領主邸へ!?
なんであんな刀になったんでしょうか?
おぢさまのお屋敷からの帰りに組合に寄る。
ワタシは服とかを、回収する為だが、アイリーさんはお仕事だ。
アイリーさん達のお仕事が終わるまで、待合室で待つ事にした。いつも通りだ。
その間茜を引き抜いては戻すを繰り返していた。周りからは狂人の様に見えるかも…
ソレでも見事な茜色になったものだ…名は体を表す的な?
「ねぇ茜ちゃん?貴女はどぉなったの?」
返って来る返事は何も無いが、ワケが解らない…
そんな事を思いながら待っているとアイリーさんとオジ様が仕事を終える。
「彩奈ちゃん、お待たせ!!帰りましょ。」
「はぁい!!」
ワタシはオジ様とアイリーさんと一緒におウチに帰る。
帰ってからママさんも一緒に話をする。
ママさんどんな反応するかなぁ…
おウチに着いてまずはみんなでお風呂に行き、三人で洗いっこ。今日が最後なのかなぁ?
お風呂から出てみんなで帰る。
「あの…ママさん。」
「なぁに彩奈ちゃん?」
「今日のご飯は?」
「今日の夜?何にしょぉか?」
よし!!まだ決めて無いなら…
「今日はワタシに、ご馳走させて下さい!!」
「と、言うと?」
「レストラン行きましょう!!」
「えっ!?」
「今日だけですけど…ワタシにご馳走させて下さい!!」
再度言うとオジ様が、
「そぉまで言うならご馳走にらなろうぢゃ無いか?」
ままさんにウインクしながら言う、ワタシにもソレ下さい!!
ワタシは、しっかりお金を持ってみんなとお出かけした。
なんか良さげなレストランは調査済みなのだ!!
予約もしてあったりする。
みんなで店内へ、庶民にはちょっとお高い感じだが、かなりのお金を持っている!!
「ココです。なんか美味しいらしいので…」
「ココは…私達の一ヶ月分の食費が飛ぶと云う…」
ままさんは戦々恐々です。でも大丈夫!!
ワタシかなり稼ぎましたので!!
お高いだけあって内装も落ち着いた感じで良い!!
店員さんが席に案内してくれた。
席に着くとメニューが渡された、金額は…コレならかなり食べても問題無いけど…どんな料理だろ?
みんな同じコース料理になった。
料理が運ばれて来るまでに、みんなで色々話した。
やっぱりワタシはこの家族が好きだ!!
離れたく無いんだけど…
お支払いはオジ様にこそっとワタシのサイフ(皮袋)を渡しておりオジ様のメンツを保った!!
おウチに帰りみんなに今日の領主のおぢさまのお屋敷での出来事を話した。
みんなびっくりしていた…なんでアイリーさんもびっくり!?一緒に居たよね!?
「そんな話になってたの!?」
「なんでアイリーさんがびっくりしてるのよ!?」
「私話聞いて無かったから…」
「なんで!?ずっと一緒に居たのに…」
ワタシはがっくり項垂れた。
「成程、話は解った。だから今夜のレストランと云う事かい?」
「あ、はい。」
「彩奈の気持ちは解った。だが…二度と会えないワケぢゃ無い。二ヶ月したら戻って来なさい。」
「良いんですか?」
「勿論だとも。彩奈はこの家の次女なんだからね。」
「オジ様…」
「彩奈の居た所では父親をオジ様と呼ぶのかな?」
「あ、イヤ…パパ。」
「うん、ソレで良い。」
「ぢゃぁ…私は?」
ままさんが期待する様な目でワタシを見詰める。
「…ママ…」
少し恥ずかしいが言ってみる。
するとままさんはワタシを抱きしめて、
「こんな可愛い娘が二人目の娘に出来るなんて!!」
なんだと!?垂れてない!?びっくりしたよ!?
ってソコぢゃ無い!!
ままさんもワタシを娘って…十日くらいしか一緒に居なかったのに…ホントのパパとママなんだ…
「だったら私は?」
「アイリーおねぇたん。」
あ、お子様言葉になっちゃった!?
「アイリーおねぇたん!?たんって!?」
言い間違いで…
「可愛過ぎる!!」
アイリーさんにも抱きしめられた…もぉ“たん”で良いや…
「ソレで?それだけぢゃ無いんだろ?」
さすがパパだ、ワタシの思惑に気付いていたか…ワタシは皮袋を机に置いた。
「コレはこれまでお世話になったお礼として受け取って欲しいんです!!」
「ふむ、なぜかな?」
「今まで甘えてばかりでしたが一旦ケジメを付けたいと思いまして。」
「次女からの初めての恩返しとして気持ちは受け取るが…ソレを受け取ると他人にならないかな?」
「ワタシの居た所では仕送りとか、親に対する家賃との考え方がありまして、その一つと思って頂ければと思います。」
「あなた、上手く言いくるめられましたね。」
「ふぅ、そぉなるか。ならコレは有り難く頂いておこう。」
「ありがとう!!パパ!!ママ!!」
ワタシは完璧な美少女スマイルで、二人に抱き着き、抱き締められた。
コレが幸せなんだろぉなぁ…
ままは物心付いた時には居なかったから解らないけど…
でもなんか安心するなぁ…
この二人ならホントの両親だと思えるのは、なんか不思議な様で自然な感じがする。
その日ワタシは忍者の末裔の娘だと話した。
って言うか、全てを暴露して黙っていて欲しいとも話した。
忍者って何なのか…ソコで理解させる為この世界での一番近い間者に似た集団だと説明した。
まぁ、めっちゃ驚かれたが納得もされた。
コレまでの狩りの成果、犯罪者の殲滅やなんかも、領主のおぢさまを言いくるめた話術も全て忍者の技だとも説明した。
「なんとも信じられない内容だが、信じよぉ、可愛い娘を、嘘吐きにしたく無いしな。」
パパの柔軟な考え方、ママの包容力、おねぇたんの優しさ、全てがワタシの宝物だ。
壊すヤツは地獄に落としてやる!!
決意を新たに、おねぇたんと最後の夜を過ごした…って言うか、たった二ヶ月でも離れたく無いと泣きじゃくった。
おねぇたん?コレは秘密だからね?
翌日、三人と最後の抱擁をして領主邸に向かった。
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