なんでココに!?
オタオイ公爵再び!?
二日後、ままは目の下に大きな隈を作ってた…寝らずに交渉内容を考えてたんだね…女王陛下も大変だぁ。
ま、ワタシもこの国の歴史が夢にまで出て来たんだけどね…お陰で寝不足だよ…
ぱぱはぱぱでままの留守を守るお役が在るからかなりキツいらしいし、今回はバルコーさんも居残り、未来の国王候補だから仕方無いよね?
「疲れたぁ!!お風呂入りたいぃ!!」
って、ままが駄々を捏ねるので母娘全員でお風呂に入る事に…しかし…妊娠線こそ残ってるけど、三人産んだ母親の体型ぢゃ無いよね?ドコのスーパーモデルだよ!?自分の母親ながら不思議だよ…ぱぱもままに首ったけなのが理解出来るよ…
「ほら陛下、しゃんとして下さい。眠いのは解りますけど、お身体が洗えませんよ?」
「ふにゅぅ〜、カノンちゃん全部任せたぁ…」
うん、娘として見なかった事にしよぉ…ワタシはアヤネを洗いながらそぉ心に誓った。
アヤカも自分で全身を洗える様になってて、自身を洗いながら、
「やはりお母様は激務ですわね。お姉様、御覚悟を。」
なんて言いやがった。
「あら?アヤカが女王になるんだよ?知らなかったの?」
「いやいや、長女がなるモノですわよ?」
「いやいや、ちゃんと教育を受けた人がするべき要職だよ。」
と、ワタシ達もコレだけは譲れないみたいだ。
カノンさんも、何とかままを洗って、湯船に放り込み…良いのかなぁ?自信を洗っている。最近若い騎士さん達のアイドル的立場なんだそぉな…男性は大丈夫になったのかなぁ?騎士さん達もカノンさんの素性は知ってるからその辺は気遣ってるらしいけど…
ワタシもカノンさんも身体を洗い終わり湯船に浸かる。
「あら?アヤナちゃんも少し浮いてない?」
「ん?何が?」
「おっぱいだよ!!少し大きくなったとは思ってたけど…」
「ん?あっ!!ホントだいつの間に!?」
「あ、気付いて無かったんだ…」
「うん、最近慌ただしかったからかなぁ?」
「身長に廻る栄養がおっぱいに廻ったのですわね。先ずは身長でしょぉに…」
「アヤカ?ソレはワタシにケンカ売ってるのかな?」
「まさか?お姉様は身長に廻る栄養を運動に廻してて背が伸びなかったとか言ってませんわよ?」
「言ってるよ!!妹のクセにワタシより大きくなってぇ!!」
うん、我ながら下らないケンカだなぁ…
「はいはい、姉妹喧嘩はいけませんわよ?」
「ふん!!将来の女王様には逆らいませんよ!!」
「今のウチに言わないと女王様に対する不敬罪で投獄になりますもの。」
がるるるるぅ…!!暫く睨み合って、どちらからともなく笑い合いケンカは終わる。
ホントは仲良し姉妹なんだよ?
アヤネは…うん、このまま伸び伸び育って欲しいなぁ…
「ぷはぁ…何とか生き返れたわ…彩奈ちゃん、アヤカ、二人ともケンカは良くないかわよ?」
「はぁい…」
「解りましたわ。」
って釘を刺されちゃった。
その日はままの体調を考慮して、翌日イタオオに行く事になり、カノンさんも含めてみんなで一緒に寝る事になった。
そして翌朝、
「えっ!?カノンさんも来るの!?」
「当然です!!私はアヤナ姫専属ですし、陛下のお世話もしますので。」
馬車はオタオイ公爵に返す馬車を含めて三台。ままとワタシとカノンさんとミルキーさんの一台目、ギィシャさんとホフマンさんと名前を知らない騎士さん二人の二台目、三台目は空っぽで御者さんだけ。
帰りを考えたら二台目がぎゅうぎゅう詰めだよね…
並びは二台目、一台目、三台目…途中で魔獣が出たら騎士団員の稽古相手なんだって。
で、途中で出たトカゲさん…騎士さん二人で…うん、見事!!返り討ちに遭ってギィシャさんが倒してたよ…ミルキーさんが回復魔法使って怪我を治してたけど…
「ねぇミルキーさん、あの二人って新兵さん?」
「いえ…中堅所で…それぞれ隊を率いるくらいの方々で…強さも必要なのですが…」
「ワタシと組んでたエレーナさんとキャシーさんのが強かったよ?」
「あの時の二人ね?確かに騎士団に入れたいくらいだったわ。」
「う〜みゅ…鍛え直しちゃる!!」
「彩奈ちゃん、お手柔らかにね?」
「ソレぢゃ稽古にならないよ?」
「ぢゃぁ、怪我をさせない様にしてね?」
「うん!!」
その日の夕方、ワタシ達の乗る馬車は椅子を動かすと四人分のベッドになる仕掛けだったんだ…初めて知ったよ。そんな車内で着替えて、今は料理をしている。
「…で、コレとコレ?」
「はい、流石ですね。かなり手慣れてる。」
「そりゃぁ毎日してたから…家庭の事情でね。」
「ほぉ…焼き加減も良いですね。」
「とぉぜんです!!あ、コッチのスープも…」
ワタシは少し味見してみる…
「うん、ばっちり!!」
むふふふふ…コレならおぢさまも満足させられるでしょ!!
「みんなぁ!!ご飯できたよぉ〜!!」
「はぁい。」
って、ままが一番か!?まぁ良いけど…
「はいまま!!」
「彩奈ちゃんありがと。」
と、その後全員によそってあげる。
まぁ、炒め物と串焼きとスープなんだけどね。
「美味しいわ!!彩奈ちゃんスゴい!!」
と、ままを筆頭に全員から褒められた。少し天狗になっても良いかな?
自分でも食べてみる…ふむ…普通に美味しいってくらいか…
ま、初めての料理ならこんなモノかな?
んで、あの弱っちぃ二人がバクバク食べて、
「姫様!!最高です!!」
「こんなトコでコレほどの料理が食べられるなんて…生きてて良かったです!!」
って泣きながら食べてるし…
「あの二人もアナタの旦那候補なのよねぇ…」
「ウソ?」
「ホントよ?」
「うん、普通に落第だよ?」
「…でしょぉね…」
ままから見ても落第点だったみたいね。
そんな事が有りながら数日の旅も終着点、ワタシもドレス姿になり、イタオオの港に着いた。
「おぉ、姉上!!お久しぶりに御座います。本日はボクに万事お任せ下さい!!」
叔父様…恋する乙女みたいな目付きだよ?まさか実の姉に!?…まさか…ね…
「お客人は既にあそこに通してありますので。」
って前には無かった建物が…たった数日で良くもまぁ…
「ささ、姉上、お客人がお待ちです。」
「何人来てますか?」
「あそこに通したのは四人、魔人三人に人間が一人です。」
「そぉ…彩奈ちゃん、ギィシャ、ホフマン、行きますわよ。」
「はぁい。」
「「はっ!!」」
って四人で行く。
「あとの人達は外で待機してて下さいな。」
「「「「「はっ!!」」」」」
ギィシャさんを先頭に突然現れた建物に入る。
んな!?なんで!?
「えっ!?なんでアナタがココに居ますの!?」
「よぉ、十何年かぶりぢゃな彩愛ちゃん。」
なんでおじぃちゃんまで居るんだよ!?
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