久々の和食!?
ノコヤミに行きます。
イタオオに着いてバルコーさん達を探す。ま、海岸を見ていると、ワタシ達が乗ってた船が海岸に無い!?なんで!?
「お姉様!!船が見当たりません!!まだ来てないだけでしょぉか!?」
「多分だと思うけど…ちょっと確認してみる!!」
「おねぇちゃん!!気を付けて!!」
どひゅん!!
ワタシは慌てて空に浮き上がり、海を見回す…港を見回す…無い…見当たらない!?なんでなんで!?まさか…ちょっとぉ!!せっかくお仕事終わって帰るだけなんだよ何処に居るのよ!?
「お姉様ぁ!!」
ってアヤカの声が…んにゃ!?隣に居るの…バルコーさん!?
ワタシはアヤカの所に降り立つ。
「バルコーさん!?船!!船が無いんですけど!!それでみんなどぉなってって云うか他の人は!?」
と早口にましくたてる。
「取り敢えず落ち着いてくれ、船は陸に上がっている。船を作った船大工の所だ。何か改良して同型の船を売りに出したいんだそぉだ。付いてはアヤナ姫と契約しておかなきゃならないんだと…」
「はへ?何でワタシと契約する必要が?」
「アレは…トイレ付きの船ってのが今まで無かったから知的財産権がどぉたら言ってたが…」
「あぁ…ままが作った法律かぁ…仕方無いなぁ…ちょっと大工さんのトコに行ってみる。宿は何処か取ったの?」
「あぁ、ホフマン殿に任せてある。町の中を歩いていれば解るだろ。」
「ん、了解!!」
と、ワタシは船大工さんの工房に行った。
「こんばんわぁ〜!!」
「あいよぉ〜…って…ひまさまぁ!?へへぇ!!」
っていきなり座礼とか…勘弁して下さい。
「あの…ワタシと契約が…とか聞きましたけど…」
「へ、へい!!実はですね、このトイレ付きの船を売りに出すに当たって姫様の許可と契約が必要になりまして…」
「はぁ…」
「ソレで役所から書類も貰って来てまして…お名前を書いて頂かなくては造るに造れませんで…」
「そんなの自分が考えたとか言えば良いのでは?」
「それをしますとワシが捕まってしまいますので…」
「そぉですか…でしたらハンターの桐生彩奈としてお受けしておきます。」
「姫様はハンターとしても活動していたのですが!?」
「はい。」
「でしたら振り込みはハンター組合を通して行いましょう。」
「振り込み?」
「はい、ハンター組合に席があるなら簡単に出来ますから…」
「良く解ん無いけど…ま、うん、ぢゃぁソレで…」
「へい!!ソレで売り上げの三分くらいになるのですが…」
「確かにそぉ書かれてますね。」
ワタシは書類に署名をして渡す。
「へい、これで確かに…多分今後はこの造り方が主流になると思いますので…だったら台所とかもあったら面白いかも…ま、漁船とかには必要無いかもだけど…」
「ソレは面白そぉですね!!ソレも一緒に契約して下さい!!」
「まぁソレは親方の案で良いよ…ちゃんと納税してくれたら良いし…」
「そんな!?ソレだとワシが儲け過ぎますぜ!?」
「今回の船の提供が無かったらワタシ達は仕事が出来ませんでしたので、そのご褒美だと思って下さい。」
「ははぁ!!有り難きご配慮!!痛み入ります!!」
「あと、何日か船で過ごせる様な仕組みを考えると良いかもですね。」
「はっ!!御助言感謝致します!!」
「ぢゃ、ワタシも帰るからね?」
「ははぁ!!」
って事で造船所をあとにして、町を見ながら歩くと、
「おっ!?お嬢ちゃん可愛いねぇ!?ウチで働かない!?なぁに簡単なお仕事だよ!?男の横に座って笑顔で酒を注ぐだけのね!!一日で銀貨三枚にはなるぞ!?」
「間に合ってます。」
「良かったらまた来てくれよぉ〜!!」
飲み屋さんのスカウトかぁ…日本だとワタシは子供と思われてスルーされてたもんなぁ…
「お嬢ちゃん!!ウチで働かないかい?なぁに簡単なお仕事だよ!!男相手に股を開いてりゃ終わるからさ!!最低でも銀貨五枚になるよ!!」
「ワタシには旦那が居ますので…」
「大丈夫!!そっちのが良いって人も居るからさ!!」
「イヤです。」
「気が変わったら来てくれよぉ〜!!」
今度はえっちなお店か…その後も何人かのスカウトさんに声をかけられて、振り切るのが大変だったんだよねぇ…
この辺の人はロリコンばっかりか!?
「あ、アヤナ姫様!!」
前方からホフマンさんが声をかけて来た!!
「ホフマンさん!!…良かったぁ…お仕事のお誘いが多くて…怖かったよぉ〜!!」
って少し嘘泣きをしてみる。ちらっ…しまった!!鬼の形相しとる!?
「ならばソヤツ等は死罪で宜しいですよね?」
「って、ホフマンさんが一番怖いわ!!」
ってツッコんでみた。
「えっ!?」
「無理矢理お店に連れてこうとはしてなかったからギリギリ見逃してあげて良いと思うわよ?」
「そぉですか?」
「ままに相談してその辺の事も法整備して貰わないとね。」
「憶えておきます。」
「ギィシャさんはどぉしてますか?」
「ギィシャ殿は領主様のお屋敷に馬車を撮りに行きましたよ。」
「おお〜!!仕事してたんだ…偉いなぁ…」
「ギィシャ殿は領主様のお屋敷に泊まる事も考えられますので、先にお食事とお風呂をお召しになって下さい。ミルキー嬢がお世話の為に控えておりますので。」
「はぁい。」
って、宿に入り、アヤカ、アイリスちゃん、キキョーちゃん、ミルキーさん、バルコーさん、と合流して先に晩御飯を頂く。
お米!!お魚!!お味噌汁!!冷や奴!!お醤油!!油揚げ!!タクアンに高菜漬け!!
久々の和食のフルコース…
「い…いただきまぁす!!」
ワタシは涙を流しながら晩御飯を頂いた。
「お姉様!?」
「おねぇちゃん!?
「姫様!?」
「まさかお口に合いませなんだか!?」
「をい!?」
「彩奈ちゃん!?」
ワタシは感激のあまり周りが見えてない…って云うか…涙で見えない!!
「おいひぃよぉ〜…」
はぐはぐ!!もぐもぐ!!んくんく!!ごっくん!!
みんなが見守る中、ワタシは久々の和食に舌鼓を打った。
ワタシの反応を見て、みんなも安心して食べ出した。そして…
「ご馳走様でした。」
ワタシは自分の分を全部食べてしまっていた。
「お姉様が完食するなんて…」
「あの量なら半分くらいしか食べて無かったのに…」
と、妹達の心配する声が…ワタシってそんなに食べない印象だったのか!?
その日は久々の和食にお腹も膨れてぐっすり寝ちゃった。
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