最終探索開始!?
気分は最終ダンジョン!?
ホールを散策し出して約一時間、足下から風を感じる…コレは…まさかねぇ…そんなテンプレな…ねぇ…
「有るのかよ!!」
つい叫んぢゃったよ…二本有る階段の下に怪しい石畳。ワタシが見つけたのはその下の階段。コレはちょっと怪し過ぎない?
「バルコーさぁん!!ちょっと良いですかぁ!!」
こんな怪しいのは責任者に丸投げしなきゃね!!
「どぉした!?」
「これこれ!!」
ワタシは階段を指差してバルコーさんに教える。
「なんだコレは?」
「階段。」
「いや…見れば解るが…確かに怪し過ぎるな…」
「でしょでしょ!!二班に報告して探索する?」
「そぉだな…マルコ!!」
「はっ!!」
マルコと呼ばれた坊主頭の筋肉に、報告に行くよぉに指示して、魔人さんの一人に空気を送るよぉに指示を出し、
「さて、我々は下に行って調べるとするか…行くぞ!!」
「「「「「はい!!」」」」」
と、みんな気合が入っている。
階下に降りるとやっぱり薄暗い。
「誰か光を。」
と、バルコーさんが言うと、魔人さんの一人が魔法で光を出してくれた。
「すまんな。」
「このくらいの魔法で良ければ一日中大丈夫だ。」
「なるほど…やはり魔人は敵に回したく無いな。」
コレは魔力と魔法の強さを指してるんだろぉね。
「そんな謙遜を…いくつか光を飛ばす。」
「頼む。」
すると魔人さんは魔法力を高め、見える範囲に光を飛ばす。その間はあまり動けないみたい…やっぱり魔法を使いながら動くのは難しいのかな?
淡い光が天井にいくつも張り付き、昼間とまでは行かないまでも充分な明るさを出している。
「コレはなんだ?」
バルコーさんの呟きが聞こえる。
周りは殺風景なんだけど、イヤが上にも緊張感に包まれる。かなりの広さの開けた地下、その周囲にはいくつかの扉、その内の一つをバルコーさんが開けて呟いてたんだね。
ワタシもその扉な向こうを覗いたら…何かの研究施設だったのかな?試験管やビーカーが並んでた。
「実験室みたい…」
ワタシの呟きにバルコーさんが反応した。
「何の実験か解るか?」
「ん〜…資料が有れば…」
ま、資料があっても解んないと思うけどね…
と、家探しが始まってしまった。読めない字、ワケ解ん無い資料の山が出て来た。字なんか読めないで当たり前か…千年も前の資料だろぉからね。
他の部屋を捜索していた人達も何やら見付けたみたいで少々騒がしくなる。
どんなモノを見付けたんだろ?騒ぎの有る方に行くと…扉の前で右往左往してる。
「どぉしたんですか?」
ワタシが問うと、アイリスちゃんが、
「おねぇちゃん!!この扉、鍵もかかって無いのに開かないの!!」
なんだって!?開かない扉!?推理漫画の全身黒ずくめで顔も見えないヤツみたいに怪しくないか!?調べる必要があるよね?
「鍵が掛かって無いのに開かないの?」
「うん…全く動かないワケぢゃ無いんだけど…」
ワタシは扉を調べてみる。
ガタガタと動きはするけど、押しても引いても左右にもほとんど動かない。となると上下かな?
ワタシは扉の上部を見てみる。すると、隙間が見える。なるほどね。
「コレは上に上げて開く扉ぢゃ無いかな?」
「えっ?上に?」
ワタシは首肯する。
「何か重要なモノを隠してると思うんだよねぇ…」
ワタシは燭台っぽいモノの取り付け部に少し余裕が有るのを見付けた。何かの仕掛けだろぉね。ソレを下に引いてみる。
がこっ…
って音がして、キャラキャラキャラって音がし出して、扉が上に上がって行く。
やっぱりこんなギミックがあったのか…
「「「「「おぉ〜!!」」」」」
みんなが歓声を上げる。
そぉなるか…そぉ云うギミックとか見無かったもんね。
扉が開き、現れたのは階段だった。
「もぉ一つ階段かぁ…何か重要なモノでも有るのかなぁ?」
ワタシが呟いた時、
「ふむ、階段か…様式から見てこの奥に大事なモノが有ると思うが、どぉだ?」
「ワタシもてるぅ思うけど…少し怖いかも…」
「ほぉ?アヤナ姫でも怖いモノが有るのか?」
「ん?そんなのいっぱい有るよ?虫とか雷とか…旦那に嫌われる事とか…」
「…女の子らしい所もあるのだな…」
そんな目を見開いて驚く事か!?
「…まぁアレだ彼がアヤナ姫を嫌う事は無いと思うぞ?」
「だと良いけどね。それより…」
「あぁ…オレにも解る…濃密なイヤな気配がするな…」
「うん、おじぃちゃん達と一緒に行くのが良いと思う…」
「奇遇だな。オレもそぉ感じていた所だ。」
ワタシは燭台っぽいモノを元の位置に戻して扉を閉める。
「この向こうは最後に調査する。他の場所も調べてみてくれ。」
「「「「「はっ!!」」」」」
と、この地下をみんなで探索し、寝床?を三箇所、三十体程見つけて処分した。
魔法の道具っぽいモノがドッサリ出て来て、なんか危ないモノぢゃ無い事を祈る。
「元帥!!こちらに上に昇る階段が有りました!!」
と、ボソ・キムタカさんが階段を発見した事を告げた。階段は位置的に降りて来た階段と対になってると思うけど一応確認する。
「うん、思った通りこっちに出る階段だったね。」
「だな、だが虱潰しだ。他に真新しいモノが無ければ上階から見てみよぉ。アソコだけは最後だな…」
「うん。」
ワタシ達はあの気味の悪い場所以外の探索を終えて、旦那達に合流する。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




