空間魔法の応用!?
瞬間移動は出来るのか!?
「ぢゃぁぢゃぁ!!私は!?」
いつもと違うハイテンションなアイリスちゃん。どんな事が出来るか楽しみみたいだよ!!
「移動に使えないか?」
「移動?」
「ソコからアソコに空間移動とかはどぉだ?」
うんバルコーさんの考えた事はワタシも考えたけど、戦闘には使えないと思ってだけど…どぉだろ?
前に居た人がいきなり後ろからとか…
「試したけど、人体は無理な感じでした…生き物がダメみたいです…」
「なら仕方無いか…」
そぉか!!魔法の袋は空間の魔法を使う人が作ったんだよね!?生き物がダメって縛りは全てに有効なんだ!!
となると…武器なら有効!!
「刃を離れた位置に出現させるとかは出来ない?」
「どぉ云う事?」
ワタシは身振り手振りを交えて、
「ココでこぉしたら、刀身だけ…」
少し移動して、
「ココで、ぐわぁ〜!?ってなる感じ?」
って…こぉ云う時の語彙の狭さがイヤになる…
「刀身だけ空間を歪めて…ですか…試してみます!!」
って、想像力を総動員してるっぽく、目を瞑り集中している。
暫くかかりそぉだね。ワタシももぉ一つの案について考察してみる。
人体には無効でも…武器には有効…なら殆どの攻撃を無効になるよね?
「出来ましたぁ!!」
って…木の棒を振り回してるけど…その延長上に木の枝が…うん…思ってたのと少し違うね…でも、コレを発展させれば…
「相手の前に出すとか出来ないかなぁ?例えば…あの木にココで打ち込んで、あの木に当てるの!!当たる寸前まで刀身は手元に…って感じで…」
「えと…こんな感じですか?」
って…何をあっさりと…
「最初からワタシの言いたかったのはソレなのよ…」
「あ〜…ごめんなさい…理解力が足りなくて…」
「ううん…ワタシが説明下手でごめんね。」
「コレを動く対象に出来たら…かなり遠間から攻撃出来るし…同士討ちとかも防げますよね!?」
「うん!!その辺はコレからの練習次第だね!!」
「はい、あとは何かあるんでしょうか?」
その言葉にみんな頭を抱える。
移動には使えない、攻撃も今のが基盤になるし、隠し球にもなるし…
「自分の周りに薄い皮を纏った感じで、武器の攻撃をすり抜けるとか出来ませんか?」
「アヤカお姉様、どぉ云う…」
「先程の、攻撃を伸ばす?感じを防御に応用出来ませんか?」
「攻撃が私をすり抜ける…そんな感じですか?」
「そうですよ。」
「生き物の直接攻撃には対応出来ませんけど…」
「武器攻撃になら有効でしょ?」
「はい!!」
って、アイリスちゃんは瞑想を始めた…多分イメージの固定化をしてるんだね。しかし…ワタシと同じ事を考えてたとは…アヤカ…恐ろしい娘!!
アイリスちゃんはアイリスちゃんで、ちゃんとイメージを作れてる…ワタシより強くなる可能性大だよね?
少しして、アイリスちゃんの目が開いた。
「アヤカお姉様の言っていたのは多分こんな感じかと…」
って、アヤカが木の棒でアイリスちゃんを叩…けてない?当たる寸前から後ろに木の棒がすり抜けてる!!ワタシの予定通りだよ!!
この現象にバルコーさんも、ギィシャさんもアングリしてる。
そりゃそぉだよね…武器攻撃無効ってどんだけなんですか!?
「スゴいねぇ!!コレなら相手は素手でなきゃ攻撃出来ないし、アイリスちゃんは武器で攻撃し放題!!めっちゃ有利だよ!!」
「お姉様ならなんとか出来るのでしょう?」
「そりゃねぇ…手が無いワケぢゃ無いけど…めっちゃ不利には違いないわよ?」
「お姉様をしてそこまで言わしめますか?」
「アイリスちゃんの剣術ならワタシを捉えられなくは無いからね…」
「でも、誰かの護衛と云う面ではお姉様に分が有りますね。」
「攻め手としてならワタシ以上よ。」
って、アヤカと話していたら…
「ふぅ…限界ですぅ…」
って、アイリスちゃんがお手上げ状態になっている。
数分で限界か…
「アイリスちゃんは魔法力強化が急務になるわね。毎晩胸でクルクルしてるのを操る訓練をし続けて。」
「はい!!」
「トモタ殿と同様、お姉様も大概スパルタですわね…」
「えぇ〜!?そんなに褒めないでよぉ〜」
「褒めてませんから。」
ってな感じで、それぞれの魔法の応用を話し合ったけど…まだ考えてる事はあるんだよね。
「ギィシャさん。」
「ん?とぉしました?」
「闇の剣って作れますか?」
「剣…ですか?」
ギィシャさんは一瞬で、左手に剣みたいな闇を作った。
「あっさり作るんですね…」
「最近は魔法の操り方をずっと訓練してましたからね。」
「だったらそれで、ワタシの左腕を斬ってみて下さい。」
「んな!?アヤナ姫!?乱心されたか!?」
「お姉様!?何を!?」
「バルコーさん、アヤカ、ちゃんと計算は出来てますから大丈夫ですよ。」
と、ビビってるギィシャさんを安心させる為にも強く宣言した。
「では、やりますよ?」
って、ギィシャさんはワタシの左腕の、肘辺りを斬るって云うか…予想通りと云うか…腕に闇が絡み付いている。
ワタシは左手を右手で握ってみる。やっぱりこぉなるのか…闇の剣…恐ろしい武器だったみたいだね…
盾とかでの防御も無意味だし、長さも変えられるだろぉし…
「確認は取れました。ワタシの予想通りの結果ですね…左手の肘から先に感覚がありませんが、斬られた部分も痛みが全く無いです。斬られた事すら気付きません。あ、魔法の解除をお願いします。」
ギィシャさんが魔法を解除すると、ワタシの左腕も元に戻る。
「反則的な性能ですね…痛く無いから気付かない…気付いた時には平衡を失う…焦ってる間にトドメを刺される…ギィシャさん!!ソレでワタシを襲うつもりですね!?」
「何ですって!?お姉様はジウリア卿と結ばれる予定なんですよ!!そんな事をしたら命がいくつ在っても足りませんよ!!」
って、謂れの無い誹謗を受け、顔を引き攣らせるギィシャさん…おぢさまが完全にダメだったら次点候補だったのにねぇ…いぢられキャラになってるね。
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