アイロン!?
カーヤの一目惚れ…即行で砕け散る。
「ま…まぁ良いさ…仕事の話して気を紛らわすわ…」
カーヤさんはそぉ言って、ダリノタさんと話す。
「で、お前トコの商会長さんに会うにはドコに行きゃ良いんだ?」
と、聞いていた。
「えっ?会長ならもぉ来てるぞ?」
「なに!?どこにだよ?」
「そこに…」
と、ダリノタさんはワタシを見遣る。
「あ…うん、この美少女が、お前のトコの商会長さんだとでも?」
「あぁ、すごい他人だぞ。無礼の無い様にな?」
「どんなスゴい人なんだ?」
「ギスギス商会が潰れたのは知ってるよな?」
「あぁ…」
「あの人が潰した張本人だ。」
「…ウソだろ?」
ワタシを指差してパクパクしながらカーヤさんは言った。
「本当よ?因みに、他人に指差しをしちゃダメなんだよ?こぉなるから…」
ワタシはカーヤさんに指を差して、気合いを入れた。
「はっ!!」
と言うと、カーヤさんはその場に尻餅を着いた。
「えっ!?えっ!?え〜…!?」
「おい!!カーヤどぉした!?」
カーヤさんは少し混乱している。
そりゃそぉだよねいきなり力が抜けたんだもん。
ダリノタさんも慌ててる。何が起きたのか解って無いよね?
「はいはい、今のはタダの気合いを当てただけだから、怪我とかもして無いでしょ?ある程度以上に強い人には通じない技だから気にしないで。」
ダリノタさんとカーヤさんはぽっか〜んとしている。
「ほら、ぼやぼやして無いで、お仕事のお話しましょ?」
ワタシが二人を覗き込んでニッコリすると、
「「はい…」」
って、鼻の下伸ばすなや!!
と、場所を大工さんの工場の片隅に移して、お仕事の話をする。
「…なるほど…そんな微妙な湾曲で、更にその大きさと形のモノか…厚みも少なく、スベスベに仕上げるのか…」
「可能ですか?」
「あぁ、そりゃぁ…まぁ可能ではあるが…ちょっと待っててくれ。」
と、カーヤさんはカンナで薄い木の板を削り出した。そしてノコで形を整えて、またカンナをかける。
「なぁ、会長さん、こんな感じでどぉだ?」
渡された木片は、ワタシの理想通りの曲線に大きさも申し分無い。更に、裏面もザラザラで、粘土との接着にも向いている。
「バッチリです!!あとは…この表面を更に滑らかにする方法は何か無いかなぁ?」
「ん?あぁ、ニスを塗り込んで乾かすと良いぜ?」
「ニス…ですか?」
「あぁ、二日も有れば幾つか試作品を届けてやるが?」
「熱には強いんですか?」
「熱かぁ…そぉなると幾つか試してみよぉか?」
「お願いします!!」
「よし、任せててくれ。」
と、何とか布との設置面は何とか目処が着いた。
ワタシは試作の一つを持ち帰り、術式を考える。
まず、熱を持つ様に…ハルノちゃんに因ると人間の身体からは魔法力が溢れ出ていて、ソレを魔法の道具が利用している。人体から一バラン程度以内ならその影響下に入る。
その特性を利用したのが腕輪型の魔法石に貯める魔法の道具…その容量で、アイロンも何とか出来れば良いけど…ま、魔法の石を使うのが良いか…
魔法の石への充填機能も付けて…スイッチを入れてから最初は魔法の石の力も借りて…熱は百度未満が、良いよね?
そして…スイッチオフで冷える…
うん、コレで術式は良いかな?
ワタシは早速試作品を作り試してみた。接着剤として、樹液鋼を使ってみたけど、結果は上々。ちゃんとアイロンとしての機能がバッチリ!!あとは…霧吹き有った方が良いかな?いや、多分不要かな?
よし!!あとは二日後に幾つか試作品が来れば…一気に作れるかぁ!?
その日はその後、軍の訓練に参加して、訓練後にバルコーさんと旦那とパパと話す。
「ワタシからの提案は休日を設けてはどぉか!!って事です。」
「休日?アヤナどぉ云う事だ?」
と、バルコーさんが聞いて来た。
「はい、丁度先日この国の暦を知りました。そこで、曜日が無い事に気付きました。そぉなると決まった休日って言うのが無いんですよ!!」
「アヤナ?その休日とは何だ?」
と、パパが聞いて来た…ん?休日が解らない!?なんでそんな農家さんみたいな事を…?
「えと…休息日とか無いのかなぁ?」
「休息日?まさか一日中休息を取るとか…そんな事を言っているのか!?」
パパがそんな事を言っている。
「うん…家族や友人とゆっくり過ごしましょぉって日なんだけど…」
「ふむ…軍にソレを導入する目的は?」
と、旦那に聞かれる。
「みんなに疲れが残ってたら、作戦行動してる時にマトモに動けないのは論外だと思うんです!!」
って、力説してみた。
「ふむ…確かに一理あるな…だが、ソレでもしっかり仕事をしてこそでは無いのか?」
とかバルコーさんが言い出した。
「確かにそぉですけど、そんな精神論でどぉこぉなる内は良いですけど、人間、心が折れる時も有るんです!!」
「そんなヤワな鍛え方をしているのか?」
って、元帥バルコーさんはまたスパルタな…
「まぁ元帥、確かに疲れが溜まっていたらいざと云う時に実力を出し切れない時も有りますよ。」
と、パパが助け舟を出してくれた。
「ハンター達もたまにゆっくりしてますからな…」
と、旦那まで同調してくれてる。この案件はそれぞれ持ち帰る事になった。
家族旅行とか、貴族や大金持ちしかしてないんだとか…そんなんダメダメぢゃ無いかぁ!!ブラック企業だらけ!!
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




