式典要らないんだけど!?
書き溜めしたいけど時間が無い…どぉするべきか…
その日、ワタシは緊張していた…そりゃそぉだよね…ワタシは今日初めて王女として人々の前に出る。この前のアヤカの式典はアヤカが主役だったからワタシはそんなに注目されて無かったハズだ。
でも!!今日はワタシが主役…何か一言言わなきゃならない…そんな立場なんだよね…うん…逃げ出してアヤカに代役頼めないかなぁ?見た目と声も似てるんだから…
「おねぇちゃん…ダメに決まってますでしょ?顔と体型と声だけなら誤魔化せますが、髪の長さが…」
「カツラ!!桂を被れば…」
「何ですかソレは?」
おぅっ!?カツラの概念が無かったのか!?ハゲの人用に作ってみるか!!ワタシは新たな開発を考えた…桐生技術研究所はかなり手広く開発をしてるんだよね。
「うん、知らないなら良いよ…諦めてワタシが何か言うよ…」
「そぉして下さいまし。」
さて…何を言うか考えなきゃね…
「さ、アヤナ姫様、準備出来ましたよ。」
カノンさんにそぉ言われてワタシは鏡を見てみる。ふあ!?
「カノンさん!!目の前にとんでもないお嬢様が居るんだけど!?」
ワタシがそぉ言うと部屋に居たアヤカ、アヤネ、着付けやお化粧を担当していたメイドさん達が笑い転げている。なんだよ!?
「ソコに写ってるのはおねぇちゃんだよ!!」
ってめっちゃ砕けた口調でアヤカに言われた…
「うそ!?ココまでお化粧で変わるもんなの!?」
「おねぇたんきれいキレイだよ。」
可愛い末の妹にそぉ言われて、少しはにかんだ…ワタシってこんな美人さんだったのか…可愛いのは知ってたけど…あれ?
「ねぇカノンさん、ワタシの身長でこの顔はどぉなのかなぁ?」
ワタシの言葉にその場は静まり返った…
「わ…私は良いと思いますよ。」
アヤカの着付けをしていたメイドさんがそんな事を言った…ソレからみんなもキレイだから良いんだと口々に…ホントかよ!?
「済みません…少し張り切り過ぎました。」
ってカノンさんは言った…やっぱワタシには少し大人なメイクだったのか…ま、今更直せないか…
「ま、今更仕方無いですね。今日はコレで行きます。ソレにお城を抜け出した時に別人と思われた方が都合が良いですからね。」
「ま、お姉様がソレで良いなら良いのですが…」
「どぉしたの?」
「いえ…ジウリア卿がどぉ思うか…」
「…あ…いや…うん!!多分大丈夫!!多分「綺麗だよ。」って言ってくれるから!!」
「はいはいご馳走様です。ま、この前私もバルコー様に言われましたから。」
「んな!?」
なろぉ…無い胸張って勝ち誇って惚気やがって!!みてろよぉ〜!!ワタシだって…
「いや…ワシはいつもの快活な感じが好きだが…コレはコレで可愛いな…」
綺麗だよって言えよ!!ポカポカとおぢさまを叩いてみた。照れ隠しとかぢゃ無いよ!?無いんだかんね!!
そしてお昼前、多分十一時くらい?にワタシ達はバルコニーに行く。
うぐっ…緊張して吐き気が…ワタシが口を押さえると…
「あら?もしかして悪阻?少し早く無い?」
ってままの渾身のボケが…
「なに!?結婚式前にか!?ソレはいささかどぉなんだ!?タキリーめ…」
ってぱぱがマヂメに反応しやがった。
「そんなモン来る様な事して貰って無いよ!!」
「あら?そぉなの?ジウリア卿って意外とマヂメさんだったのね。」
「なんだ…心配して損したよ…」
この両親の態度はなんなんだよ!?ワタシが心配するぞ!?
「お姉様?つわりってなんですの?」
って…アヤカはまだ知らなくて良いんだよ。
「アヤカが先に悪阻が来たらバルコーくんどぉしよぉかしら?」
「まぁ、仕方無いと諦めるしか無いだろ?もぉすぐ結婚式なんだから…」
ままはまだ早いと言いたいみたいだけど、ぱぱはいつでもうえるかむ状態か…あれ?なんだかんだで、ままもぱぱもワタシには必要以上に過保護ぢゃね?
そんな事を思っていたら、ままとぱぱがバルコニー?に出て集まった市民が騒ぎ出す。
「本日は第一王女の誕生日の祝いに来てくださりありがとう御座います。本来ならば三年前にしなければならないのですが、ワケ有って今年となりました。市民の皆様には見た事のある人も居るかも知れませんが、改めて紹介します。シュウキュウ王国第一王女、シュウキュウ・彩奈です!!」
拍手と共にワタシはさっきまでママが居た場所に立つ…
「さ、アヤナちゃん、皆さんにご挨拶なさい。」
「う〜緊張して来た…」
弱音を少し吐いて、ソレから…
「皆さんこんにちは!!シュウキュウ王国第一王女の桐生彩奈です。」
なんか集まった人達がざわざわしだして、ままはぽかぁ〜んとしている…アレ?何かやっちゃったかな?
「お姉様、キリュウでは無くシュウキュウです!!」
後ろからアヤカに間違いを指摘された…あ、やっちゃったぁ!!
「あ…済みません、シュウキュウ王国の第一王女のシュウキュウ・彩奈です。半年前までそんな立場だったとか知らなかったもので、ついいつもの様に名乗ってしまいました。」
よく見たら見知った顔がチラホラ見える。そしてざわめきは大きくなって行った…そりゃそぉか、気軽に接してた相手が王女様だったとかどんなドッキリだよ!?って感じだよね?
「先日の第二王女のアヤカの様に立派な事は云えませんが、ワタシもこの国に知り合いも多く、友人も沢山居て、愛着もあり、守りたいとの思いも強く持ってます。皆さんにはコレからも良き隣人として接して頂きたく思います。今後ともよろしくお願い致します。」
ワタシが頭を下げると、割れんばかりの大歓声と拍手が巻き起こった。
コレは成功と思って良いのかな?
ワタシは一歩退がり、代わりにまたままが出る。
「第一王女である彩奈は十余年の長きに渡り、異国の地で生活しておりまして、約一年前に帰国し、半年前にとある事件の解決をした事で城に来て、ソコで、私の娘だと判明しました。五年前に天涯孤独の身となりましたがこれほど真っ直ぐに成長した事を心から喜び…」
ままは言葉を詰まらせ涙を流している。市民達にも伝わったのか、もらい泣きしてる人も散見されるけど…コレはままを退がらせた方が良いか…
そぉ判断した時には勝手に身体が動いていて、
「ほら、まま、こっち行こ?ね?」
ままは無言で頷いて、ワタシと一緒に室内の椅子に腰掛けた。
ソコからはぱぱが式典を取り仕切り、上手く終わらせていた。
ワタシはハンカチでままの涙を拭いてあげる。
「どぉしたのいきなり?」
「ううん、彩奈ちゃんの事考えてたら、赤ちゃんだったのに、いきなりこんな大きくなってて…ソレでもぉ結婚なんだって思ったら…」
ソコで何も云えなくなりまた泣き出した。
そぉか…ワタシはままの中ぢゃまだ赤ちゃんのまんまだもんね…もっと甘えるべきだよね?甘えるのが仕事ってのも変だけどね…
そんな感じで式典も終わり、後は貴族の挨拶と晩餐会か…気が重いな…
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