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忍者が異世界転移したらこぉなった!?  作者: ちまき
第二十章 ゴヒ・リオン辺境伯閣下!?
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通信魔具!?

おっさんはどぉなるのかな?

〈ぐぎゃぁ!!〉


おっさんはカエルが潰れた様な声を上げて吹っ飛ぶ。


〈貸せ…〉


イランク王子は左手を出し、兵士さんに…多分剣を要求してるんだろね…


〈はっ!!〉


意を決して兵士さんは腰の剣を鞘ごと差し出した。

イランク王子はソレを受け取り剣を抜き、ゆっくりとおっさん国王に近付く。


〈てめぇはやり過ぎた…地獄で一生反省してろ…〉


そぉ呟き、裂孔の気合いと共に剣を振り下ろし、


〈うぎゃぁ〜!!〉


まず足に剣を突き立てた。


〈簡単に死ねると思うなよ?〉


ソレから暫く、死に難い場所に剣を突き立てては痛みのみを与えて行く。

一刀両断より遥かに残酷だね…おっさん国王は粗相してるし…おっきいのも出してるかも…そんなにおいもしてくる。

もぉおっさん国王に戦意も敵意も無い…ただ絶望があるだけだろぉね。

ワタシはカリーナ姫を隣の部屋に連れて行き、兵士さんにお守りを任せる。コレから起こる悲劇、残酷なショーを彼女に見せない様にする。


〈暫くココにいて下さい。ここなら安全でしょぉから…〉


そぉ言い置き、ワタシはもぉトドメを刺そぉとしているイランク王子を静止させる。


〈止めて下さい。〉

〈何ですか?口出ししない約束では?〉

〈はい、口出しはしませんが、手出しはさせて頂きますわ。〉


そぉ言い、おっさん国王の傷を逃げられない程度に癒す。


〈あっさり死なれても味気無いので、また痛みを与えられますよ。亡くなられた御兄様方の無念はキッチリ晴らしませんとね。〉


と、イランク王子に微笑んであげた。

何頬を赤くしてんだよ?まさかワタシに惚れたのか!?惚れたな!?残念、ワタシはすでに人妻なんだよ。ソレにアナタみたいな若造に興味は無い!!


〈…うむ、御助力感謝する。〉


ワタシは風の魔法を応用して音が外に漏れない様にした。


〈お好きなだけ喚いて良いですよ。外には響かない様にしましたから。アナタの歌を聞く観客が二人だけと云うのは少々申し訳ありませんけどね。〉


と、ワタシの言葉に…


〈た…助けてくれ…何でも言う事を聞くから…な!?そぉだ!!国をこの国をやるから…ワシを見逃し…うぎゃぁ〜!!〉


ワタシがおっさん国王に背を向けた瞬間、イランク王子が剣を突き刺していた。


〈貴様に王の資格は無い!!死ぬまでの間しっかり苦痛を味わい、兄上達に詫びて死ね!!〉


と、またおっさんに剣を突き刺す。

致命傷ぢゃ無い限り、ワタシがどんどん傷を治すから、ほぼ永続的に今の状況が続く…アレから何度繰り返したか…


〈た…頼む…もぉ殺してくれ…〉


もぉ感覚もほとんど麻痺したのか、痛みに声を上げる事が無くなって来た…


〈あら?もぉ殺しちゃうんですか?〉

〈ん?どぉ云う事ですか?〉


ココでワタシは一つの案を提案した。


〈さっきは余り考えて無くて病死して貰うと言いましたが、世界反逆罪を適用しましょぉ!!〉

〈世界反逆罪?〉

〈はい、こちらの文献に残っているかどぉかは知りませんが、シュウキュウ王国では英雄、仁科大助の片腕として、世界で活躍した人の中には獣人の人が居ましたの。その直系の人は我がシュウキュウ王国では女王に次ぐ権力者として君臨していますが、全然威張っておらず、優しく強い方ですのよ?イランク王子も見知っている、ケィ・ミィは直系の当主の妹君の娘…仁科大助と並ぶ英雄の子孫なのですよ?〉


ワタシの説明にイランク王子の開いた口が塞がらなくなっている。


〈ちなみに、我が王家は女性が産まれる確率が高いらしく、ワタシにも仁科大助の血が流れているらしいですわよ?〉


イランク王子の開いた口は更に開いて、顎が外れそぉだ。


〈あの…アヤナ姫?ソレは本当の事なのですか?〉

〈はい。恐らく、他の種族の御先祖様達もみんなで協力して今の世界が…人類が成り立っていると感じますわ。他種族への弾圧は溝しか生み出しません。その辺も踏まえて…〉

〈なるほど…ソレでしたら、関係国の王族を招いて、公開弾劾処刑が良いでしょぉ…〉


ワタシの言葉を遮って出された答えはワタシの考えていた以上の事を…


〈わたくしは反対しませんわ。ただ、お母様やお祖父様達がどんな反応をするか…〉

〈む、確かにシュウキュウの女王陛下に弾正国の将軍閣下ですか…どんな反応をしますでしょぉか?〉

〈さぁ?わたくしは存じませんわ。〉


と話してたら、イランク王子が思い出したかの様に、


〈そぉ云えば…何かを渡しに参られたと仰られてませんでしたかな?〉


あ…そぉだったよ!!忘れてた!!


〈このゴミのせいで忘れてましたわ。〉


と、ワタシのゴミ発言に反応したのがゴミ扱いされた本人だった…


〈ご…ゴミって…〉


って、反論のキレが無くなっている。

ワタシは魔法の袋からポッケに入る程度の大きさの機械を取り出した。大体スマートホンを二つ重ねた様な作りだ。

コレはパカっと開いて机に置いて使う各国の王に持ってて貰う通信魔具だ。


〈コレは?〉

〈はい、重要な話がある時にいちいち皆さんを運んだり、日程を合わせて貰ったりとするのがめんど…心苦しく、開発しましたの。〉

〈今、面倒って…〉

〈言ってません!!〉


ワタシは即答で否定した。


〈こほん…今、コレを持っているのはお母様だけですので、少しお話ししてみましょぉか?イランク王子、まずはそこのゴミを縛って逃げられない様にしてくださいまし。〉


とお願いすると、簡単に従ってくれた。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。

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