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忍者が異世界転移したらこぉなった!?  作者: ちまき
第三幕 結婚式!?
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女王様!?

翌朝、部屋に朝食が運ばれて来た。

マナーとか気にしなくて良かった分美味しく頂けましたよ。

欲を言えば、お米とお味噌汁とお魚さんが良いんだけど…


ワタシはお城で用意された女性騎士用の儀礼服を着させられたんだけど…下着を着ける習慣が無いのに、この短いヒラヒラスカートって…どんな趣味してんのよ!?って思ってたらちゃんと、おぱんつみたいなのが用意されていた。少し安心した。

上着もコルセットみたいな、少々おっぱいを強調した感じの服にジャケットを羽織る感じだ。途中メイドさんから「綺麗なおっぱいですね。」とか「うわっ!?ほっそぉい!!」って言われて少し恥ずかしかったよ。

儀礼用の剣はあの鍛冶屋のオッチャンの剣を見せたら、「そちらの剣の方が素晴らしいですね!!ソレでいきましょう!!」って絶賛された。

靴も膝下まであるブーツに、靴下もニーハイソックスを用意してくれてた。カツラはもぉ必要無いな。

何か馬子にも衣装なかんじだよ。


それからメイドさんに連れられて応接室に連れて行かれた。


「式の準備が整うまでコチラでお寛ぎ下さい。」


って言われてもなぁ…だだっ広い部屋に一人だけで居るとか…逆に落ち着かない。


お茶は…緑茶なのは良いけど、コーヒーカップって…情緒が無いなぁ…

とか思っていたら、

こんこんこん…

扉がノックされて、


「ひゃ、ひゃい!!」


ヤバっ!?声が裏返っちゃった!!

扉を開けて入って来たのはアヤカと美紳士さんだ。


「わぁ!!お姉様素敵です!!」


って飛び付かれてしまった。

ワタシはアヤカの頭を撫でて、


「やっぱりアヤカは甘えん坊さんなんだね。」


って身長差が無いからさまにならないなぁ…


「ははは、本当にそっくりなんだね。」

「えと、貴方は?」

「おっ?コレは失礼、私はこの国で王の位を賜っているシュウキュウ・ディモン、アヤカの父だよ。」


頭を下げて下げて挨拶されちゃった!?


「あ、あの、ワ、ワタシは、」


やべぇ!!緊張してしどろもどろになっちゃってる!!


「慌てないで下さい。」


うわっ!?何だこの優紳士やさしんしは!?

ワタシは深呼吸して改めて自己紹介する。


「ワタシはノコヤミでハンターをしています、桐生彩奈と云います。よろしくお願いします。」


ちゃんと日本礼法に則った礼をした。良くできました、ワタシ!!


「はい、よろしくお願いします。」


優紳士はワタシに座る様に促した。

ワタシは促されるままに座ると、隣にアヤカが座り対面に優紳士が座る。


「アヤカに聞きました。何度もアヤカを助けて下さった事、アヤカの為に髪を切った事、アヤカと二ヶ月も一緒にいて下さった事、父として心からお礼を言わせて頂きます。」

「そ、そんな!!一介のハンターに国王様が頭を下げるなんて!!」

「国王としてでは無く、父親として頭を下げたのですよ。ココは公式の場では無いのですから、もっとざっくばらんにお願いします。」

「それにしましても国王様のお言葉は少々お堅い様ですが?」

「おや?コレは失礼、国王となってから言葉も矯正しまして、こんな風にしか喋れなくなりまして。」


ニコってやめい!!ワタシの趣味がロマンスグレーぢゃ無かったらクラっとしてただろぉが!!


「そ、それではお言葉に甘えて…」

「ソレが良いですよ、なんだか話し難そうでしたので。」

「それで、ワタシに他にも用があったのではないですか?」

「そうだね、出来ればだけど、女性旗下直属の騎士になり娘達の護衛になって貰えないかとね。」

「国王直々の勧誘と云う事ですか?」

「そう思って貰って差し支えは無いですよ。」


ワタシはアヤカを見た、キラキラの期待の眼差しで見られた。

そんな目で見られたら断り難い…


「す、少し考えさせて下さい。ワタシにも大事な人達が居ますので。」

「そうだね、少し話が性急過ぎたね、でも、色良い返事を期待しているよ。」

「はい、前向きに検討させて頂きます。」


ワタシは頭を下げた。

その後はワタシの活動や何かで盛り上がったが、


「そろそろ私も行く時間だね、ではアヤナ殿、謁見でまたお会いしましょう。」

「はい!!楽しい時間をありがとうございました。」


ワタシは頭を下げて、優紳士とアヤカを見送った。

お茶を一服呑んで、落ち着いた。

その時、

コンコンコン

扉が叩かれた。


「はい。」


扉が開かれ女性騎士が居た。


「桐生彩奈様、お時間ですので謁見の間にお越し下さい。」

「はい。」


ワタシはその人に着いて行き大きな扉の前に来た。


「扉が開いたら所定の位置まで進んで右膝を着いて下さい。言葉は求められた時だけですのでお気を付けを。」

「はぃ。何か緊張します。」

「大丈夫ですよ。女王様もお優しい方ですから。」

「はい。」


掌に人を三回書き吞み込む。


その後扉が開く。


「行ってらっしゃい。」


女性騎士に見送らられ中に入る。

荘厳な部屋に幾人も居て、赤い絨毯を歩く。


「キリュウ・アヤナ殿、入場!!」


誰かがワタシの名前を叫ぶと荘厳な音楽が響き渡る。

ふえぇ…緊張を助長しないで!!


所定の位置まで来て、右膝を着き、頭をさげる。


「キリュウ・アヤナ殿、アヤカ王女をノコヤミ村から王都まで護り途中での魔獣討滅、犯罪組織猛超犯党の壊滅、王城内でのアヤカ王女暗殺を未遂に解決しました事、此処に報告致します。」


周りから感嘆の声が上がる。


「女王陛下よりのお言葉があります。」


「キリュウ・アヤナ殿、顔を上げて下さい。」


女王様の澄んだ声に反応し、顔を上げて女王様を見る。

何か見た事ある顔だ…

女王様は一瞬驚きをその綺麗な顔に出した。


「キリュウ・アヤナ殿、貴女はノコヤミの人では無いと聞きました。出身国と出身地は何処ですか?」

「はい、日本国、三重県、津市にございます。」


正直に答えてみた。

何だ!?女王様の顔が崩れて来たぞ!?


「ご両親の名は?」

「父は紋次郎もんじろう、母は彩愛あやめです。

「ご両親共ご健在ですか?」

「父は元気にしてましたが、母は…ワタシが幼い頃から行方不明に御座います。」

「貴女のお爺様は文七ぶんしちと云うのでは!?」

「はい。その通りです。」


何だ!?なんで女王様がそんな事知ってんだ!?

何か女王様が泣きそうなんだけど!?

つか涙流しとる!?


「彩奈ちゃん!!彩奈ちゃんなのですね!!」


叫んで、女王様は駆け出しワタシに抱き着いて来た!?

なんだなんだ!?こんな展開聞いてないんだけど!?

女王様はワタシの名前を連呼しながら「こんなに大きくなって!!」とか言ってるけどイヤミか!?

周りもざわめき出すし…

コレ収集着くのか!?


「こ、これにて謁見の儀を終了致します!!」


あ…無理矢理終わらした…


「皆様速やかに御退場下さい。」


あのおっちゃんなかなかやるな!!

女王様に泣かれて混乱しながら下らない事に感心するワタシだった。

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