ワタシ死んでたんだ!?
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「…既に向こうには魔人の兵士が行っているハズだ。無用なケンカは避ける様にな!!」
「「「「「はっ!!」」」」」
「では出発!!」
バルコーさんのお話と号令で皆んなファンタジードローン…飛行自動車(ってこっちぢゃ呼ばれてる)に乗り込み飛び立つ。
ワタシが操縦する飛行自動車はちょっと大きめのタイプを急遽作って貰った。だから前よりも大人数が乗れるのだ!!ワタシ、旦那、パパ、おじぃちゃん、バルコーさん、アイリスちゃん、キキョーちゃんギィシャさんの七人と一柱が同乗している。
今度もっと大きなの作っていっぱい運べる様にしちゃお。ままが怒るかもだけど…
「彩奈?何か悪い事考えてるのか?」
あら?顔に出てた?
「そんな事無いよ?なんで?」
「なんとなくの?何を考えてたんぢゃ?」
「ん?うん…もっと大きなの作ったら全員一遍に運べるなぁって…」
「おぉ!!そぉぢゃの!!その仔狐かま居れば可能なんぢゃろ?」
「仔狐言うなボケ!!ウチは文七より歳上なんだからな!!」
ってキキョーちゃんは可愛い手でぺちぺちとおじぃちゃんの顔を叩いている。
「ん?ワシ名乗ったかのぉ?」
「あのねぇ…ウチは日本全国を旅してたから強そぉなヤツは皆んな調べてたんだよ?は忍者として最高峰の一つだったんだから憶えてるっての!!」
「ほぉ?他にも強そぉなのってどんなぢゃった!?」
「その情報は教えらんないね。教えても無意味だしね。」
「そぉか…ま、そぉぢゃな。」
おじぃちゃんは諦めたみたいだね。うん、知ってもおじぃちゃんはホントは死んぢゃってるからね。
あれ?そぉ云えば…ワタシは死んで無いよね?
「ねぇキキョーちゃん?」
「ん?どしたの?」
「ワタシって日本に戻れるの?」
「あ、ソレはムリだよ?」
「えっ!?なんで!?」
「彩奈ちゃんの葬式も終わってるよ?」
「はぁ!?」
「死んだ事にしてコッチに来てるんだから。」
なんですとぉ!?まぢですか!?
「因みに…どんな死に方?」
「えっ!?ソコまでは…もし聞かれたらそぉ教えてあげてって言われただけだから…ウチも詳しくは聞かなかったんだよね…」
「うぐっ…帰れないのかぁ…うん、ぱぱが心配なだけで特に心残りは無いかな?」
「そぉそぉ、ぱぱさんはちゃんと再婚して、彩奈ちゃんの弟を鍛える事になってるから心配無いよ。」
「…ホントに?ワタシを安心させる為のウソとかだったらしょうちしないよ?」
「ホントだって!!彩奈ちゃんを亡くした失意で自殺しよぉとしてる所を止められて慰めてくれた女性と…ね?んで、その人と結婚して、また忍者として育てるからさ。因みに結婚相手は名張の末裔だからハイブリッドだね!!」
「ソレ…喜んで良いのかなぁ?」
と、ここまで黙って聞いてたおじぃちゃんが、
「そぉか…ソレなら安心かの?」
って…そっか…ぱぱも幸せになるんだね。良かったぁ…
と、話してたらいつの間にか目的地だね。前にテントを張った所に着陸する。
「着いたぁ〜!!」
「よし、早速全土を探索開始か?」
「違います。前回の探索で見付かった遺跡を中心に調べます。」
おじぃちゃんの疑問にバルコーさんが答えてくれた。
「はぁい、階段下ろしますよぉ〜」
がこん…
軽いのに重い音を立てて壁兼階段を倒し、みんなで降りる。
軍のみんなも降りて整列する。
「では当初の予定通り三手に分かれるぞ。一班は西、二班は東、三班は野営の準備。」
「「「「「はっ!!」」」」」
と、皆んな速やかに当初の予定通り三班に分かれた。
「みなさぁん!!手枷足枷腰枷外して良いですよぉ〜!!」
ワタシの言葉に、
「おぉ〜!!」
って、浮かれまくる。どっかの卒業式で帽子を投げる様に重りを投げる。
「こらぁ!!投げ捨てちゃダメぇ!!はい!!拾ってぇ!!」
ぱんぱんと手を打ち鳴らし、皆んなに呼びかけ、重りを拾わせる。
まったくもぉ…はしゃぎおってからに。
ワタシも重りを外し、身軽になる。
ワタシとアイリスちゃんとキキョーちゃん旦那は居残り組。前はコッチが襲われたからね。
旦那って…心の中でだけで呼んでてもなんかきゅんきゅんしちゃうな…
「よぉし!!では二手に分かれるぞ!!テントを張って居住環境を整える組みと、魔獣を狩る組みだ。五人は狩りに行くぞ。誰が行く?」
おぢさまの言葉に、
「私行きたぁい!!」
ってアイリスちゃんが手を挙げる。
うん、活発なのは良い事だ。
アイリスちゃん以外に五人が手を挙げた。
探索組は決まったね。
「ぢゃぁ、おねぇちゃん行って来まぁす!!」
「充分気を付けるんだよぉ〜!!」
「はぁい!!」
と、元気よくアイリスちゃんが森の中に分け入った…
「さて!!コッチはテントを張って竈門を準備しますよぉ〜!!」
「「「「「おぉ〜!!」」」」」
と、野営の準備をした。
野営地は程なく完成、ワタシは旦那といちゃいちゃしたいけど、ソレは士気にも関わるから出来ない。となるとする事は一つ!!
「参謀!!薪拾いに数名連れて行きたいのですが良いですか?」
ニッコリと笑顔を向けて聞いてみた。
「そぉだな、よし!!何人かで行って来なさい。」
「はい。」
と、ワタシは一組の人を連れて森に入って行った。
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