見付かっちゃった!?
ゴヒの夜は平和だったらしい…
翌朝、ハンターの格好に着替えて、宿を出る。
朝からステーキって…痛風になるよ?ワタシは、パンとサラダとスープを貰ったけどね。さて、馬車着き場に行こっと。
「お嬢ちゃん、一緒に行かないか?」
ナンパおことわ…あ、昨日の御者さんだ!!
「うん!!」
ワタシは御者さんの手を握った。その瞬間、御者さんの顔が真っ赤っかになった。
当たり前だよね。こんな美少女に手を握られたらさ。
「あの、姫様?コレは余り良くないと思いますが…」
「みんな知らないから平気だよ。」
「ですが、未婚の淑女のする行為では…」
「そっか…ワタシのこと嫌いなんだね…仕方ないよね、こんなガサツな女なんか…」
ワザと拗ねた態度を取ってやる。
「えと…そぉでは無く…姫様がめっちゃ好みの外見でして…」
「そっか…アヤカとそっくりだもんね。幼女趣味?」
「そ…そぉぢゃ無いんですが…」
うんうん、慌てとる慌てとる。ワタシはイヂ悪いだろぉ?からかい尽くしてやる。
とか思ってたら、馬車着き場に着いちゃった。
「ちぇっ、もぉちょっとからかいかたかったなぁ…」
「からかいたかった?」
「うん!!見てて面白かったよ!!」
御者さんは更に顔を真っ赤にして…
「そんな遊びは二度としないで下さい!!」
って怒ってた。やっぱこんな遊びはしない方が良いのかな?
「ごめんなさい。」
「解れば良いのです。」
「今度する時は本気の時だけにしときます。」
「そぉして下さい。」
その時は抱いて下さいますか?って言おぉとして止めた。流石にソレは可愛そぉな気になったから…
本気にされても迷惑…ぢゃ無いかも…結構なお歳で、もぉじき白髪が入って来そぉだし…
ロリ入ってそぉだから少しアレだけど…
それより今はバルコーさんが先だな!!
って事でツサマ行きの馬車は…同じ御者さんでした…言わなくて良かったぁ…
んで…同乗者は…うわぁ…背高っ!!結構コワモテだけど…なんだろ?眼差しが…優しげなんだけど…
「おはようございます。」
「おはよう…ん?アヤカ姫!?いやいや…こんな所に一人で居るワケは…」
「アヤカ姫と近しい方なのですか?」
「ん?あぁ…まぁ、一応貴族の産れだからね…」
「有り得ないかもだけど…キーブス・バルコーさんですか!?」
「ん?そぉだけど…?」
「なんでこんなトコに居るんですか!?」
「えっ!?いや…仕事で…」
「仕事は終わっんですか!?」
「後は…報告するだけだが…」
「ソレ…付き合います!!」
「は?なんでですか?」
「アナタに用事があってツサマに行く予定だったからです!!」
「はぁ…」
「詳しい話はツサマでのお仕事が終わってからお時間下さい!!」
「は…はぁ…」
なんでこんなあっさり見付かるんだよ!?
手抜きも良いトコだよ…
「所で…貴女は?」
馬車が出発して暫く経った頃バルコーさんが話しかけてきた。他に乗ってる人は居ない。
そか…名乗って無いや…
「ワタシはイタオオ領内ケタタ地方のノコヤミでハンターをしてまして、彩奈と云います。暫く前にアヤカ姫の暗殺騒動がありまして、その際にアヤカ姫と知り合い、今回の貴方の捜索を女王陛下から承った次第です。」
「暗殺!?ソレで、アヤカ姫は!?御無事なのですか!?」
「ご安心下さい、擦り傷一つ負ってませんよ。」
「そぉですか…」
「はい、ワタシがアヤカ姫とそっくりだったので、身代わりもしましたよ。」
「なるほど、かなりの凄腕なんですね。」
「いやいや…そんな事は有りますよ。」
なんでだろ?大爆笑された…
「…しかし、そんな大役をこなしたなら莫大な褒賞とかあったんぢゃ無いの?」
「そんなお金が有るなら国民の為に使って下さいってお願いしましたよ。報酬ならジウリア男爵から頂きましたしね。」
「ジウリア男爵!?あの人とも繋がりがあるんですか?」
「御子息の奥さんがワタシの仲間だった人で親友ですし、結婚式にもお呼ばれもしたんですよ。」
「では、爵位等は?」
「そんなメンド臭いのは全力で辞退しましたよ。」
また大爆笑してるし…アヤカの趣味って…あ、少々粗野って言ってたか…
「バルコーさんはハンターになってどのくらいなんですか?」
「えっ?どの位かな?二十年くらいかな?」
「そんなに長いんですか?」
「四十くらいまでは家の手伝いをしててね、兄が正式に次期当主になる事が決まったから、オレのしてた雑用も兄に任せて、違う方面で領民に尽くそぉと思って色々模索したらハンターが良いかなってね。害獣駆除や犯罪者の捕縛、魔獣退治、危険な仕事だけど、やり甲斐も有るし、正に天職かな?」
「確かに、危険も多いですが、その分収入も多いですもんね。」
「アヤナちゃんはハンターになってどのくらい?」
「五ヶ月くらいかな?」
「五ヶ月?まだまだ新人さんだったんだね、その前は?」
「その前は…ぱぱやおじぃちゃんに鍛えられてただけですね。」
「御家族もハンターを?」
「ワタシの育った所にはハンターとか居なくて、代々国家機関で働いていましたよ。ワタシもそぉなる予定でしたが…なんでかこの国でハンターになっちゃいました。」
「なんか込み入った事情があるんだね。」
「そぉでも無いですけど…そんな感じですから余り深く聞かれると…」
「そっか、それはそぉと、アヤナちゃんが本当にオレを探しているとの証明は何かあるのかな?」
いきなり警戒心を向けて来たぞ?さて…どぉしよぉ…王家の紋章は有るけど…
「それは…」
ワタシが言い淀んでいると、
「それは私が保障しますよ。」
いきなり御者さんが話に加わって来た。
「御者さんが…ですか?」
御者さんが何かをバルコーさんに見せた。
なんか顔色が変わったけど…どぉしたんだろ?
「そぉ云う事なら安心ですね。アヤナちゃんも疑って悪かった。」
「はぁ…で、今何を見てたんてすか?」
「それは…」
今度はバルコーさんが言い淀む。
「それは聞かない方が身のためだよ。」
と、御者さんが答える…中々の役者さんだな。
「なら深く聞きませんけど…助け舟はありがとうございます。」
「いえいえ、どぉいたまして。」
多分御者さんの身分証明書みたいなモノだったんだろね。
その日は野宿かと思っていたけど、街に泊まる事が出来た。三人連れ立って同じ宿に泊まる事になった。二人共少々ロリっ気が有るから、覗きにだけは気を付けよぉ。
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