パパと辺境伯!?
カレンダーと時計は出来るんでしょぉか?
前に作った磁石は紛失してます。
その日、日時計でお昼を確認して、工場の組み立て工の人達や研究員全員にお昼ご飯を食べさせて、お城に戻る。ハルノちゃんはイタオオに帰って行った。
午後は軍の訓練なんだけど…なんでアンタがまた来てる!?ゴヒ・リオン辺境伯閣下!!
「ん?あぁ…軍の大将と云うのがどれ程の強さかと思ってな…」
ワタシの質問にそんな風に答える。なるほど…
「パパがお相手する?」
「そぉだな…兵達にも見取り稽古になるか…」
と、パパと話したら、
「うむ、伝説のハンター、トモタ・カトシか…一度手合わせしたかったぞ。」
「私程度でお相手が勤まれば良いのですが…」
って、謙遜は良くないよ?
「ふん、心にもない事を…」
ほら…逆にやる気になられたぢゃん。
「なら、ワシが審判を務めよぉか…」
って参謀が出てくるし…
「面白そぉだな…前代最強のハンターと伝説の男の子孫か…」
って元帥までノリノリだぁ〜!!マヂでやるのか!?仕方無い…
「あの…先に基礎鍛練だけやらせて貰っても…」
「ん?あぁ、そぉだな…うむ、ワシも付き合うぞ!!」
って、ゴヒ・リオン辺境伯閣下も参加してジョギングと筋トレ、柔軟体操に素振り、魔法力鍛練をして、みんなバテバテになった所で団体稽古…
いつもより一時間くらい短い稽古時間で、ソレが終わってから、パパ対ゴヒ・リオン辺境伯閣下の試合が始まった。
パパはナイフ二刀流、ゴヒ・リオン辺境伯閣下は…リーチ重視な槍か…戦用の槍ぢゃ無く手槍…二メートル無いくらいの長さだよね?[酔い椿]ちゃんくらいの長さだね。
二人が向かい合い、礼をして、構える。
「では…はじめ!!」
と、最初は睨み合いかと思ったけど、いきなりパパが動いた!?
回り込む様に動いてる。
その進行方向から槍が横薙ぎに飛んで来た。
パパはソレを逆手に持った右のナイフでかち上げ、左足に体重をかけ、ゴヒ・リオン辺境伯閣下に肉薄し、斬り付け…無いでかがんで…海老蹴り!?
ゴヒ・リオン辺境伯閣下も惑わされずに柄で防御した。
マヂか!?あんな技を目の前でやられて対応するとかどんだけ反射神経スゴいんだよ!?
って、パパも右の蹴り脚をすぐさま戻し、右足を軸に掃腿!?低い位置での連携は危ないよ!?
ほら飛んで躱されて叩かれ…ずに転がって躱して…後転しながらの蹴りか!?槍を弾きたかったんだろぉけど、躱されちゃってるよ…いや、防御に回らせる事で攻撃を回避したって見るのが正解かな?
その後も一進一退の、攻防が続いて…
「ソレまで!!」
旦那…参謀の掛け声で試合が止められた。
パパの左手のナイフがゴヒ・リオン辺境伯閣下の首に当てられていて、ゴヒ・リオン辺境伯閣下の槍もパパの眉間に当たる寸前…
コレは…
「引き分け!!」
だよねぇ…さすがに…でもこの国の上位陣って強過ぎるよね?千年以上戦争とかなかったんだよね?ワタシみたいな家庭の事情なのはゴヒ・リオン辺境伯閣下くらいだろぉけど…あ、盗賊とか犯罪者や魔獣対策か!!日本より厳しい世界なんだから当然か!!
と、結論付けた時、パパとゴヒ・リオン辺境伯閣下が戻って来た。
「…アレはワシの負けぢゃったな…」
「いえいえ、私こそ胸をお借り出来て光栄です。私は…」
パパは私をチラリと見て、
「…娘と本気で稽古して負けた口ですからね…」
…って、あの時はワタシの負けだったろ!?最後の投げナイフで!!
「ほぉ…かなりお強い御息女が居られるのですな。」
「まぁ、義理の娘ですが、甘やかしてましたね。」
仕方無いぢゃん!!まだまだ甘えたいお年頃なんだし!!甘えたい時にはおじぃちゃんも病死してたし、ぱぱはお仕事忙しかったし…甘えられる様になったら甘えるに決まってんぢゃん!!
「ソレ程に可愛がってて何故そこまで強くなったのだ?」
「はい、私が娘に教えたワケでは無く、私の前に現れた時には既に強かったんですよ。自慢の娘です。ですが、大っぴらに娘だとは言えない立場になりましたけど…」
「ほぉ?となると何処か貴族の養女にでも?」
「いえ、彼女の母親が問題でして…」
「犯罪者だったとかか?」
「いえ…」
ってパパがワタシを手招きした。ワタシはソレに従いパパの元に行く。
「…母親が女王陛下でした。」
って、ワタシの頭を撫でてくれる。
「んな!?…そぉか!!アヤナ姫は元々市井で生活されていたと…平民として生まれ育ったと女王陛下にお聞きしたが…まさか…」
「はい、まぁ、一緒に生活したのはひと月程でして、それで娘と言い張るのはいかがなモノかとは思いますが…」
「…なるほど…確かにひと月ほどで親子になれるかと言われれば…」
って、二人して否定的なんだから…仕方無い。
「親子ですよ。少なくとも、ワタシはパパだと胸を張って言えるし、ママもおねぇたんもアイリスちゃんもキキョーちゃんもワタシの大事な家族です。」
キッパリと言い切ってやる。
「ほぉ…ならば、アヤナ姫は王族でありながら彼等を家族だと云うのですか?」
「勿論です。異を唱えるのであれば、その人には…」
「死んで貰う…か?」
「そんな物騒な事は言いませんよ。ただ…」
「ただ?」
「事故に遭わなきゃ良いなぁ…って…」
コレでワタシの意思も伝わったかな?」
「ワシより物騒な事を…」
って、呆れられて、
「…ならば明日は、アヤナ姫と稽古をしますかな。」
って、おっきな肉球で頭をポンポンされた…にくきゅぅ!?
ワタシは思わず、ゴヒ・リオン辺境伯閣下の手を取り、肉球をツンツンしてみる…ニャンコの肉球が巨大化した…そんな気持ち良い触り心地だ!!そっか!!ティガさんのぱぱなんだもん一緖で当然か!!
その頃、元帥の訓示も終わり、稽古は終わりを告げた…にくきゅう…今日はティガさんとお風呂だな!!そぉ心に堅く誓うのだった。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




