いやいやデカ過ぎだろ!?
普通の動物より大きいとは聞いてたが…
魔獣は大きい動物らしいけど…コレデカ過ぎでしょ!?ワタシの倍以上の高さがあるよ?
「おぉ!!喰いでがありそぉ!!」
「ウサギは目が良いんだよなぁ!!」
あ…何か二人がヤル気出してる…
ココは邪魔しないよぉに…
「彩奈!!行くぞ!!」
あ、引っ張らないでぇ!!
「あんな大っきいうさぎさんどぉするのぉ!?」
「魔獣は肉がうまいんだ!!後毛皮も高く売れる!!」
「アレ、食べるの!?」
「だから余りキズ付けるなよ!?」
「ならば…」
ワタシ達にうさぎが腕を振り降ろす!!
ワタシとエレーナさんは左右に別れ…エレーナさんが飛び脳天目掛け槍を…投げるんかい!?
やっぱり弾かれる。その隙に弓矢が飛んで来て頭に…あ、弾かれた…
「やっぱ一筋縄ぢゃいかないか…」
槍を拾いながらエレーナさんが、こぼす。
そんな二人の攻撃の合間にうさぎの懐に入ったワタシはスティレットで…多分この辺が心臓だよね…
「やぁー!!」
気合い一閃!!心臓と思われる所にスティレットを突き刺す!!
深々と刺さったスティレットを引き抜くと…
ごめんねうさぎさん。
ずずぅん!!
敢えなく絶命した…
あれ?何かこぉ派手な動きとか、ギリギリの戦闘でとか無いの!?
「おぉ!?彩奈、ナイスだ!!」
「コレで良かったの!?」
「ばっちりだ!!後は血抜きだな!!」
「はぁい!!」
戦利品のナイフで頸動脈をすぱっと斬る。
おぉー流れる流れる。
「彩奈ちゃん…手際よ過ぎないか!?」
「狩りはたまにおじぃちゃんとしてたから…まぁこんな大きなうさぎさんは初めてだけど…」
「でも…私達必要無かったのかも…」
あ、エレーナさんが落ち込んでる…何とかせねば!!
「そんな事無いですよ、エレーナさんが引き付けてくれたから小さなワタシが認識されなかっただけですよ。」
「下手したら私のが要らないかも…」
「弓矢での援護でうさぎの意識が上に行ったからこそワタシが警戒外になったんですよ?遠距離援護って凄い大事なんですよ!!」
二人はなんか元気を取り戻し、血抜きの終わったうさぎをカバンに全部入ったぁ!?どぉなってんの!?
ワタシが驚いていると、
「ん?彩奈ちゃん魔法カバン知らないの?」
「初めて見た!!」
「ある程度ならカバンに入れられるんだよ。」
「ある程度?」
「私のカバンならうさぎ三匹くらいかな?」
「アレが三匹も!?」
「私のもそのくらいだな。」
「ぢゃぁ…あと五匹かぁ…」
「イヤイヤ、そんなには…」
「一匹でも日当換算で三日分くらいになるんだよ?」
「そんなに!?」
「普通は何人かで数十分戦うんだよ!?」
「何と!?そんな強敵だったんだ…」
「ソレをあんなスティレットで一突きとかねぇ…無いわぁ…」
「呆れられた!?心臓とかなかなか狙え無いのかなぁ?」
「心臓?何ソレ?」
なんか教育レベルが…臓器とかの事知らないのか…
「狩った魔獣の内臓ってどぉしてます?」
「そんなの喰えないし全部捨てるかな…」
「干してペットの餌とかとしては売れるらしいぞ?」
杉田玄白先生!!解体新書をこの世界に下さい!!
解体しながら内臓に付いて講義するかぁ!?
「知らないなら今度お教えしますよ?」
「ホントか!?」
「生々しい事になると思いますけど…ソレでも良ければ…」
「彩奈ちゃん!!お願いね!!」
「解りました。因みに…人間もほぼほぼ同じ作りですから。」
「人間も同じ?」
「魔獣と?」
「いえ、動物とですよ。だから魔獣も多分変わらないと思います。」
「そぉなのか…」
「知らなかった…」
「ソレはそぉと…あの大きなトカゲは何ですか?」
「トカゲ!?」
「どこだ!?」
「アソコ…」
約五十メートル程離れた所に居るのだが…見えないかな?
「良し!!行くぞ!!」
エレーナさんが先頭を行く。
その速度は非常にゆくまくりだ。
「彩奈は左に回り込んで、私は右に行く。」
キャシーさんは?そのままかな?
頷いてからワタシは左に回る。
この辺かな?って所で止まる。
エレーナさんが見えるので手を振る。
キャシーさんが弓を放つ。首筋に当たるが通らない。
その瞬間エレーナさんかま駆ける。
ワタシも走りトカゲを目指す。
エレーナさんが槍で後ろから突いた。
「はぁ!!」
今度は刺さるが、尻尾の付け根致命傷には届かない!!
ワタシはトカゲの右に居るが構わず突っ込み首をスティレットで刺す!!
「やぁー!!」
かなり硬く先端しか刺さらない!!
トカゲがワタシに噛み付く為大口を開ける!!
その口を土の槍?が貫く!!
ソレが致命傷になった。
動かないのを確認してこれも頸動脈を斬る。
血抜きは大事!!
キャシーさんが近付いて来た。
「二人共囮ご苦労さん。」
止めを刺した余裕かさっきと違いにこやかだ。
このトカゲもデカ過ぎる。ワタシどころかエレーナさんでも丸呑み出来そぉだ!!
血抜きも済みまだあのカバンが吸い込む。
やはり便利だ、あの中は他に何が入っているのか?気にはなるが今は聞かない。
「今のが魔法ですか!?」
「そぉだよ!!凄いだろ!?」
「はい!!初めて見ました!!」
「しかし、彩奈も上手い事囮になったな。」
「たまたまの偶然ですけどね…コレも食べられるんですか?」
「あぁ、淡白だが味付けで色々変わるから人気なんだ!!」
「さて…まだ昼前だけどココまでにするか、まだイケそぉだが、余裕を持って帰らなきゃな!!」
「そぉだね、一日の目標には届いてるからね。」
なるほど…決して無理をせず余力を残し退散するのか…その辺はどこの世界でも同じだね。
「さんせー!!帰りにも何かに遭遇するかもだし!!」
「不吉な事言うなよ…その何かが最悪だったりするんだからな。」
エレーナさんの指摘に素直に謝る。
そしてその日は何事も無く森を抜けて、村に帰れた。
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