どぉなるの!?
何か泣き虫キャラ多いな…
女王様に抱き締められ泣かれて身動き出来ないんだけど…引き離したら不敬罪とかになりそぉだし…
暫くしてやっと解放されて一安心だ。周りにあれだけ居た人も今は女王様と優紳士と司会をしてたっぽい人しか居ない!!
ワタシは立ち上がり、一礼して扉の外に出て出る。
「騒がしかったけど…何かあったの?」
連れて来てくれた女性騎士に聞かれたが…
「女王様に何故か泣き着かれまして…みんな居なくなって、解放されたから出て来ました。」
「何ソレ?ワケ解んないんだけど?」
「ワタシもです。」
「貴女はこの後何か用事があるの?」
「ハンター組合に用事が有りますが?」
「着替えてから行きますか?」
「その方が良いと思いますが…」
「では、先程の応接室をお使い下さい。」
「はい、ありがとう御座います。あのこの服はどぉしましょう?」
「そのまま置いてけば良いですよ。」
「はい。」
ワタシはそそくさと着替え、城を出てハンター組合に顔を出した。
流石王都…かなりデカいな…ワタシは三階建ての大きな建物の前でお上りさんになってしまった。
中に入ると…居るわ居るわ筋肉だらけだ、お昼前なのに、コレから狩りに行くのかな?
カウンターは空いてるのでそこに行く。
「こんにちはぁ。」
「こんにちは、どぉされましたか?」
カウンターのお姉さんが対応してくれた。
ハンターカードを出して、
「ノコヤミの組合の支部長さんから組合長さんに言伝を頼まれて来ました。」
「アヤナさんですね?解りました。今取り次ぎますので少々お待ち下さい。」
「ぢゃぁ、あそこで待ってますね。」
ワタシはテーブルの有る所を指差した。
テーブルに着くと…何か人だかりが出来た。周りで筋肉がわいわいしてキモいんですけど?
暫く待っていると、さっきのお姉さんが来て案内してくれるらしいけど筋肉がぢゃまだ…
「うっとぉしいなぁ!!退けよクソ筋肉共が!!」
あ、つい口が滑っちゃった。
「んだとこのアマぁ!!」
中の一人が怒声を上げる。
「仕事のぢゃまなんだけど?ワタシの仕事のぢゃまをするのが仕事ですかぁ?」
「うるせぇ小娘が!!人が下手に出てりゃ調子に乗りやがって!!この場でひん剥いてやる!!」
言ってすぐに襲い掛かって来た!!
ワタシはソレを躱し足を引っ掛けて転ばす。
そしてお姉さんに聞いた。
「ココは犯罪者の溜まり場ですか?婦女暴行未遂の現行犯で逮捕して良いですか?」
「私も見てましたが…仕方ないですね、その様に処理しますから好きにして良いですよ。」
「だってさ、どぉする?ワタシに土下座するなら見逃して上げるよ?」
「なめやがってぇ!!」
言ってワタシの手を掴んで来た。
正当防衛成立!!
手解きで相手の手から逃れ膝裏を蹴り膝を着かせ、髪の毛を掴み頭を後ろにやり喉をしこたま叩く。[仏討ち]と云う技だ。
筋肉は喉を押さえ血を吐きながらのたうち回る!!その頭を踏み付け、
「ぢゃぁ、コイツの処理お願いします。」
「承りました。」
この筋肉は犯罪者として処理されるらしい。
「筋肉共、手伝え。」
ワタシが睨むと、
「はい!!」
とその場の筋肉達は我先にとふん縛ってくれた。
「アヤナさんは此方に。」
お姉さんが組合長室に案内してくれた。
こんこんこん
「アヤナさんをお連れしました。」
「どぉぞ。」
お姉さんが声をかけたら中から返事がした、ワタシは中に入った。
「失礼します。桐生彩奈です。」
「中へどうぞ。」
惜しい!!あと数年したら良い感じなのに!!
等と考えながら中に入り仕事中の紳士の前に行く。
「遠い所わざわざ来てくれてありがとう。で、ノコヤミの支部長の言伝とは?」
「妹の事を聞きたいらしいです。」
「ははは、それだけの用で人を寄越すとはなぁ、元気にしていると義兄上に伝えてくれ、トモタ・カトシ支部長は私の妻の兄なんだ。」
「そぉなんですね!?ではワタシにとっては義理の叔父様になるのですね!!」
「ん?義理の叔父?」
「今のワタシは天涯孤独状態で支部長さん家族が娘として受け入れてくれたんです。」
ついエンジェルスマイルを出してしまった!!
「ほぉ、こんな可愛い娘が新たに出来たのか…ソレを自慢したかったのかもな。」
「可愛いとか叔父様は正直ですね。」
二人して大笑いしました。
「さっき下が五月蠅かったが何かあったのかな?」
「婦女暴行未遂の現行犯が捕まっただけですよ。」
「何!?私も見に行こう。」
叔父様は言って立ち上がり、ワタシと一階に行った。
婦女暴行魔の処理は終わったみたいで、その書類を叔父様が見ている。
「コレを捕まえたのがアヤナか!?」
「はい…」
「ウソだろ…」
「一瞬の出来事でした。」
「信じられん…」
叔父様はワタシをまじまじと見詰めた。
その場の筋肉達を見渡し、叔父様は宣言した。
「お前等!!このアヤナは義理とは云え私の姪っ子だ!!何かしたら容赦せんぞ!!」
その宣言に筋肉達はヘッドバンキングし出した。ノリノリですか?
「みなさんよろしくね!!」
くらえ!!美少女のエンジェルスマイル!!
「おぉ〜!!」
色めく筋肉共…単細胞生物め!!
そんな事をしていたら、騎士の儀礼服姿の…ワタシを案内してくれた女性騎士さんが組合に入って来た。
「キリュウ・アヤナ様は此方においでか!?」
開口一番ワタシを名指しして来た。
「あの…何かあったんですか!?」
「おぉ!!アヤナ様!!どぉか一緒に城まで来て下さいませ!!」
「えっ!?また城にですか!?」
「是非に!!」
「お断りしたら?」
「私が騎士をクビになります。」
うわっ!?銀髪美女のすがる様な眼差し…女でも断れんわ…
「解りました。」
ワタシが返事をした時。
「キリュウ・アヤナさん!!」
カウンターの奥からワタシくらいの歳の可愛い娘から声が掛かった。
「はい?」
「昨日の犯罪者摘発の褒賞の一部が受け取り可能です。」
「はぁい!!」
返事をし、
「少し待ってて下さい。」
女性騎士さんに言って褒賞を受け取る。
「猛超犯党壊滅の褒賞金が金貨で一万枚出てます。この後騎士団が本拠地の捜索をしますが、そこで入手したお宝等も受け取れますので後日またお越し下さい。」
「ソレは要らないかな?国に寄付して下さい。」
「ではその様に処理します。此方にサインを。」
「はぁい。」
ささっと書いて、「またね」と別れた。
ワタシが歩くとモーゼ!?ってくらいに筋肉が左右に分かれる。
女性騎士さんに、
「では、行きましょう。」
と声を掛けて、一緒に組合を後にする。
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