怒らないでね!?
みんなに恨まれてません様に!!
その日は用意されたテントで休む事にした。男女別々ってのは有り難い…けど…ワタシはおぢさまとおねんねしたいんだが…
「なぁ…アヤナちゃんはあんな面子相手に堂々としてすげぇな…オレだったら縮み上がってたぞ。」
道すがらツルツル頭のフランクさんに話しかけられた。
「あぁ…みんな知り合いですから…」
「知り合いねぇ…バルコー殿は妹さんの婚約者で、ホフマン団長はお姉さんの婚約者で、ジウリア卿は本人の婚約者だろ?知り合いで済ませられるモンぢゃ無いだろぉに…」
ってギィシャさんはバラすんぢゃ無い!!
「えっ!?それって…みんなもぉすぐ家族なんぢゃ。」
「ま、アヤナひ…ちゃんから見れば…だけどね。」
「ふぅん…でもあの態度は?」
「仕事だからだろ?」
「そっか…最初ジウリア卿に飛び付いた時は不敬罪とかになるかと心配したんだよ?相手は貴族なんだから…」
と、話してる内にワタシ達に用意されてたテントに着いた。
「みんな言いたい放題ですね…特にギィシャさん!!」
「オレ!?」
「彩奈ひ…ちゃん、てなんですか!?なんて言おぉとしてるんですかね?」
「いや…だってさ…」
「言わんとしてる事は理解しますが…もぉ言っても大丈夫ですよ。気を使わせて済みませんでした。って事で全員に伝えます。」
「まぢで!?良いんですかい?」
「命を預けあった人達です。公私を分けてくれるなら文句は有りませんよ。」
「はっ、皆を呼んで参ります。」
ってギィシャさんはワタシに一礼をして二つのテントの中の人達を呼び出してくれた。
みんなが整列する中で、ワタシはみんなに声をかけた。
「皆さん、まず、今回の任務お疲れ様でした。周辺の様子をしっかり伝えていてくれたみたいで安心しました。今回の任務での下方評価は無いとの事で嬉しく思います。そして、今回の敵ですが、二人だけ殺害してその死体を持ち帰りました。そして、皆さんは今後の戦に参加するもしないも自由ですが、負けた時この国は滅ぶでしょぉ…
ワタシは戦に参加してそぉならない様に頑張ります!!それと、水の魔法を使える人は中央のテントに行って下さい。新たな魔法の伝授があります。あと、ワタシの素性ですが…そこはギィシャさんから伝えてもらいますが、これまで通り接して下されば幸いです。」
と、ワタシは一足先にテントに入った。
ギィシャさんがどんなお話をしたのかは解らない…だって…耳を塞いでたから…
ワタシ悪く無いでしょ?何言われるか解ん無いんだもん!!怖いよ?
ガクブルしながら誰かが入って来るのを待つ。すると、アーデさんが入って来た!!
「アヤナ…ちゃん?大丈夫?疲れて無い?」
体育座りでめっちゃ塞ぎ込んでるワタシを気遣う様に声をかけてくれた。
「うん…なんとか…ワタシの事聞きましたか?」
「あ…うん、まぁその…ね?なんで落ち込んでるの?」
「みんなの態度が変わらないか心配で…」
「あ…うん、そぉだね。ギィシャさんの話ぢゃ、態度を変えない様にって言ってたから…アヤナちゃんが泣くって…」
「泣きますよ?良いんですか?王女様を泣かした悪いヤツって言われますよ?」
「だから私は変えないよ?」
「うん!!ありがとうございます。」
ってアーデさんに抱き着いた。
「よしよし、意外と甘えん坊さんだったんだね。」
「うん、そぉなんですよ。」
と、話してたら…
「あ〜!!アーデ!!抜け駆け禁止だろぉ!!アヤナちゃんを甘やかすのはボクが先だろぉ!!」
って、ボクっ娘のナオミちゃんが入って来た。
「いやぁ、ビックリしたよ!!ギィシャがあんな事言うから!!ホントにアヤカ姫のおねぇちゃんなの?言われてみればそっくりだけど…」
「うん…性格的にはアヤカのがおねぇちゃんっぽいけど…」
「だろぉねぇ…アヤカ姫はかなりのしっかり者だから…もっと年相応の無邪気さを見せて欲しいってのが正直なところだよ。」
「ワタシの前だと意外と無邪気ですよ。」
「そっか…公私を使い分けてるのかぁ…それはそれでスゴいね。」
「そりゃぁワタシの可愛い妹だもん!!」
「あははははは!!確かに可愛い容姿だけど、そこはそんなに強調しなくても…」
「強調するよ!!アヤネもアイリスちゃんも可愛いもん!!」
「アヤナちゃんとどっちが可愛いかなぁ…」
ナオミちゃんと話してたらアーデさんが爆弾投下してきやがった!!
「それ比べる様なモン?可愛いって表現がぴったりなんだけど、その可愛いの種類がまた違うと思うし…」
「そっかぁ…そぉだよね。」
って二人で完結したけど…あれ?
「あの…ヨギリさんとあと二人は?」
「あぁ、水の魔法を使えるからね。」
「うん、もぉ中央テントに行ったよ。」
「しかし、どんな魔法なんだろ?」
「興味あるよねぇ…」
「ワタシ知ってますよ。」
「ホントに!?」
「どんなの?どんなの!?」
「ん〜どぉしょっかなぁ?」
「うぅ〜いぢわる…」
「教えてくれないなら…コレからずっと対王女様対応してやる…」
んな!?ボクっ娘め!!なっつう爆弾を!?
「あ、ナオミちゃん、それ良い!!私もコレから何があってもアヤナ殿下って呼ぶよ?」
アーデさんまで乗っかりやがった!!
ま、教えても良いんだけどね…
「めっちゃエゲツない魔法だよ?魔法力はそんなに使わないんだけど…集中力が必要で…発動座表が動くからそれに合わせて動く様にした水の玉を固定するの。」
「それだけ?」
「うん。」
「それで戦えるの?」
「考えてみてよ!!顔に張り付いて取れない水玉よ?息出来ないんだよ?溺れてそのままって感じなんだよ?溺死するんだよ!?」
「あ…普通に死ぬわね…」
「うん、冷静な判断力が無くなるね…」
「それを咄嗟に出せる様にならなきゃならないんだよね…一晩だけで使える様になるかは解ん無いけど、かなりの戦力になるよ。」
「そっかぁ…霧だと出来ないよねぇ…」
「霧?」
「うん…使い道が少なくて…」
「あ、一緒にバルコーさんの講習受けよぉよ!!目隠しとか出来るでしょ!?」
「あっ!!そぉか!!時間稼ぎ!!」
「うん!!」
って事でアーデさんも参加申し込みをしに行ったし…あとはナオミちゃんが残った。
「ねぇ、婚約者って…あのジウリア卿でしょ?」
「えっ!?うん…そぉだけど…」
「悪い噂…ま、丸っ切りウソの噂を流されて、で…政敵の奸計で男爵に降格させられて大変だったみたいだけど…王家のテコ入れでやっと返り咲くのかぁ…噂を流した張本人達は今ぢゃどこもお取り潰しだもんね。」
「えっ?どんなヤツ等が噂流してたの?」
「ビッグ子爵やドアーホ子爵、ネホノマウ子爵、ムノー男爵、ドーゲド男爵辺りが流してナガモノマカーレ伯爵がそれに乗せられて…って感じかな?」
「ナガモノマカーレ伯爵?あのヘコヘコおべっか使いが上手い人?」
「そぉそぉ、事勿れ主義っ云えば聞こえは良いけど…アソコは代々そんな感じだったらしいよ?」
「うわぁ…イヤな人だなぁ…」
ん?期せずしてワタシはおぢさまの敵討ちを出来てたって事か!?あとはナガモノマカーレ伯爵かぁ…なんか放っといても無害な気がしなくも無いけど…憶えとこ。
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