いざ出陣!?
あ…少し書き溜めが出来て来たかな?
軍の訓練初日から十日間は訓練ばかりで平和に過ぎていった。ワタシとおぢさまの新婚生活も順風満帆だ。おぢさまのおぢさまが病み付きになるモノだって事も解ってきた。アレは一種の麻薬だよ!!アレの為ならなんでも出来そぉ…
そして魔法を得意とする人達だけど、全員一人でファンタジードローンをほぼ一日中動かせる程度にはなって来てるよ…おかしい…たった十日でこの成長は変だよ!?
近接戦闘でもアイリスちゃんと互角に打ち合える人が数人…一人でクマさん倒せるくらいの強さの人がどっさり…なんで!?なんでそんなに強くなってんの!?
流石にバルコーさんやギィシャさん程は無いにしても…それだけ真剣に取り組んだ!?
「ん?あぁ…ココでの訓練以外にも他のヤツ等と連携の訓練で狩りに行ったりしてたからなぁ…」
とはゴンゲンさんの言だ。自主練…ソレも半端ぢゃ無い量を…なんでだ!?
「そりゃぁお金貰って強くなれるんだ!!ハンターなら喜んで鍛えまくるさ!!」
ってノガナさんは言う…
「魔法で一発入れて近接戦闘が得意な人が出て、更に魔法で追撃とか色々試してるんだよ?しかも元々の仲間以外とも。」
いや…曲がりなりにも国王の姪がそんな頑張ってどぉすんのさ!!ユマさん大丈夫か?
そして、元々の計画が動き出す。
そぉ、北の大陸の探索だ。
みんなヤル気がスゴいから上達も早く幾分か前倒しだったんだよね。
魔法が得意な人達はファンタジードローンの操縦も完璧に出来る様になっていたからなら行っちゃうか?みたいなノリでの前倒しだった。
斯く云うワタシもなんとか完璧に操縦出来る様になったよ。だからワタシ達が乗るファンタジードローンはワタシが操縦するんだよね。軽自動車くらいの大きさの機体で十一台、五人ずつ乗り込んで軍の人達のは十台、ソレとワタシ達の分。
「…では乗車!!」
バルコーさんの号令でみんなファンタジードローンに乗り込み、ワタシに続いて浮かび上がり、北を目指して発進する。みんなちゃんと着いて来ている。ちゃんと鏡を付けてて良かったぁ…周りがちゃんと見えるよ。
モノの一時間程度で海を渡って北の大陸に着いた。適当な広さの場所を選び、降り立つ。
「ここが未開の大陸南部かぁ…見た事ない魔獣とかも居そぉだね。」
おぢさまの軍服の裾を掴んで呟く。
「あぁ…油断だけはするなよ?」
「うん!!」
おぢさまの注意に素直に返事をする。
「いちゃ付くのはその辺にしてくれないか?そろそろ気合いを入れな…」
「いちゃ付いて無い!!」ません!!」
おぢさまと共に否定した。
周りからは「こんな時にいちゃいちゃしやがって…」とか「ジウリア閣下羨ましいなぁ…」とか、「遠足かよ…」とか、「アヤナちゃん、相変わらずだなぁ…」とか聞こえるけど幻聴に違い無い!!
「はぁい!!空から探索しますよぉ〜!!」
ワタシは、ぱんぱんと手を打ち鳴らし、みんなの注意を集める。
一人の男が手を挙げる。なんだろ?
「何ですか?」
「探索の範囲は?」
その質問にはおぢさまが答えてくれた。
「ココより北側に山岳地帯が有る、ソコから南側全域だ。山岳地帯より北側は他国の領土らしいから充分注意してくれ。」
また手が上がる。
「どぉした?」
「探索の方法と云うより区分けは?」
「無い。それぞれハンターだったんだ、お前達の経験と感に任せる。但し、怪しい場所を見付けても今日は探索せず、場所が解る様にして、夕方までにはココに集合、二組は残って野営の準備、残りの九組で探索だ。明日怪しい場所を探索する。」
その説明でみんな理解した様だ。ホントに解ったのかなぁ?全員分のテントを預かってる二組十人が残り、食料やなんかはみんな魔法の袋に入れてるハズだから、大丈夫。ワタシ達もファンタジードローンに乗り込んで、空からの探索に入る。
ワタシ達は東に移動して、海岸線や山の裾野、建造物等無いかしらみ潰しに空から見下ろす。ま、見下ろすのは、おぢさま、パパ、バルコーさんにお任せだけどね。
「アヤナ、止まってくれ!!」
と、パパの言葉にホバリングする。
「どぉしたの!?パパ。」
「アレどぉ思う?」
パパの指差す方に目をやると、どぉ見ても人工物な何かが目に入る。古代ギリシャの神殿みたいにも見えるし…屋根だけの掘建て小屋っぽくも見えるけど、人の出入りは感じられ無い…何だろ?
「場所は…この辺ですかね。」
バルコーさんが簡易的な地図に印を付けている。バッチリだね。
それから更に三箇所程同じ様な建造物らしき物を見つけた。ワタシ達が発見したのは全部で四箇所、丁度夕方になって来たから、最初の集合地点に戻ってみると…ソコには瀕死の重傷を負った三人と、ボロボロに壊されたテント、夥しい血痕…何者かの襲撃の跡が見て取れる。
「何が有ったんですか!?」
ワタシは一人に駆け寄り、回復魔法を全開でかける。みるみる欠損部位や内臓までも回復させるちゃんと人体を勉強してて良かったよ。
「あれ?天使が…そっか…ココが天国か…」
回復させた人はそんな戯言を言う元気が出ていた。うん、この人は大丈夫!!ワタシは生きている二人にも回復魔法を使い、ぶっ倒れた。流石に瀕死の重傷を治すのは骨は折れないけど、魔法力が尽きたかな?あっ…ファンタジードローンの操縦のし過ぎか…
パパとバルコーさんは回復した人に事情を聞いて居るし、ワタシはおぢさまに抱っこされて比較的綺麗なテントの残骸の上に横にならせて貰った。勿論おぢさま膝枕付きですが何か?
その後、次々と帰って来るファンタジードローン、この場の惨状に何か何か!?となっているけど、みんなが帰ってからいっぺんに説明するのが良いからと、残骸の片付けをして貰って、全員揃った所で、生き残りの三人に事情を話して貰った。その内容に全員が驚愕した。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




