予想外のお客さん!?
誰が来たんでしょぉか?
ワタシ達がお城に帰って五日後、
「伝令!!伝令!!」
と、イタオオの騎士さんが大慌てでお城に来た。
「何かあったのか!?」
ぱぱが対応していた。
「ま、魔人が現れました!!コレを国主にと…」
と、騎士さんがお手紙をぱぱに差し出した。
「………なんだとぉ!?」
内容は解らないけど、なんか大変な事になってるのかな?
アヤネと遊んでた…アヤネと稽古してたとは言えないからね…けど、ワタシもぱぱに着いて行った。
ままの執務室に入ってぱぱがお手紙を渡したら…
「………何ですって!?そんな…」
ん?何があったんだ?
ワタシはまの持ってるお手紙を読む…
なになに…
「親愛なる西大陸の長へ、コレは宣戦布告では無く、友好に向けての第一段階と思って頂きたい。東大陸の重鎮を数名送ります。そちらの現状の視察が目的であり、住民に危害を与えるモノでは無い事を考慮願いたい。そちらからの返事が来るまでは港にて、待機致します。なるべく早い返事を。」
って…思ってたより動きが速いね。早めに話したいのか…隙有らば攻め込むか…どっちだろ?
「まま!!ワタシが行くよ。バルコーさんとギィシャさんを呼んで!!アヤカ、今回はお留守番して欲しいけど、どぉしたい?」
ワタシに話を振られてアヤカは少し考え、
「今回は遠慮させていただきますわ。もし戦闘になったら間違い無く足手纏いですもの…」
少し悲しそぉな表情をして辞退する旨を伝えて来た。
「何人で来るか解らないけど、なるべく問題にならない様にするし、現状魔人の相手が出来るのはワタシ達だけだし、アイリスちゃんは保険として残すから!!アヤカはワタシ達に何かあったらアイリスちゃんに加勢して!!ホフマンさんも居るし何とかなるでしょ!?」
「解りました。私は足手纏いでは無く保険なのですね?」
「そぉよ。ワタシに何かあったら東大陸に渡っておじぃちゃんを探して!!」
「解りましたわ。」
「キキョーちゃん!!アヤカとアイリスちゃんをお願いね!!」
「ウチに任して!!」
思考停止したままとぱぱに変わってその場を仕切り、すぐにでも発てる準備をする。勿論ハンター服に着替え、茜ちゃんを腰に挿す。
程なくしてバルコーさんとギィシャさんが来て、
「バルコーさん、ギィシャさん、対魔人用の武装をして!!ギィシャさんは馬車を用意して!!王家用のぢゃ無く普通のヤツ!!走った方が早いかもだけど、着いた時にヘトヘトで戦えませんって感じだと意味無いから!!」
「ソレなら馬を用意しましょう!!姫様は馬は乗れますか?」
「乗った事ないよ!!」
「バルコー殿は?」
「問題ない。」
「ならば馬を二頭用意します。その方が速いですから!!」
そっか…食事とか野宿道具は魔法の袋に入ってるからその方が良いかも…
「ギィシャさんに任せます!!」
「解りました!!」
ギィシャさんは一礼して準備にかかった。
「今回は三人で行くのか?」
「そぉですよ。」
「アイリス殿やホフマン殿、アヤカ姫様は?」
「万が一の時の保険かな?」
「なるほど、アヤカ姫様の魔法は頼りになるからな…」
「キキョーちゃんが居れば万が一も無いからね。」
と、説明した時騎士さんが、
「ギィシャ殿より準備が出来たとの知らせが有りました!!」
と、伝令が来た。
「バルコーさん、行きましょう!!」
「はい!!」
ワタシとバルコーさんが出て行こぉとした時、
「彩奈ちゃん!!気を付けてね!!バルコー殿!!頼みましたよ!!」
と、ままが声を張り上げた。
「うん!!」
「この命に変えましても!!」
と、ままに返事をしてお城を出る。
外に出ると二頭のお馬さんが用意されていた。
「バルコー殿はこちらに、姫様は私に捕まって下さい!!」
「解った。」
バルコーさんは勧められた馬に乗る。
「えっちな事考えないで下さいね?」
「オレもまだ死にたくないですよ。」
と、余裕有るなぁ…この調子なら大丈夫かな?
ワタシがお馬さんに乗り、ギィシャさんに掴まると、
「では行きますよ?」
「うん!!」
ワタシの返事でお馬さんが走り出した。荷物がワタシ達だけだからかかなり速い。ワタシが走るより速いよね?
コレなら三日も有れば行けるか!?
行きかけには、おぢさまに会えないから帰りに寄ってやる!!だから死なないよ!!
「…ホントに三日で港まで来れちゃったよ…」
あれから三日、イタオオの港に着いた。
「ま、馬が疲れてますけど、厩舎に預けましたから、明日まで休ませればゆっくり帰れるでしょぉね。」
と、ギィシャさんに言われ、少し安心する。
「ところで…アヤナ姫はそのままの格好で行くつもりなのか?」
「悪いかなぁ?」
「一応王族なのだから相応の格好が良いのでは?」
「そっか…あ!!」
ワタシは魔法の袋からアヤカ暗殺騒ぎの時の簡易ドレスを出して着た。
「これならどぉ?」
「一応形にはなってはいるが…剣は…」
「オレが預かりましょぉか?」
「そぉだね。」
ワタシはギィシャさんに茜ちゃんを渡す。
「んぐ!?やっぱり重い…」
「だよねぇ…魔法の袋に入れとくわ。」
「…ですね。」
と、茜ちゃんを魔法の袋に入れる。
そして、港に居る騎士さんに聞いて、魔人の船の前に来た。
「シュウキュウ王国第一王女、アヤナ殿下が女王アヤノ陛下の名代として参った。誰か居るならば、出て来てくれ!!」
バルコーさんが叫ぶと船から五人の魔人が降りて来た。
あれ?見た事有る人も居るぞ?ホントに友好の使者なのかな?
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