風の応用!?
アイリスちゃんはバケモノだった!?
「生き物殺して平気なの?」
一番疑問に思ってた事を聞いてみた。
「村では普通にしてた事だから…」
普通に動物とか殺すのか!?
「普通にする事なの?」
「罠にかかった害獣は捌いてお肉にするから…」
「…そぉなんだ…」
育った環境が違い過ぎるよ…
「ま、普通だな。」
「オレも子供の頃からやってた事ですよ。」
あ…うん、日本と違うのね…
「ま…まぁ普通なら…うん、アイリスちゃんも問題無く戦えるから…あとは魔法と武器の連携ですね。それぞれの魔法で、案を出し合うの。自分の分は考えず、他の人の魔法ならこんな使い方とか良いかもって事を考え合うの。」
みんなワタシの言葉に考える。
「なるほど…多角的に考える事で、互いの課題を提示し合う…なかなかに良い提案だな。」
「それに、後々連携とかし易くなりますね。」
「一人で考えるより遥かに良い案が出そぉです!!」
「でしょ!?なら今日は帰ってみんなのコレまでの獲物を捌きましょ?」
「そぉだな…ノコヤミでは自分達で捌くんだったな。」
って事でみんなで帰るんだけど…その途中で、クマさんが出たんだよね…うん…この面子だと瞬殺なんだなぁ…ギィシャさんが目隠しをして、バルコーさんが溺れさせて、ワタシとアイリスちゃんが頸動脈、頸静脈を斬る…何この作業!?クマさんって強敵なんだけどなぁ…一人でやってたのがバカらしくなって来るよ…
村に帰って四日分の獲物をみんなで解体する。狐さん、うさぎさん、トカゲさん、牛さん狸さん、クマさん、ヤギさん、リスさん…他にも大量に…全部で銀貨二百枚に後日お肉や皮の買取料も入る…この面子なら余裕でそこらの商会の年間収益を越えるよね…
明日は一日おぢさまのお屋敷で会議になるだろぉからワタシもお屋敷にお世話になる…うん、ユーリちゃんの攻撃に耐えなきゃ…
って事で、おぢさまのお屋敷に帰って来たんだけど…うん、まだまだ日は高いね。
「まだ、お風呂にもご飯にも早いですから、先程言っておられた互いの魔法に付いて話し合っては如何ですか?」
って、アヤカが言う、
「うん、アヤカは偉いね!!そぉしましょ?」
「そぉですね。」
アイリスちゃんも賛成した事で、その話し合いが始まった。
「ぢゃぁ…誰のから考える?」
「言い出しっぺのアヤナ姫からだろ?」
「そぉですね。」
「サンセー!!」
「ワタシから!?まぁ良いけど…何か案は有る?」
ワタシの問いにみんなが考え出した…大抵の事は考えたからなぁ…ファンタジーで良くある水蜘蛛の術とかしてみたいかも…ムリだけど…
「確か…空飛べますよね?」
「うん…なんとか戦闘中に使える様になれたら…って鍛錬中ですけど…」
「上空からの落下攻撃とかは?」
「ワタシが大怪我しますよ…」
「ダメかぁ…だったら、地面から風を出してスカートを捲るとかは?」
ワタシ、アヤカ、アイリスちゃんから睨まれて黙るギィシャさん。
「女の敵で良いですか?魔人より先に滅ぼして良いですか?」
ワタシのトドメの一言に顔を引き攣らせて首を横に振り、
「魔人が女だったら有効だと思ったんだ!!」
「その時はしますよ。」
「するんですか!?」
「ソレで隙が出来るならしますよ?最悪、色仕掛けもアリです。」
「お姉様の色仕掛けとか…どんなお子様趣味の魔人ですか!!」
「お子様言わない!!」
って、明後日の方向に話が進んだ時、
「竜巻を作って空高く吹き飛ばすとかは出来るか?」
と、バルコーさんが真面目な意見を出して来た。
「可能だとは思いますけど…ワタシの魔法力があるかどぉか…あと、周りの被害が…ワタシ達まで巻き込まれるかも…」
「ダメか…」
イヤ待てよ!?上空何万メートルの空気はマイナスだって聞いたなぁ…ソレを呼び込んだら…被害がスゴい事になるよね…ボツだよ…
「風で盾を作るって出来ますか?」
「ん?盾?普通に作れるよ?」
「そぉですか…私の考える事は既にしてたんですね…」
ってアイリスちゃんも悩み始める。
「風で空気を圧縮して敵の近くで破裂させたりとかは出来ますか?」
「出来てもワタシ達まで吹き飛びそぉ…」
「だよなぁ…」
って、ギィシャさんを一蹴したら、バルコーさんが、
「相手を風の玉に閉じ込めるとかはどぉだ?」
って言う。
「それはした事無いけど…閉じ込められるかなぁ?」
って言って、ギィシャさんで試してみる。
「って、オレが実験台ですか!?」
「さっきのセクハラ発言のバツです。」
「ギィシャ殿、そこから出られるか?」
ってバルコーさんが無茶振りをする…
ギィシャさんが風の玉に内側から手を触れた瞬間、
「のわぁ〜!?」
って悲鳴を上げながら乱回転を始める。
「あはははっ!!そんな風になるんだ!!」
って…笑い事ぢゃ無いって!!
ワタシが魔法を解除したらそのまま上空にクルクル回りながら投げ出され…
ひゅ〜ん…どすん!!って落っこちて来た…
完全に目を回しているけど、なんとか生きてるよね?
「コレ、使えるかも!!」
「かなり有効だな…」
「って、お姉様、ギィシャさんはどぉするんですか?」
「生きてるんだから大丈夫でしょ!!」
「それで良いんですか?」
アヤカもアイリスちゃんもやさしいなぁ…
ん?待てよ…もぉ一個思い付いたぞ!!
ちょっと明日にでも試してみよぉ!!
「風って、思ったより応用が難しいですね…」
「使い手も少ないからなぁ…」
と、話が頓挫しかけた時、
「おねぇちゃん、右回転の風と左回転の風を同時にぶつけたりしたらどぉなるのかなぁ?」
ってアイリスちゃんが言い出した…
「ん〜解んない!!試してないから…明日にでも外で試してみるよ。」
ワタシはアイリスちゃんの頭を撫でる。
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