情報過多!?
おばぁちゃんとおぢぃちゃんが色々驚く回です…
あ、おばぁちゃんもおぢぃちゃんもまだ名前を考えてませんでした…多分出て来る…かも?
翌日、朝からままの執務室は賑やかだった。その原因は…うん、いっぱいあるね。
まず、二十余年振りの親子の対話…ままとオタオイ公爵、二人とその両親の情報交換中、オタオイ公爵の婚約発表、そして婚約者のカタキサ・ハルノ伯爵との対面…お城でのマッドな研究の数々、桐生商会での開発が評価されての伯爵位叙爵からの婚約のお話、ソレにまずおばぁちゃんとおぢぃちゃんは驚き、娘の紹介。
前夫との間に産まれた長女、現国王との間に産まれた次女と三女、壊滅した村の生き残りの養女、そして喋る狐のペット(神使)、長女のおぢぃちゃんが東大陸の人の国の初代の国王、ワタシの本当のぱぱは生きてはいるけど二度と逢えないかも知れない事、ワタシが桐生彩奈と名乗ってお世話をしてた理由、ただ単に可愛いメイド服が着たかったから…って理由は大爆笑されたよ。
そして、ワタシとアヤカに婚約者が居る事、その二人もこの部屋に居る。おぢさまもバルコーさんも二人と面識が有り、そっちでも驚かれた…歳の差でも驚かれたし…片や五十目前、片や六十過ぎ、一人はもぉすぐ十六、一人は十二、うん、歳の差カップルに驚くけど、オタオイ公爵家のが歳は離れてるよ?二十五と百超えだもん…しかし…それでいて恋愛婚なんだもんなぁ…そっちのがビビるわ!!見た目だけなら美少女だからオタオイ公爵がロリコンかと思われるけど、実年齢でみたらハルノちゃんが超ショタコンなんだよね…しかも宰相さんの叔母だってぇんだからそこに一番驚くわ!!
「あいたたたた…」
おぢぃちゃんは頭を抱えて…
「大丈夫ですか!?」
ワタシは反射的に動いて、おぢぃちゃんのお熱を計ったり脈を見たりしたけど…
「いやいや、心配には及ばない、ただ…情報量が多く、頭が付いて来んだけぢゃ…」
と、おぢぃちゃんがワタシに言ったところで、
「あなた?なんですかその口の利き方は!!大公夫は公爵以上とはされてますが、それでも王女殿下よりは下位ですわよ?アヤナ殿下に対して不敬罪が適用されかねませんわよ?」
「ぬっ!?それは堪らぬな…アヤナ殿下に心配される程ではございませぬ故、お気遣い無用に。」
「そぉです。公式の場ではくれぐれも注意して下さいまし?」
「…はぃ…」
ってこっちも尻に敷かれてるのか…尻に敷かれているのが幸せらしいからこの夫婦はコレで良いのかな?
あれ?ワタシは尻に敷けるのか!?アヤカは…ワタシはアヤカとバルコーさんを見遣る…うん、アヤカなら大丈夫だね。この国のお姫様で、不安材料ワタシだけ!?
良いもん良いもん!!こぉなったら思いっきり甘えてやるぅ!!
その日は騎士団の稽古までままの執務室で過ごし、騎士団員の人達と稽古に汗を流したんだけど…うん、五人までなら普通に相手出来るね。しかし…
「ねぇパパ、」
「ん?どぉした?」
「これ…基礎からみっちりして貰った方が良く無いかなぁ?」
「そぉだな…仕方無いか…一から鍛え直すか…」
パパはそぉ言うと、ぱんぱんと手を打ち、
「みんな集まってくれ!!」
とみんなが集まってから、
「キミ達は基礎からやり直して貰う。このまま稽古を続けても無意味に過ぎるだけだからな。」
と宣言し、
「先ずは走り込みだ!!行くぞ!!」
と、返事も待たずに走り出す。
「はい!!行きますよぉ〜!!」
と、ワタシもパパに続いて走り出すと、騎士団のみんなも着いて来た。パパは練兵場を出て街中を走り抜け、王都の周りを走り、練兵場に戻るんだけど…約二時間くらいかな?フルマラソン!?
最後まで着いて来れた人は居らず、ワタシはもぉ一周走り出す。
最後の団体…歩いてんぢゃんか!!
「ほら!!周回遅れですよ!!抜かれたら晩御飯抜きですよぉ!!」
「んげ!?アヤナ殿下!?」
「サボりは許しませんよぉ!!」
ワタシは茜ちゃんを抜き後ろからツンツンして走らせる。
「いたぁ!!」
「ほらほら!!刺さっちゃいますよぉ?」
「うおぉ〜!!」
って全力で走り出す。なんだよ?走れるぢゃん…
そぉやってみんなを練兵場まで追いかけてあげた。ワタシとパパが練兵場に戻ってから一時間…なんとか全員練兵場に連れ帰る事が出来た。
ソレから休み無しで、筋トレ、柔軟体操から素振りや打ち合いをする。なんだよ?みんなヘトヘトで、やる気あるのかなぁ?
「みなさん!!そんな体たらくでどぉしますか!!ワタシはみなさんの倍走って同じ事してるんですよ?そんなワタシよりバテてて王族をしっかり守れるんですか!?犯罪者達から一般市民を守れるんですか!?もっと気合を入れて稽古に臨んで下さい!!ソレがイヤなら騎士団を辞めて下さって結構です!!」
「言い過ぎぢゃ無いかな?」
「そぉ?」
「あぁ、こんな使えない者達を少しは使える様に鍛えるのが我々の仕事だ。使えない者を排除するのは仕事放棄だよ?」
「…はぁい…」
と、みんなの前で叱られちゃった。しかし、パパも辛辣な言葉を投げかける…
「ま、今日はここまで、各自しっかり風呂に入って身体をほぐしておく様に、筋肉痛で動けなくなるぞ?」
「「「「「はいっ!!」」」」」
みんなも返事をして解散した。
「しかし、彩奈はスゴい体力してるな…私でも二周は無理だぞ…」
「えぇ〜?パパなら大丈夫だよぉ?」
と、パパと話しながらお城を歩いていたら、おばぁちゃんとおぢぃちゃんが…
「あ!!大公様達だぁ!!」
ワタシは走って二人の下に行った。
「あらあら、アヤナちゃん、お稽古は終わったの?」
「うん、パパと一緒にしてるんだよ。」
とおばぁちゃんと話したら
「パパ?お父上って事かい?」
おぢぃちゃんも話しかけて来た。
「うん!!あ、ほら!!ワタシがノコヤミって所でお世話になってたパパだよ!!」
と、パパ…トモタ・カトシを指差す。
あ、二人が少し混乱しだした…
「その言い方では混乱しか招かないよ。」
と、パパは二人にワタシとの関係を話してくれた。
「まぁまぁ、そんな事が…ソレで家族だと…そぉね…間違い無く貴方達も家族だわ。トモタ殿、今後もアヤナちゃんと仲良くしてくださいね?」
「はい、こちらこそよろしくお願い致します。」
と、パパも大公夫妻に受け入れられ、家族として認められた。
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