新たな日常!?
いちゃいちゃ…出来ないぢゃん!!
会議は全肯定を五日かけて終わった…のかな?その間アヤカはバルコーさんとお風呂と寝室以外ずっと一緒…ワタシは…おぢさまとの物理的距離が…会議室を出たらそのまま城下のイタオオ地方公舎に…せっかく婚約決まったのにぃ!!
「まま!!いつになったらおぢさまのそばに居られるの!?」
「そぉですね…結婚式の後になるかしら?」
「それっていつくらい?」
「来年には…」
「来年ってどのくらい先なのよ!?」
「大丈夫、彩奈ちゃんの十六の誕生日に合わせるから。ね?」
「ワタシの誕生日って…こっちと日本って日付とか一緒なの?」
「あ…少し違う…かな?日本だと三百六十五日だったけど、コッチだと四十日の十ヶ月で一年だから…三月二十二日は…三月一日ね。」
「今は何月の何日?」
「十月十日よ?年の瀬ってくらいね。」
「まだかなり先なんだ…」
「あら?そんな悠長な時間は無いわよ?」
「えっ?」
「彩奈ちゃんは貴族の奥さんになるのよ?」
「うん…」
「だったらそれらしい作法を身に付けなくちゃね。」
「あ…しまったぁ!!愛は盲目とはこの事だったのねぇ〜!!」
「明らかに違うけど…明日からはその辺を頑張らないといつまでもお嫁さんになれないわよ?」
「ゔぅ〜…ままのいぢわるぅ!!」
って事で、貴族の奥さんかく有るべしって事を、午前中はお城のメイドさんに叩き込まれるハメに…エレーナさんもこんなだったんだろぉか?
そして…午後なんだけど…良いのかな?騎士のみんなにトコトン稽古を付けてやってと言われた。勿論アイリスちゃんも一緒だ。
キキョーちゃんはずっとアイリスちゃんに付きっきりなんだけど…お仕事は平気なの?
って、そんな日々の中ワタシはおぢさまの事を今後どぉ呼ぶべきかを考えている。ご主人様?旦那様?あなた?タキリーさん?
ご主人様だと奴隷さんっぽいし…旦那様だと使用人さんぽいし…あなたはなんか他人行儀っぽいし…タキリーさんとかはどぉなんだろ?エレーナさんに相談してみるか!?ってワタシは何を悩んでる!?浮ついてるのか!?乙女か!?イヤ…乙女だけど!!こんなんぢゃマトモな判断出来ないよ!!コレがマリッジハイってヤツ!?
ばん!!
ワタシは両手で顔を挟む様に叩き、気合を入れ直し、午前の花嫁修行に行く。
ワタシがワタシで…ってのは御法度って事らしい。貴族間の格上、格下で対応も違うらしいし、使用人さん達、庶民の皆さんに対する態度も変えなきゃダメなんだとか…ったく…メンド臭いなぁ…
そんなメンド臭い事をトコトン叩き込まれ、午後の騎士団の稽古でソレを実践しろって事なんだけど…知ったこっちゃ無いっての!!
騎士さん達にはまず、しっかり走り込みと素振りをしてもらう。
「今更基礎とか…」
「ま、一応指導教官って立場で来たらしいしな…」
みたいな否定的な意見も散見されるけど、そんなヤツ等こそ余り強く無かったりするんだよね。
毎日四分の一ずつの団員が稽古に来てるんだけど…
「貴方方はどぉして稽古に参加されないんですか?」
あからさまにサボってる五人の前にかがみ込み声を掛けた。
「ん?あぁ…オレ達は騎士団に所属してたって経歴が有れば後はどぉでも良いんだよ。」
「そぉそぉ、怪我をしてもバカらしいしね。」
「後々爵位を継ぐワケだからココに居る意味も殆ど無いんだよ?」
「解ったかい?ハンターのおじょぉちゃん。」
「って云うか…ハンターなんかするの勿体無いくらい可愛いよな?」
「言われて見れば…ウチで働かないかい?ハンターをやって怪我するよりオレに可愛がられてる方が断然良いと思うよ?」
って…こんな連中はまだ居るんだね…
「そぉ…騎士団員としての仕事は何かしてるの?」
「仕事?ま、詰所で世間話するくらいかな?」
「騎士団としてもオレ達に仕事を振れ無いだろ?怪我をされても困るだろぉし、書類仕事なんて面倒も押し付けられないしさ。」
と、言う始末だ。なるほど…
「そぉね。貴方方みたいに弱っちぃ人達ぢゃ現場に連れて行っても使えない所か足手纏いでしか無いし、書類仕事も二度手間だろぉし、効率の観点からも無用の長物でしょぉね…騎士団、辞めて貰えないかなぁ?貴方方みたいな無能に居座られるより有能でやる気の有る人を迎えたいから。」
「はぁ?何言ってんの?たかがハンター程度にそんな権限無いだろ!?」
「もぉ謝っても遅いぜ?この場でひん剥いて犯し尽くしてやる!!」
と、五人が立ち上がる。
「あら?パパに頼らなくて良いの?いまお城に居るんでしょ?」
「はっ!?ハンターの小娘程度に親父なんざ必要ねぇんだよ!!」
と、一人のおバカが殴りかかって来た。
ワタシはその手を取り上に上げ、身体を伸ばさせ下に引く。
すると、そのおバカ一号は綺麗に弧を描き地面に叩き付けられる。
「がほっ!!」
と、衝撃に息を吐き出す。
「ほら弱っちぃぢゃん?こんな小娘に投げ飛ばされて恥ずかしいなぁ…」
とワタシが感想を漏らすと、
「テメェ!!つけ上がりやがって!!」
と、おバカ達は剣を抜いてワタシに斬りかかって来る。
ワタシはその全てを避け、躱し、足をかけたりする。
「あ〜あ…ココでは真剣を抜くのは御法度なんだよ?知らなかった?しかもソレを教官に向けてどぉするの?」
「うるせぇ!!テメェみてぇな使えねぇ教官なんざ要らねぇんだよ!!」
と、おバカ達は更に斬りかかって来る。
「はい、みんなちゅうもぉく!!暴漢の取り押さえ方の講習だよぉ〜!!」
とワタシのが声を張り上げると、その場の団員全員がワタシ達を囲んだ。
「んな!?」
団員に囲まれたおバカ達は少々焦るが…
「この人数で取り押さえよぉってか!?」
って…ホントバカだなぁ…
「暴漢の取り押さえ方の講習って言ったぢゃん?貴方方五人がワタシを本気で強姦する気ぢゃ無きゃ無意味なんだから。もしワタシに害を与えられたら性奴隷でもなんでもなったげるよ?」
「舐めやがって!!」
と、そこから始まったのは体力の限界までワタシに弄ばれるおバカ五人の醜態晒しだった…寝そべって荒い息を吐く五人に対して汗一つかかず、みんなに説明しているワタシって図だ。
どっかの古武術使いのおにぃちゃんなら瞬殺してたんだろぉなぁ…
高らかに今のを説明し、みんなのやる気を掻き立てる。攻撃を躱すだけで体力を奪える事実を目の当たりにすれば自ずと…ね。その為には自身の体力も必要って解りみんな頑張って稽古に励んでくれた。
そして事件は翌日に起きた。
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