤナちゃんが!?うそ…アヤナちゃんってめっちゃスゴいんぢゃ…」
と、変な目で見られだしたので、籾が乾燥魔具に吸い込まれてしまったのを見て、ワタシ達はハルノちゃんの方に戻った。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




