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忍者が異世界転移したらこぉなった!?  作者: ちまき
第二十章 ゴヒ・リオン辺境伯閣下!?
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時計完成!?

勝って良かったのか…

翌日、ワタシが商会に行くと、


「会長…おはよぉごさいます…」

「あ〜…会長だぁ〜」

「んご〜…」

「ぐおぉ〜…」

「むにゅむにゅ…」


って、この研究員達は何をしとるんだ!?


「…おはよぉございます…なんかみなさん疲れてますけど、どぉしましたか?」


ワタシが訊くと、早く来てたハルノちゃんが答えてくれた。


「アヤナちゃ〜ん、おはよぉ〜…みんなぁ〜徹夜ぁ〜したぁ〜みたいぃ〜」

「なんでさ!?」

「時計ぇ〜見てたぁ〜みたいぃ〜」


なぬっ!?アレをずっと見てたのか!?ウチの研究員達はアホなのか!?一晩中眺めてるとか…


「全く…みんなして何してんですか…」


呆れてモノが言えないとはこの事なんだね…


「まぁ〜、珍しぃ〜モノはぁ〜見続けたいぃ〜」

「そんなもんか…ワタシはアレを見てくるね。」

「私もぉ〜行くぅ〜」


って事でハルノちゃんと二人で日時計と、回転するだけの魔具の動きを確認する。

秒針用の回転魔具は、数えたら大体、百三十秒くらいで一周…ワタシは自分の脈を看ながら測ったから間違い無い。はず…

地球と一分で五秒違いで…一時間で五分差で…コッチの一時間で十分の差かぁ…百三十分で一時間…ソレが十二時間…二時間程地球より永いのかな?

コレはすごい発見だよ!!一日が地球時間で二十六時間!!時差ボケカモン!!って…ちっがぁう!!道理で朝早く目が覚めるワケだよ!!夜更かししないからって思ってたけど、二時間も時差が有るからかぁ…

全部ちゃんと見てバッチリ良い感じに動いてくれてるね。コレは…うん、体感時間の差だよね?よし!!地球の時計と同じ仕様にするか…


「ハルノちゃん!!ちょっと会議をしよぉ!!」

「解ったぁ〜」


と、全研究員を集めて会議なんだけど…半分が寝てて、半分は役立たずになってて、唯一まともなのがハルノちゃん…経理のコヨー・チーフさんの二人だ…なんなんだコレは…


「あの…私も参会して良いのですか?」


確かにコヨー・チーフさんの言う通り、研究員でも無いのにね。でも、意見は幅広く集めたいからね。


「大丈夫です!!経理さんのお仕事ではありませんが、コレもこの商会の大切なお仕事ですから!!」


ワタシはキッパリ言い切った。


「でぇ〜、会議のぉ〜内容ぉ〜はぁ〜?」


ハルノちゃんはマイペースに話を進める様に言って来た。


「うん、そぉだね…時計についてなんだけど、一日一回転してるヤツを一日に二回転する様にしたらダメかなぁ?って思ったんだよね…ソレに合わせて、全部二倍回る様に作りたいんだけど…どぁかな?」


ワタシの意見に二人は頭を捻っている。


「どぉ云う事でしょぉか?」


コヨー・チーフさんが疑問をぶつけて来た。


「んとね…一日十二時間にしたら、ちょっと一時間が長過ぎるかな?ってね」

「そぉなのですか?私には良く解りませんけど…」

「うん〜私もぉ〜解らぁ〜ないぃ〜」


さて、どぉ説明しよっか?


「時間の経過と回転の進み具合を見たら、ちょっと回転が遅く感じるんだよね…だから…かな?」

「そぉ〜なんだぁ〜」

「あと、まま…女王陛下も混乱するかも知れないからね。」

「まぁ!?女王陛下が混乱したら一大事ですね!!」


と、コヨー・チーフさんは納得してくれた。


「おじぃちゃんもワタシと同じ時間感覚で生きてたから、やっぱり混乱すると思うんだよね。」

「ソレはぁ〜大変〜」


って事で、時計作りが開始した。術式はワタシが担当し、ハルノちゃんは、ギヤを作ってくれる。

設計上のギヤは、一台に合計六枚。腹を動かす為のギヤが三枚。動力になるギヤが三枚の計六枚だ。

この仕組みで腕時計とかも作るつもりだから、かなり小型化する必要が有るんだよね。

取り敢えず、壁掛け時計から作る事にした。

丸い方がままも馴染みが有るだろぉし、大きい方が良いよね…手作り感があった方がワタシからのプレゼントっぽく見えるよね?

よし!!数字はアラビア数字にしてやろぉ!!日本を思い出すかな?あれ?ぱぱを懐かしんで泣かないかな?

う〜みゅ…ソレはダメだな…やっぱりコッチの文字で書くか…

あっ!!絵を描こぉ!!そぉだ!!ソレが良い!!って事で、取り敢えずワタシの任されてる文字盤の制作と、外装…回転魔具の術式と…ちゃんと作れたかな?コレが成功したらままにプレゼントして、量産体制を作って、売り出すよ!!

その日の内に時計の原型は出来て、あとは実験だね。時間合わせをして…十一時か…うんうん、動いてる動いてる。


「またぁ〜一日ぃ〜待つぅ〜?」

「うん、待ってみて、時間にズレが出なければ大丈夫だよ!!」


そして翌日、作った時計は順調に時を刻み続けていて、時間のズレもほぼ無い。うんうん、コレならままにプレゼントしても問題無いよね!!量産化はみんなに任せて、ワタシは文字盤に絵を書いて…出来たぁ!!


「ワタシは今日はもぉ帰るからあとはよろしくね!!」

「はい!!お任せ下さい!!」


リナゲ・シハラクさんの返事を聞いて、ワタシはお城に帰った。


「まま!!ちょっと恥ずかしいけど…プレゼントだよ!!」


ワタシは綺麗にラッピングした時計を渡す。


「あら?何かしら?」


ままはワタシの渡したちょっと大きめの時計を取り出して、


「時計!?この前話してもぉ出来たの!?」

「うん、試作品だけど、第一号はままにって思って…」

「この絵は彩奈ちゃんが描いたの?」

「うん、ちょっと漫画チックだけど…」


文字盤の絵はままとぱぱ、ワタシとアヤカとアヤネを描いてみた。アヤカのが少し背が高いのが難点だけど、間にアヤネを入れたから解り難い様に細工した小賢しい仕様にしてある。


「彩奈ちゃん、ありがとぉ」


って、ままに抱きしめられちゃった。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。

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