暗殺騒動終焉!?
第三幕開始早々の暗殺騒動が二話に亘ってしまった…なんでだろ?
「どぉだアヤカ?私の妻にならんか?そぉすれば平和的に私が王になるのだがな?」
「ペド?」
しまった!!つい素で応えてしまった!!
だってしょうがないでしょ!?十一歳の少女に求婚とか!!
「ペド?ペドとはなんだ?」
コッチにはその言葉が無かったのか!?
「諸侯爵様は幼女趣味ですか?」
「はっ!?バカな事を言うなよ?あと数年もすれば、立派な淑女だろ?」
「お断りします。貴方の様なアホに国の舵取りの一端を預けるとか正気の沙汰では無いので…」
「小娘が…ならば妹を貴様の代わりに…」
「なんだ…やっぱり幼女好きなんだ…」
「ちっがぁう!!私は背の高いボンキュッボンが好きなんだ!!」
「でしたらそんなお嫁さん貰えばよろしいのでは?」
「ソレだと王位が私に来ないでは無いか!!」
「母上も父上も貴方に王位等考えては無いでしょう。」
「だからこそ貴様と結婚してやろうと言っているのだ!!」
「ですからお断りしてますが?」
「貴様に拒否権等無いのだぞ?」
「何故ですか?」
「この人数を見てどぉ思う?」
「ワタシの様な小娘に求婚し断られる哀れな姿の見届け人?」
あ…何人か笑ってる?
「くっ…口の減らない小娘が!!」
「ねぇねぇ、もしワタシを暗殺したのがバレたらどぉなると思う?」
「バレなければ良いだけの話だ。」
「はい、アホ確定ね。時期女王を暗殺したのが幼女趣味のクサれ諸侯爵とか…国家転覆を目論んだとして国民を敵に回しますが?」
「愚民等どぉでも良い!!私が王になる事が重要だと何故解らん!?」
「ソレで、王になって何をするのですか?」
「ソレは…」
あ、言葉に詰まった!!何も考えて無無かったな!?
居るんだよなぁ…何も考えて無くて王になりたがるアホが…
「世界征服だ!!今の戦乱の無い世の中を支配するのだ!!」
「ソレで、世界を征服して何がしたいんですか?」
「何を…特に何も無いが?私が王になるだけだぞ?」
「はぁ…そんな無意味な戦乱を巻き起こすワケにはいきませんね…皆さんもそぉは思いませんか?」
ワタシは城の扉に集まっている兵士さん達に問いかけた。
「勿論ですアヤカ姫!!」
ここまで送ってくれた兵士さん達だ。
外は異常無かったから入って来ただけで援軍では無かったのだが…
「国家転覆を目論む悪漢共を捕らえろぉ!!」
護衛の副隊長さんの号令で戦闘が始まってしまった。
その隙にワタシはドレスをアヤカに着せ、カツラを貰い、お互いに本来の姿のに変わり、アヤカの安全第一に動きが取れる様にしている。茜は魔法の袋から取り出してないままだ。
中々の混戦だなぁ…
「アヤナ殿!!何処に居たんだ!?姫が危ないと云うのに!!」
ダスティンが話しかけて来た。
「今諸侯爵様の私兵と協力してヤツ等の排除に動いているから手伝ってくれ!!」
「貴方達を排除すれば良いんでしょ?」
「な、何を言ってるんだい!?」
「諸侯爵がアヤカに振られた腹癒せにアヤカを殺害してその妹に鞍替えするんでしょ?」
「な…何を根拠に!?」
「こぉまでアホな計画初めて見たよ…」
「アホとはなんだ!?諸侯爵様が王になれば世界一の国になるんだぞ!?」ソレが解らないのか!?」
「あんなアホぢゃ到底無理だよ?」
「貴様ぁ!!不敬罪で死罪だぁ!!」
んな!?いきなり斬り掛かって来やがった!?何が悪かったんだろ?いや。解ってたけどね…
首を斬る様な横薙ぎを下に潜って躱し、前にある右足を払う様に蹴る。それだけでバランスを崩し、先手を取れる。
左手で顔面を殴る様に一本抜き手で目突きをする。
「がぁ!?」
悲鳴こそ上げたが終わりぢゃ無い…片目になったにも関わらず連撃が止まらない…かなり強いよね?
でもワタシも小回りと速さでは引けを取らないよ!?
相手の死角(左)にずっと動いていたからかダスティンはソレを逆手に取って右に回り剣を横薙ぎに片手で振って来た。
強いが故にハマる罠、ワタシはコレを待っていた!!
右手で右手首を取りそのまま一本背負いで投げる。肘関節の壊れる感触が伝わって来る。気色悪っ!!VRでもここまでは再現無かったなぁ…そのまま投げても俯せに落ちるから右手を離し頭から落ちる様にする。
ぐきゃ!!
イヤな音を立てて首の骨が折れる。
「きゃぁ!!」
アヤカの悲鳴が…変態諸侯爵がアヤカに襲い掛かろうとしていた、ワタシは走って変態に体当たりをする。
「アヤカ!!大丈夫!?」
「はい!!お姉様!!」
アヤカの無事を確認して、変態の顔を思い切り蹴飛ばす!!
ソレで白目を剥いて失神した。
その頃には副隊長さん達が諸侯爵の私兵達を制圧していた。
ワタシはアヤカを伴い副隊長さんに労いの言葉を掛ける。
「お疲れ様でした。」
アヤカにも負けないエンジェルスマイルだ!!
あ、コレって勘違い誘発しないか!?
「あぁ、アヤナ殿か、しかし、あのダスティンを翻弄するとは…」
「ホフマン、大義でした。」
「アヤカ姫!!有り難きお言葉!!」
副隊長さんはその場に片膝を着いた。ホフマンさんって云うんだ…
諸侯爵や、その私兵には縄が打たれ、深夜帯だった為、ワタシとアヤカはお風呂に入れて貰えた。
メイドさん達に隅々まで洗われてしまった…やっぱりあんな所とか洗われるのは恥ずかしいし、変な気分になる…ワタシ敏感なのか!?
その後湯船に浸かるとアヤカが話しかけてきた。
「しかし、ホフマンも言ってましたが、ダスティンは騎士の中でも一、ニを争う実力者なんですよ!!良く勝てましたね!!」
「運が良かったんだよ。」
ワタシは笑顔で応える。
ダスティンが小娘と油断してたり、怒りで冷静ぢゃ無かったりと条件が揃ってたからだろぉな…片目を潰した事で冷静さを取り戻した様だけど…ソレが返って災いした所もある。
「運ですか?」
「そぉだね、それを先に引き寄せたのが、ワタシだったってだけだよ。」
「解りました、そぉ云う事にしておきます。」
何か勘違いされてるなぁ…
「ソレはそぉと、明日の朝早くに母上と父上と妹のアヤネが帰って来るそぉですから、今夜はまた一緒に寝て下さいね。」
「そぉだね、今日で最後かも知れないからね。」
お風呂から上がり全身拭き上げられ、綺麗なネグリジェを着せられた…男の人が見たら絶対襲われるぞ!?
ベッドに入るとアヤカが抱き着いて来る。
「お姉様と過ごした二ヶ月、私に取って宝物です。私の事忘れないで下さいね。」
「ワタシにとっても最高の時間だったよ、忘れようにも忘れられない二ヶ月だったよ。」
ワタシもアヤカを抱き締めた。
そのまま眠り付くまで二人で語り合っていた。
「お姉様と離れたく無いです。」
「そぉもいかないよ…アヤカは王女様でワタシはしがない一介のハンターだもん、でも、アヤカが危険になったら助けに来るから知らせてね。」
「はい!!」
アヤカは少し泣きながら眠りに着いた。
その間頭を撫でてあげてた。
アイリーおねぇたんもこんなだったのかなぁ?
さて、ワタシも寝るかな…おやすみなさい。
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