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忍者が異世界転移したらこぉなった!?  作者: ちまき
第一幕 忍者の転移!?
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解散ですか!?

アイリーさん以外の人の前では泣かないもん!!

…翌日の組合の待合室は異様だった…

ニマニマした不思議生物が二人…

エレーナさんとキャシーさんだ。普通の女の子らしい服着て何があった!?


「二人とも気持ち悪いんですけど!?」

「えぇ〜!?そんな事無いよぉ!?」

「何をそんな事言ってるのぉ?」

「うっ!?は…吐き気が…」

「彩奈?つわりか!?」

「彩奈ちゃん大丈夫?」


二人して背中をさすってくれるが…なんなの!?この幸せオーラ!?

うおぉ〜!!さぶいぼさぶいぼ!!

つか、つわりて!?そんな事した事無いから!!


「ホントに二人ともどぉしたんですか!?いつもと全然違いますよ!?」

「キャシーは何かあった?」

「エレーナこそ…」


何だ?二人はずっとニマニマしっぱなしだよ?

じんぢょぉならざることがあったはず!!

つきとめねば!!おとめのかんが!!

そぉだ!!昨日、お見合いだのデートだのと…ソレが原因か!?


「エレーナさん?昨日のお見合いはどぉだったのでしょぉか?」


ワタシは恐る恐る聞いてみた。


「お見合いが終わった後にな、先方から是非嫁に欲しいとの書簡が届いてな、急ぎ先方に父と向かったのだが…相手の両親より本人が乗り気で、「僕は貴女の様な強い女性を求めていた。ぜひ僕と結婚して欲しい。」って言われたのさぁ。

まぁそれ以外は普段とかわらないよ。」


うんエレーナさんが、相手にメロメロなのが良く解った。恐らく正反対な見た目だろぉ…なんか文系男子が思い浮かんだ…

よし!!こつちは良い、次は…


「キャシーさんは昨日デートでしたよね?どぉでした?」

「えっ!?私か!?大した事無いぞ?普通にお食事をして、その辺プラプラして…彼のお宅にお邪魔したらご両親が居て…「この娘なら我が家の嫁に丁度良い!!」ってご両親に太鼓判押されて…本人も多分私を気に入ってると感じたけど…それだけで普段と変わらないゾ?」


んだぁ〜!!全く違うだろぉ!!無理して平静を装うな!!その格好なんか仕事する気無いやんけ!!はぁ…一人こんなカッコしてバカバカしい!!今日はお仕事お休みしてぱぁ〜っとお祝いしちゃる!!

そぉ思ったワタシは、更衣室に向かい、アイリーさんが選んだ、ワタシに似合う可愛い服を着て待合室に行った。


「あら?彩奈、仕事服ぢゃ無いぢゃん?どした?」

「彩奈ちゃん?可愛いのは良いけど…そんな格好ぢゃ狩りには行けないよ?」


二人とも微妙に言葉遣いが…さぶいぼ出るんですが…


「あのぉ…二人とも、今日の格好を自分で見ましたか?」

「ん?アレ?キャシーがどっかの若奥さんみたいだぞ?」

「エレーナこそ何処の貴族様だ!?」

「そんな二人に合わせて見ましたよ!!」


ワタシはほぼ投げやりだ。


「なるほど…コレは男ならずとも可愛がりたい風貌だ!!」

「こんな可愛い娘が欲しいって見本だよなぁ!!」

「そこまで言われりゅとはじゅかしぃんだけど!?」


やべっ!?めっちゃ噛んだ!!


「良し!!今日は狩りを休んで楽しい休日にしよぉ!!」

「おぉ〜!!」

「おー。」


やる気満々な二人に少々押され気味だが、たまには女三人、普通の女の子するのも良いかもね。

ワタシ達は組合を後に、遊びに出掛けた。

まずは、カフェ…あったんだこんなお店…

ワタシと知り合ってからの他愛無い話に花を咲かせた。

楽しかったなぁ…命懸けだったけど。

お昼、豪華な感じたけど、何の肉?うさぎ?トカゲ?鹿?

気にしたら負けだぁ!!

がぶっ!!

んな!?


「何ぢゃこりゃぁ!?旨い!!こんなお肉食べた事無いよ!?なになに!?」

「コレはイノシシだな。」

「コレがイノシシ!?うしさんより美味しいってなんなのよ!?」

「魔獣化したから美味しくなるんだよ、言わなかったっけ?」

「言われたけど、よそぉの斜め上よ!!」

「まぁ、あれだ、魔素が関係して…ってそんなのはどぉでも良いか…」


初めて食べたがコレはかなり旨い!!デブらないよぉに注意しなきゃ。

今後も狩りまくるぞ!!

決意も新たに、今は喰う!!

テーブルマナー?

知らん!!


「…彩奈ちゃんは、テーブルマナーを勉強しよぉね。」


ワタシは口の周りを拭かれながらキャシーさんに注意された。ぬぐっ!!和食なら完璧なのにぃ!!


「いちいち彩奈は可愛いんだよなぁ…」

「そぉ、ソレな!!他のヤツが相手だったらムカっと来るけど…」

「彩奈ならなんか世話をやきたくなるんだよなぁ…」

「一家に一人的な!?」

「それそれ!!」


二人は笑い合う…ワタシはペットぢゃないよ!!


ぷんすこしてるワタシを見て尚も笑う、二人とも良い笑顔だなぁ…


昼食後。お散歩しながらまたも色んな話に花が咲く。

今度はワタシの知らない話だが、あの時はキャシーがタイミングを外しただの、エレーナが調子に乗ってただのと言い合い、ワタシに話しを振られても…

ワタシは両手を前に出しパタパタして焦る。

ま、難しく考えなくても二人は思い出に花を咲かせ、ワタシもその中に入れてくれてる。

何か嬉しいな…

ワタシは彼女達の親友になれたのかなぁ?


夕方近くには広場でベンチに座り黄昏る。


「はぁ…結婚かぁ…考えて無かったなぁ…」

「そりゃぁ私もだ。」

「コイツはいつになるかなぁ?」


エレーナさんは大きな手でワタシの頭を撫でる…


「まぁ、心配しなくても男達は寄って来そぉだから心配は無いが…」

「変な男に引っ掛かるなよ?もしそんなヤツが居たら、彩奈ちゃんは私達が守るから安心しな!!」

「はい。」


二人にしてみたらワタシは何なんだろ?聞いてみたいけど、聞くのが怖い…こんな気持ち初めてだなぁ…


もぉすぐ日暮れ時だなぁ…


「あ〜あ…こおしてられるのも今日だけだったんだ…明日から嫁入り修行だ。二人とも、今日までありがとうな!!」


にかりと笑ってエレーナさんはキャシーさんとワタシを抱きしめて泣き出した。


「二人と居れたのがコレまでの一番の宝だよ。」

「エレーナ?私も似た様なもんだよ、明日からは新居だ何だでハンターは廃業だ…二人に相談する気でいたんだが…ダメだなぁ…楽しいのが先立つよ…」


キャシーさんも泣き出した…


「もぉ…二人とも泣き虫さんだなぁ…」


ワタシは二人の頭を撫でる。

涙は零さない。二人を笑ってハンター卒業を祝うのだ!!

本当に楽しかったんだろぉな…互いに信頼し合っていたんだな…その中にワタシも入れてたかな?

二人ともお疲れ様でした。コレからはそれぞれの幸せを掴んで下さいね。


組合前で二人と握手で別れた。二人に抱き締められたのは、ワタシの心の宝箱に入れておく。

また会いましょ?この世界に来てから初めての親友たち!!


二人の親友と離れたく無い、でも、幸せになって欲しい…二つの感情に、はさまれてたワタシは、その日の夜。

アイリーさんに抱き締められ、疲れて寝るまで泣き続けた。


第一幕 忍者の転移 完

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


キリが良い?ので第一幕を終わりにします。

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