パパの驚き!?
うぅ〜話がちっとも進まない…
「…ぢゃぁ明日の朝にお城なんだぁ。」
「あぁ、私だけな。」
パパは騎士団の教官としてままが召還要請を出してやっと受理されて、今日王都に着く予定なんだって教えてくれた。
「ぢゃぁ、住む所とかは?」
「明日お母さんと私で探すんだよ。」
ママの膝の上のワタシにおねぇたんが教えてくれる。なんでアヤネの位置にワタシがハマってるんだろ?せっかくワタシの分の椅子も用意されてるのに…
「ワタシも一緒に行きたいなぁ…ダメ?」
「ダメだろぉな。」
パパがダメ出しして来た。
「なんで?」
「立場を考えなさい。」
「立場?パパとママの娘でおねぇたんの妹?」
「王都での立場だ…」
あ、パパ、こめかみ抑えた?えと…
「あ…ワタシ一応王女様だった…」
「まったく…本気で忘れてたみたいだな…」
「てへへへへ…」
「笑って誤魔化さないんだよ?」
「はぁい…」
おねぇたんにもツッコまれた…くそっ!!
「ホントに伯父さんの娘って感じなんだね…最初は信じて無かったけど、今の状態を見せられたら信じないワケには行かないね。」
って、ワタシ達のやり取りを見てたアイサさんがこぼした…
「あ!!アイサさん信じて無かったんだ!?」
「う〜だって…王女様と全ハンター中最強の男よ!?こんな可愛い娘の面倒見ようとか思うかなぁ?って…」
「パパは普通の優しいパパだよ!!」
「おっ!?流石彩奈だ。良い事を言うな。」
ってパパに頭を撫でて貰った。ママも負けじとワタシを抱き締めてるし…
「あ…伯父さんごめんなさい…ただ…なんか不思議だったんですよ…王女様が一般家庭で過ごしてたってのが…」
「私達にしたら彩奈が王女殿下と云う方が違和感が有るんだがなぁ…」
「そぉかもだけど…」
「まぁ、ワタシを産んだままが女王だったってだけだよ?ワタシのぱぱなんかワタシが生まれた時三十超えてたし…」
「は?」「へっ?」「ウソ!?」「何!?」
って皆んな驚いてるけど…言って無かったっけ?
「もぉ五十になるけど、すんごく元気にお仕事してるんだよ!!」
「私より歳上だったのか…」
「四十くらいかと勝手に思ってたよ…」
あれ?パパとおねぇたんはワタシぱぱの歳知らなかったっけ?
「まぁ、ぱぱの事は置いといて…おじぃちゃんだよ!!ワタシより少しだけ歳上のおねぇさんをお嫁さんにしてるんだよ!!おねぇたんより若いの!!」
「は?」「へっ?」「ウソ!?」「何!?」
あ、これも出しちゃダメな情報だったかな?
「うん、しかも妊娠してた…」
「は?」「へっ?」「ウソ!?」「まぢで!?」「信じられん…」
あ、アイサさんまで…
「そぉ…スゴいおじいさんなのね…」
って言うのが精一杯って感じだった。その時、
「ぐおぉ〜!!」
って魔獣の声が…あんまり魔獣は声を出さないんだけどなぁ…あ、まさか!!
「やったかも!!」
「どぉした?」
「罠を作ってみたの!!色々してたら頑丈な檻が作れる様になって、設置してみたんだ!!」
「ソレで?」
「罠にかかってるかも…ちょっと見に行ってみる!!」
ままの膝から降りて罠を設置した所に走って行く。
パパも着いて来てくれてるみたい。
暫く行くと…おぉ、掛かってるよ…こんなトコにもクマさん居るんだねぇ…しかも五匹も…
「んな!?クマ五匹だと!?」
パパの驚きはよく解るよ…ワタシも一緒だもん…
「こんなにかかるとは思っても無かったよ…でも…罠も有効って解っただけでも良しとするのは良いけど…」
「これ…どぉするつもりだ?」
「そぉだね…」
どぉする?死なせるのは当然として…どぉ死なせる?
「う〜みゅ…」
あっ!!アレ試してみよ!!茜ちゃんの長さを延長するつもりで…うん、五メートルくらいになったから、次は頭を刺す!!
「やぁ!!」
五匹を次々に刺して脳を崩し、最後に首を斬る。
「ほぉ、魔法と剣術を融合させたのか?」
「うん!!」
「ソレはスゴいな!!そんな発想今まで無かった事だぞ!!」
「ワタシにはそっちのが不思議なんだけどなぁ…」
せっかく有るのに複合して使わないと勿体ないもんね。
五匹共にトドメを刺して罠ごと魔法の袋に入れて村に帰ると、
「アヤナちゃん、伯父さん!!どぉだった!?」
とアイサさんが興味津々な感じで駆け寄って来た。
「バッチリですよ!!五匹もかかってましたよ!!」
ワタシは得意満面になり、魔法の袋から出して見せた。
「んな!?いっぺんにこんなに!?」
「良い稼ぎににりますよぉ!!」
「いや…アヤナちゃん王女様なんでしょ?お金には…」
「困りますよ!!お小遣いとか貰ってませんもん!!」
ドヤ顔で答える!!
「えっ!?そぉなの!?」
「はい。だから全部…コッチに来てから必要なお金は全部自分で稼ぎましたから!!」
「コッチに来てから?」
あ、説明して無いトコだ!!どぉ誤魔化そぉ!?
「彩奈は旅をしていてね。ある時、イタオオのケタタ地方のノコヤミに来て、そこでアイリーが助けられてね。それ以来ウチに置いてたんだよ。」
「えっ!?」
「その時は文無しだったんだが…そこで色々有ってハンターとして登録して、血祭りと呼ばれる様に…」
「パパ!!血祭り言わない!!」
「あ…あぁ…」
「えっ!?血祭りってあの!?あの血祭り!?」
「ノ〜〜!!!!」
ワタシは頭を抱えてママに慰められた…
それから少ししてワタシ達は王都に向かう事になった。
「試作品だけど面白いのが有るんだぁ。」
と、ワタシは魔法の袋から自動車を出した。
「なんだコレは?」
「馬の要らない馬車だよ!!」
「は?彩奈ちゃん、馬が要らないなら馬車とは云わないよ?」
おねぇたんの的確なツッコミの切れ味!!
「ま、まぁ試作品だからね…名前もちゃんと決まって無いし…」
「ふぅ〜ん…乗ってみて良い?」
「うん!!」
ワタシとおねぇたんとパパとママは自動車で王都に向かった。ゆっくり走っても五分くらいで王都に着いた。取り敢えずハンター組合にみんなで行った。
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