日本語!?
彩奈ちゃんブチギレてましたね?
「おねぇちゃん!!何かありましたの!?」
アヤカの悲鳴の様な声が辺り一面に響いた。
「もぉ、終わったから大丈夫だよ。」
アヤカに答えてあげる。
「大丈夫って…どぉなったのです?」
「んとね…」
ワタシが説明しよぉとしたら、
「アヤカ姫しゃま、わたちが悪かったのれす。」
「どぉ云う事ですか?」
「アヤナ姫しゃまの御命令とは云え、ソコの王子しゃまを助け起こそぉとしたのが気に入らにゃかったみたいで斬り付けられて…」
「なんですって!?怪我は!?怪我はございませんか!?」
「あ、はい!!アヤナ姫しゃまが回復魔法を使ってくだしゃいましたから…」
こりはちょっとホントの事を言った方が良いかな?
「大丈夫ぢゃ無いよ!!左腕が無くなる手前だったんだよ!!」
と、怪我の具合をちゃんとアヤカに伝える。
「しかも、ワタシの大事な友達に下賤な獣風情が!!なんて言ったんだよ!!許せるワケ無いぢゃん!!その上トドメを刺そぉとしてたんだから!!」
と、ワタシはプンスコしてますって感じに唇をとんがらせてそっぽを向く。
「そぉだったのですね…ソレならおねぇちゃんのお怒りも解りますわ。おねぇちゃんが大事なお友達と仰るのですから私にとっても同じ事、そして獣風情ですか…お手討ちになさってもよろしいですわよ?」
「うん…その悪さをしたヤツはそこでお昼寝してるわ。」
と、完全に伸びている顔を腫らしたヤツを指差した。
「あら?生きているのですか?」
「ん〜どぉだろ?特に手加減はしなかったから…」
「そぉですか…ソレでこの不始末の落とし所は?」
「ハウピン王国での獣人さん達への迫害及び奴隷化の撤廃、ソレからソイツの家族三親等までの極刑、最後に王子の首…ま、コレはちゃんと獣人さん達の事を上手く納めたら白紙にするけど…」
「…まぁ妥当と思いますわ。お母様とお父様にも一応報告はしておきましょぉね?」
「…うん…」
「ミィさんも痛かったでしょぉ?大丈夫ですわ。何かありましても王家は貴女の味方ですわよ。」
と、ニッコリ微笑むアヤカ…うわぁ!!抱き締めてぇ!!ってコレワタシのエンジェルスマイルの破壊力なのかも!?…旦那以外にはしないよぉにしよぉ…
「…はい…ご心配かけてごめんなしゃいにゃ…」
「謝る必要はありませんわよ。悪いのはそこで寝ているおバカですもの。国際問題ですわ。」
と、ミィちゃんには優しく、寝ているヤツには厳しく言い放つ。こえぇ…アヤカこえぇ…
「ふむ、重要な会議の前に主催国の王女の護衛に斬りかかるか…その国は滅びたいのかのぉ?」
って、おじぃちゃんが入って来た。
「それにしても、こんな弱っちぃヤツ相手とは云え実戦で通鎧を使えるくらいに修練していたのは褒めてやろぉ。」
ってワタシの頭を撫でてくれる。
「えへへ、おじぃちゃんありがとぉ。でも、もっと周りに気を配れてたら、ミィちゃんも怪我しなくて済んだのに…」
と、ワタシが落ち込むと、
「そぉぢゃな。常識や良識を無くし、感情のみで動くバカは何処にでも居る、その事をしっかり肝に命じておきなさい。」
「はい。」
って、おじぃちゃんに言い付けられた。まったく、このバカのせいで…もぉ一発蹴ろぉかと思った時にはイランク王子が連れて来ていた他の二人の騎士に縛り上げられていた。
〈あれ…生きてたの?〉
〈ん?あぁ…なんとか…一命を取り留めてはいたみたいだ。〉
と、イランク王子が答える。
くそっ!!生きてやがったか…ソレならソレで…
〈なら処刑する時は、アイツの目の前で親兄弟から先にムゴたらしく、時間をかけて死なせてあげて下さいね?親族からの恨み言を全身に浴びさせて下さい。国が蹂躙されるかも知れない元凶を作ったのですもの。〉
〈あぁ、心得ている。〉
と、しっかり話が着いたら、
〈なんぢゃ?日本語が通じる国もあったのぢゃな。〉
っておじぃちゃん!?えっ!?日本語!?
〈えっ!?今、日本語で話してるの!?〉
〈うむ、ワシも驚いてしもぉた…まさか日本語が通じる国が有ったとは…〉
って重大な事が解っちゃった…
〈イランク王子、この言葉は?〉
〈伝説の英雄ニシナ・ダイスケの国の言葉だと…〉
はい確定!!日本語でした!!
まぁ、今はソレはどぉでも良いや、縛り上げられたヤツに回復魔法を使い全快させる。
〈おいこらクズ!!解ってんだろぉな?てめぇだけは活け造りにして自分の肉を喰わせてやるからな?勿論てめぇの家族の肉で焼肉して腹がはち切れるまで喰わせるし、即死でない限り死なせないからな?〉
アヤカ達には聞かせられ無い汚い言葉を使って精神的に追い込む。
「ミィちゃん!!騎士団の救護班に出動依頼!!このクズを死なせない様にって!!」
「は、はいですにゃ!!」
って、ワタシも世話になった救護班の人達に出張って貰う事にした。
〈お前達、この跳ねっ返りが自害しない様に見張っておけ!!〉
〈〈はっ!!〉〉
って、クズを外に連れ出して行った。
〈アヤナ、あんな汚い言葉、残酷な仕打ち、誰に習った?〉
〈あ…えと…〉
言えない!!アウトローな漫画の知識だなんて!!
〈まぁ、ソレは置いといて…ほら!!会談の時間だよ!!早く行こ!!〉
と、みんなも誘い、会談の行われる部屋に行く様に仕向けた。
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
罵詈雑言でも構いません。
お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




