気になるのは…!?
小太刀と棒手裏剣げと〜!!
この三日間は…臓器説明が功を奏したのか、エレーナさんも、キャシーさんも、狩りの効率が爆上がりしたと喜んでいるが、トカゲだけは最初と同じ方法でしか倒せて無い。
だって…硬過ぎるんだもん…あんなの反則でしょ?ほぼ外傷付かないんだから…
今日も今日とてトカゲ二匹に、タヌキにイノシシ。
コレだけで普通の人の二ヶ月分の収入…ボロい!!まぁ、命懸けなんだけどね。
タヌキの肉は喰えたモンぢゃ無いし毛皮も不人気…魔法石だけかな…でもその魔法石に高値が付く。他の魔獣の五倍くらい大きい。
世の中わかんないモノだよね。
気付いたらコッチに来てから普通の人の半年分くらい稼いでいた…お金大量なんだけど!?
ソレにあの筋肉達磨達の報奨金や領主のおぢさまからの褒賞とかあるから、更に増える。
ある意味コワい…
夜は毎晩おっぱい枕で安眠!!初日以降悪夢も無い。
ぱぱとおじぃちゃんには会いたいけど…ソレを考えると泣きたくなるから考えない様にしてる。
下着類は…うん期待してた様には…この世界の布って全く伸びないし、着け心地?ダメダメでした。くすん。
おっぱいは垂れる程無いのが救いかな!?なんか虚しい…アイリーさんまで無くて良いからせめて半分…
さて…お仕事も終わったし、またエレーナさんとキャシーさんとあの鍛冶屋に…
「あ、わりぃ、今日は用事があるんだわ、見合い話だと。」
「私は…デートが…」
ふむ、エレーナさんは騎士の娘、お見合い話とかあっても不思議は無い…意外と家庭的なトコ有るし、面倒見も良いから…身体の大きさを気にしない人なら気に入るだろぉなぁ…
キャシーさんも目付きさえ気にしなかったら良妻賢母だろぉ…モテても仕方ない…
アレ?二人が上手く行くと…
嬉しいけど嬉しく無い!!
何だコレ!?置いてけぼり!?
まぁ仕方ないけど…ワタシだけ喪女!?喪女くノ一!?カッコわるっ!!
あ…泣けて来た…くすん
まぁ…でも…今すぐ解散って無いでしょ。
よし!!気を取り直して鍛冶屋に行くぞぉ〜!!
「ごめんくださぁい!!」
「はぁい!!」
「ミリーさんこんにちは!!」
「彩奈さんこんにちは。お父さんが待ってるよ!!」
ミリーさんの案内で店内へ、
「お!?嬢ちゃんきたか!!ホレ!!見てみてくれ!!渾身の出来だ!!」
自信たっぷりに鞘に収まった小太刀を差し出して来た。
朴木っぽい白鞘、柄もソレに合わせてるっぽい。鍔は余り大きく無い。
ワタシが抜いてみると、刃は白銀、鎬に向けて朱が混じり峰辺りも薄い緋色から白銀になっており峰打ちでも充分使えそぉだ。
刀身バランスも良く試し斬りしたくなる。
「試し斬りって出来る?」
「裏に色々あるから、してみるか?」
「する。」
裏手に出ると色んな太さの木が、杭の様に立てられている。
「色んな太さがあるから、適当に斬ってみな?」
「言われなくても…」
中くらいの太さからしてみる…
「おいおい、その太さはオレも斬れなかったゾ?」
そんなヤジは無視して…
「せぁ!!」
キン、チン。
気合い一閃!!居合いで斬ってみる、見事な切れ味だ!!
次は一番太いのを…
そこに歩き、流石に居合いでは無理かな?
普通に正眼に構え、踏み込むと同時に三度斬る!!
「やぁ!!」
…何だコノ斬れ味は!?…今までに持ったどんな刀おも凌ぐ。
刃こぼれも全く無い…斬れ味、丈夫さ、しなやかさ…どれを取っても特級品だね。
「おぢさん、コレ気に入ったわ。いくら払えば良い?棒と合算で!!」
「ん?全然斬れて無いのに気に入ったのか!?」
「ちゃんと目、見えてる?」
「なに!?」
ワタシは斬った木の側に行き指先でつつく。
すると…
居合いで斬った方は三つに斬れた…
オッサンは目を丸くする。
もう一本の太い方もつつくと四つに分かれバラっと落ちる。
「ねっ!?」
今度は口も開きっぱなし…
もしもぉ〜し!?目の前で手をヒラヒラする…戻って来ない…なんだろ?
「ミリーさん?この人どぉしたの?」
「多分驚いてるのかと…お父さんが試し斬りしたら細いのしか斬れなかったみたいで…」
「あ、した後だったんだ…つか細いの?」
「アレなんだけど…」
指差した方向には親指くらいの太さの棒があった…アレしか斬れなかった!?斬り方を知らなかったのかな!?
まぁら仕方ない。
「戻って来いオッサン!!」
ばしっ!!
見事な蹴りがオッサンの尻にさくれつ!!
オッサンは正気にもどった。
「じょ…嬢ちゃん?お前何をした!?」
「ケツ蹴った!!」
「いや…ソレぢゃ無くアレ…」
ワタシが斬った木を指差す。
「試し斬りだけど!?」
「試し斬りで普通はこんなんならんぞ!?」
「この程度は斬れなきゃ使いモノにならないから…」
「どぉやったらあんな、オレの身体より太い木が斬れるんだ!?」
「業?慣れ?」
「聞くなよ…」
そんなマヌケな会話をしながら店内に戻る。
「さて、値段交渉ね!!」
「そのまま持ってけ!!」
「そぉするけど…手付け金だけとかダメだからいくら上乗せが要るかの話でしょ?」
「要らん!!」
「んな!?何でよ!?」
「聞けば娘の恩人らしいぢゃないか?」
「ソレとコレとは別よ!!」
「更に家族からの金を全く受け取らなかったと云うし…」
「ソレはソレ!!コレはコレ!!」
「更に受注した時から貰う気は無かった。」
「ダメ!!」
「どぉすりゃ良いんだ!?」
「正当な額を提示して!!」
「なら手付けだけで充分だ。」
「ソレは正当ぢゃ無いから!!」
「なら…銀貨で二百、手付けで百貰ってるからあと百だ。」
「解った。」
ぢゃららららら…
テーブルにどっさり銀貨を並べる。
十枚ずつの山を十個作る。
「ぢゃぁ、コレで百枚。」
「お、おぉ…」
ワタシは残りの銀貨を袋に詰める。
棒手裏剣も貰い鍛冶屋を出る。
「ぢゃぁまたね。ミリーさんも」
ワタシはにこやかにその場を離れ組合に向かう。
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