ラーメン!?
あれ?たった五日で奥義を完璧に使いこなせるのか!?
お昼、今日のメニューは…
「お…おじぃちゃん!?こ…コレって…」
「おぉ!!無性に喰いたくなってな、小麦とか無いか調べたら在ってな、ワシが作ってみた。彩奈程上手くは出来なんだがな。」
「なんですとぉ!?ワタシはそこまで食べたいって感じぢゃ無かったから気付かなかったけど…」
「ワシは好きぢゃったからのぉ…」
「うん!!ワタシもおじぃちゃんに言われて良く作ってたなぁ…久々…って云うか、こっちに来て初めてだよ!!ままもコレは作らなかったしなぁ…」
「そぉぢゃのぉ…彩愛ちゃんはあんまり好きぢゃ無かった様ぢゃしの…」
「うんうん、この食文化はコッチには見ないモノだったもんね…スパゲッチは有ったけど…あ〜…焼きそばも食べたくなって来たよ…」
「夜は焼きそばにするか!?ソースは無いが他の物で代用してみるか…」
「うん!!」
「ほれ、伸びる前に喰うかの。」
「うん!!」
と、食卓に着いたけど、アイリスちゃん…お箸使えないの?
「あのね、コレはこぉ持って…こぉ使うんだよ。」
「こぉ?」
「そぉそぉ、ソレでこぉ挟んで使うんだよ。」
「うぐぐ…なんか難しいよ…」
まぁ、お箸はね…弾正に来てもフォークやスプーンばっかだったからなぁ…
ずずずずず…
盛大に音を立てて食べるソレがコレのマナーだよ!!
「おねぇちゃん…じぃじ…二人共音を立てて食べるのはお行儀が悪いよ?」
「何言ってるの?コレはこぉやって音を立てなきゃダメな食べ物なんだよ!!」
「うむ、こぉ、盛大に音を立てて食べるのが粋なんぢゃぞ?」
「うえっ!?何ソレ!?信じらんない!!その食文化!!」
「コレに限らず麺類は大概こぉ…音を立てて喰うモンぢゃぞ?」
っておじぃちゃんは説明するけど、やっぱりコレは…ねぇ…音を立て無い文化圏で育ってたらそぉなるよね…
そうめんやお蕎麦も食べたくなって来た…
コレはとんこつっぽい味だけど…
「ねぇ、このスープどぉやって作ったの!?チャーシューも!!」
「おぉ、コレはイノシシのデカイヤツをな…」
そぉ!!今食べてるコレはとんこつラーメン!!なんとまぁ懐かしい味なんだろぉか!!うんうん、スッゴい久しぶりだよねぇ!!
しかし、イノシシさんかぁ…アンタ…偉大だよ…
ワタシはラーメンを食べて涙を流してしまった…こんなに美味しいモノだったのかぁ…
「おねぇちゃん!?」
「ん?どぉしたの?」
「なんで泣いてるの?」
「泣いてる?ワタシが?まぁ、そりゃ泣き虫…あ、ホントだ…懐かしい味だから…」
「おねぇちゃんって…どんな生活してたの?王女様なのに王女様らしく無いし…」
「あぁ…ソレね…」
ソレからワタシとおじぃちゃんで日本の事、ワタシが過ごして来た環境や食生活…その他もろもろ、話してたらすぐに夕方になった。
「…なるほど…いや、将軍にはいつも世話になる。ワシの方からも軍を派遣する事にした。既に港より中央大陸に旅立っておる。数日内に向こうに着くだろぉ。」
ワタシの過去を話してる最中に陛下さんが来て、そんな事を…なんの事だ!?
「おぉ、そぉぢゃなヌシ等共手を取り合うのが良いと思ぉての…」
「だからコチラも情報を…今でこそワシ等は魔人と呼ばれているが、魔獣らしいのだ…」
「魔獣!?えっ!?陛下さんどぉ云う事!?」
陛下さんの話しに喰い付いたのはワタシだ。
「まぁ、アヤナ姫、ソレを今から説明するでな…」
ソレから陛下さんの話が始まった。
「…魔獣が何故出来るか…その過程は解って無いが…ソレが人間にも起きた…ソレがワシ等人間の魔獣なんだが…」
なんと!?人間の魔獣が魔人だってか!?
「…だから、ワシ等は正式にはヒト魔獣となるらしい、なら魔人は何を指していたのか…ソレがあの悪魔達だと、古い文献に有ってな…」
「あぁ!!ソレかぁ!!ウチもなぁ〜んか違うよなぁ…って思ってたんだよねぇ…」
ってキキョーちゃんが声を出した。
「…魔人が復活するからなんとかしてやってくれって言われてた理由がやっと解ったよ!!」
うんうん頷きながらキキョーちゃんは納得している。
「ま、まぁ話が止まったが、大事なのはココからでの…その上に魔神が居るとある。」
「えっ!?アレ?ままから魔神の気配が…とかあった様な…」
「ソレは魔神を封じた古の英雄、ニシナ・ダイスケの事ぢゃろぉ。子孫にたまに出る術者の覇気だろぉな。」
術者の覇気かぁ…あの時のままから出たあの凄みかぁ…
「ほぉ…たまに怒った時に妙な凄みが有ったが、アレか!!」
あ、日本ぢゃたまに怒ってたんだ…
「うんうん、懐かしいのぉ、風呂を覗いた時とか本気でキレてたからのぉ…」
「おぢぃちゃん…ソレは流石に怒られるよ…」
「うむ、紋次郎にもソレが原因で何度か殺されかけたぞ!!」
はっはっはって笑い事ぢゃ無いでしょ…おじぃちゃんはまったく…
ソレからも陛下さんの話は続き、仁科大助でも魔神を倒すには至らず、封印と云う方法で、なんとか世界に平和をもたらすのがやっとだったとの事らしい…
「なるほどね。ソレなら話の辻褄が合う…のかな?あれ?そぉなると…ウチの役目って…」
「ワタシ達に力を貸す事!?」
「みたいだねぇ…」
「あれ?そぉなると、私達に浮き上がってるこの印はなんなんだろ?」
アイリスちゃんは右足の裏を陛下さんにみせた。
「おぉ〜!!ソレは自分の上位の魔獣を屠った者や近くに居た者が稀に授かる倒した敵から力の一部を吸い取ると云われている印ぢゃな。最弱な人間族にたまに現れる印でどんどん強くなれるんぢゃぞ。」
「そっかぁ…ソレで私も強くなっちゃったのかぁ…」
なんと!?この印はそんな感じのモノだったの!?そんなに強くなってる気はしないけど…おじぃちゃんが強過ぎるのが悪いよ!!
何はともあれワタシ達の稽古も一段落したから、明日にでもままの所に帰るかな。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




