命名!?
思いもよらない話になりました…
事のあらましは、領主のおぢさまに全て話し、後はもう少し突っ込んだ内容を生き証人に問い正すのみである。
しかし、ノコヤミの領内で姫が死ねばその責任をおぢさまにって…そんな責任転嫁有りなの!?何かムカつく!!
姫、アヤカはおぢさまの護衛の一人に屋敷に案内されて行った。
ワタシは、詰め所の裏手で魔法の袋に入れてある死体を全部出す。
ソレを生き証人にも見せ付ける。何やら脅しに使えるらしい。おそロシア…
生き証人はおぢさまが直々に取り調べるそぉだ…死体見せて脅す意味皆無!!
おぢさまになら全部ゲロって楽になりたいって思うのが当然だからねぇ…
あんな死体を見た後だから食欲も出ず、そのまま組合へ、クマさんを捌いて魔法石を提出する。
このクマさんはかなりの大物で一頭でほぼ普通の人の五日分くらいになるらしい…
ハンターって…凄い稼ぎだよね!!
ソレから、詰め所で貰った紙をアイリーさんに提出、銀貨七十枚を貰う。ハンターならではの稼ぎだよ!!
しかし…やっぱVRの進化はある程度で止めるべきだなぁ…殺人を何とも感じなくなるもん…やり過ぎが悪いのかなぁ?
あんなグロいプログラム作るなよなぁ…
「今度は何したの?」
アイリーさんが呆れ気味に問うて来た。
「何かこの国のお姫様を助けた…みたいな?」
「なんで疑問形なのよ?」
「だってぇ、知らない内にそぉなってたんたまもん!!」
唇を尖らせて拗ねる。
「まぁ彩奈ちゃんだから仕方ないか…」
「ソコで諦めないでよぉ!!」
「彩奈ちゃんは自分がなんて呼ばれてるか知らないの?」
「詰め所で言われて泣きそぉになった…」
「その見た目であの二つ名は無いよねぇ、私からしたら、普通の可愛い女の子で、泣き虫さんなんだけどねぁ…」
「アイリーさんの前でしか泣き顔見せて無いですから、他の人は知らないよ!!」
「あら?そぉなの?」
「だから、アイリーさんも言いふらさないで下さいね?」
「はいはい、今日はもぉ上がるの?」
「今から狩りに行っても中途半端だから、鍛冶屋に刀の様子見て貰おぉかな…」
「装備品の点検は必須よね。」
「だからアイリーさんの終わる頃に、また来ますね。」
「着替えてから行きなさいな。」
「はぁい!!」
ワタシは着替えて汚れ物を纏めて洗濯屋さんに持って行ってから鍛冶屋さんに行く。
「こんにちはぁ!!」
「はぁい。」
ミリーさんが出て来る。
「今日はどぉしましたか?」
「刀のお手入れに来ました。」
「お父さん呼びますね。」
ミリーさんは奥に居るオッサンを呼びにいった。
「手入れか?見せてみな!!」
刀を渡すと直ぐにバラし、刀の様子を見る。
刀身から鞘や茎や柄まで職人の目になり、点検する。
「ふむ、痛みはないぞ、安心しろ、刃毀れも無いし錆も無けりゃ曇りも出て無い…ちゃんと使ってるか?未使用品みたいな感じだぞ?」
「毎日斬りまくってるよ?」
「自分で手入れは?」
「血を拭き取るくらいかなぁ?」
「ソレでコレか…自分で作っておいて何だが…すげぇ剣だな…」
「まぁ、ヒヒイロノカネだからかなぁ?」
「かもなぁ…あの金属はまだまだワケの解らんモンだからなぁ…」
「よくもまぁそんな金属を…」
「まぁ、そんなに言うなよ…満足してるんだろ?」
「まぁね…」
「ソレはそぉと、コレに名前は付けたのか?」
「イヤ?」
「なら早めに付けてやりな?剣は使用者に名付けられると真価を発揮するらしいからな!!おまじないみたいなモンだ。」
ふむ…名前か…一考の余地があるよね。
やっぱり漢字で書けるのが良いよね?
こがらすま…何かの使い回しか!?
べにざく…そこまで紅く無い!!
血祭り…ソレはイヤだ…
彩女…ままの名前ぢゃん!!しかもアヤメは青色やん!!
何かしっくり来る名前は…この色…夕暮れを思い出すよね…あっ!!
「決めたわ!!」
「おっ!?なら少し待て!!」
そぉ言い手早く刀を直ぐ使える形にする。
「ほれ、名前を付けてやれ!!」
「その前に…オッサンの名前は?」
「オッサンだと!?ふざけんな!!オレはジューク・シーダだ!!」
「刀匠としての名前は?」
「トーショー?なんだそりゃ?」
「あ〜鍛冶屋としての名前!!」
「そんなんねぇよ?」
「無いんだ…」
「なんでガッカリしてるんだ?」
「ワタシの故郷では刀の銘って、誰某作〇〇って感じで名付ける風習があるのよ。ソレで、カッコ良いと良いなぁってね…」
「ほほぉ…喧嘩売ってんのか!?」
「そぉぢゃ無いけど…仕方ないなぁ…キミの名前は、【ジューク・シーダ】作【茜】よ!!」
ワタシが刀を持ち、そぉ言うと、刀が淡い紅…茜色の光を発し、何故かワタシは力が吸い取られる感じがする。
なんなのコレぇ!?何か落としそぉなんだけど!?
数秒か、数分か、数時間か、ワタシは時間的感覚が麻痺する体験をする。
光が収まると、刀全体が茜色になった!?
何コレ何コレ!?なんかコワいんだけど!?
「なんだこりゃ!?オレも長い事鍛冶師してるがこんなの初めてだぞ!?」
「はえぇ〜…何この軽さ…さっきまでは取り落としそぉだったのに…」
「何かすげぇモンみたなぁ…」
「こんなの絶対変だよ!?」
「もしかしたらコレに魂でも宿ったか?」
「へっ!?ソレって妖刀とかの類!?」
「違うわ!!聖剣や神剣や霊剣って呼ばれる類のヤツだ!!」
「んな!?何よソレ!?」
「まぁ、国宝級の剣だわな…」
「なんでそんな事になってんのよ!?」
「よく解らん金属使ったからなぁ…」
「お父さん、彩奈さんに満足行くモノをって無心で作ってたからかなぁ?一流の鍛冶師が精魂込めて作ったらそぉなったって話聞きました。大昔の話ですが…」
「ソレが再現されたってか?」
「えっえっえっ!?でも名付けた瞬間にこぉなったのよ!?」
「でしたら、彩奈さんが真剣に考えた名前が気に入ったから?」
「かもな…」
「えぇ〜!?」
何か大事になって来たが…ワタシは知らないしカンケー無いからねっ!!
ぱぱ!!どぉしよぉ!?
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