ゴヒからの贈り物!?
百話たっせ〜!!
ワタシは宙ぶらりんになっている。たかいたかいされてるワケぢゃ無い。胸ぐらを掴まれて浮いてるだけだ。
「はっ!!やっぱチビは軽いなぁ!!」
「はっ!!やっぱデカブツは力だけだなぁ!!」
「このクソがぁ!!」
なんだ!?振りかぶって投げるの!?
うわっ!?こんなトコでホントに投げやがった!!
ワタシは投げられながらも体勢を整え、着地する。
「デカブツは頭の中身まで筋肉が詰まってんだね。」
「なんだとぉ!?このチビがぁ!!」
「こんなトコで暴れて良いかどぉかも解って無いくらいのおバカさんって言ってんのよ!!」
ワタシは棒手裏剣をデカにゃんこの足に投げ付けた。上手い具合に刺さってころがす事に成功する。
「おわかり?ケンカするならスマートにしなきゃ…ね!!」
がすごすぼすべきばきぼき!!
勝った…近くに在った椅子を拝借して頭をぶっ叩いてあげました。
椅子が壊れたので受け付けに行って謝罪しなきゃ。
「ごめんなさい。暴漢をやっつけたら椅子が壊れました。」
「見てましたよ。確かにアレは暴漢でしたよね…少々やり過ぎかと思いますが、良い薬ですよ。」
「お咎め無しですか?」
「全部あの人に請求しますから。」
「あ…そぉなんだ…デカにゃんこも大変だねぇ…」
「ところで…ホントに血祭りって人居るんですか?」
「なんで?」
「なんでも、猛超犯党を壊滅させたとか聞くんで…」
「そんな事、一人で出来るワケ無いですよ。」
「ですよねぇ!!」
「実際、北犯党と南犯党はまだ残ってるしね…」
「えっ!?ぢゃぁ…本部は騎士団に潰されてるよ?」
「ふわぁ…そぉなんですね。血祭りって人の手柄って云われてるけど間違いだったんだ…」
「そぉそぉ。ぢゃぁワタシはコレで。」
「うん、またねぇ。」
なんて軽い受け付けさんなんだ!?
ワタシは組合を後にした。お咎め無しになったのは嬉しいけど…受け付けさんが決めて良かったのか?ま、ワタシに罪を被せて来たらこの王家の紋章を見せれば良いんだけどね。魔法の袋の中にままから貰ったバッジみたいな王家の紋章が有る。裏側には第一王女アヤナと書かれてる。
ワタシにしか使えない紋章なんだよね。身分証の役にも立つから持ってるけどね。
宿に帰る前にバイコー商会の餡内餅を三つ、お持ち帰り用で貰う。
そぉだ!!
「コレって配送とか出来たりしますか?」
「配送?」
「贈り物として届けて欲しい所があるんですけど…」
「馬車で十日以内の所なら大丈夫ですよ。」
「ケタタ地方のノコヤミなんですが…」
「ソコなら明日の便で出せますよ。」
「だったら二十個程ハンター組合の支部長宛てに出して下さい!!」
「二十!?送料込みで。このお値段になりますけど…」
「お願いします!!あ、お手紙も添えさせて下さい!!」
と言っておぢさまへもお裾分けする様に手紙にしたためる。
「ぢゃぁお願いします!!」
「はい、確かにお預かりしました。」
そぉして意気揚々とお店を後にした。
宿に着いて、晩御飯だ!!
南のツサマのお肉が大量に流れ込んで来るらしく、肉料理が中心なんだね…みんな猫科の肉食獣だからか!?
味は…うん、大雑把だなぁ…不味くは無い、無いんだけど…もっと美味しく作れると思うよ?
ま、寝る為の場所なんだから贅沢は言わないでおくかな…
さて、お腹も膨れたし、お風呂に入るか!!
お風呂は裏手に在って男女別々なんだね。
二日程入って無いから楽しみだなぁ…
旅の途中では魔法の袋は手離さないのが鉄則で、一つに纏めたいけど、魔法の袋に魔法の袋は入らないから二つとも持って入る。
しっかり身体を…自分で洗うの久しぶりだなぁ…
何かいつもと違う感覚で戸惑うよ…タオルとかは宿が用意してくれてて助かった。持ち歩いて無いからなぁ…しかし、にゃんこ率高いわ!!ってか、にゃんこってお風呂嫌いだと思ってたんだけど…って…これ温泉だ!!温泉だから平気なの?
体毛は…ほぼ無いね、顔と膝下と手くらいか?
隣に居た人とお話ししてみる。
「獣人の人達ってもっと体毛が有ると思ってたんですけど、そぉでも無いんですね…」
「そぉよ、何でも服を着る様になって、体毛が不要になったとかで退化したんですって。」
「あぁ、なるほど!!確かにそれは有るかもですね。」
「二足歩行になってから、おっぱいの位置も人族と一緒になってますしね。」
「その方が便利だからとかでしょうか?」
「多分そぉでしょ。思ったのと違ってがっかりした?」
「確かに思ってたのとは違いますけど、がっかりは無いですね。新鮮な感じがするだけです。」
「私も人族の女の子と同じお風呂に入るとか思って無かったから新鮮に感じるわね。」
と、和やかに話した。足の形も人間と同じだったのには驚いたなぁ…
生態もかなり気になるよ…
お風呂から上がって、寝間着に…男の劣情を誘いそぉだから止めて、普通のちょっと野暮ったい服を着る。
みんな酒盛りしてるなぁ…ワタシは部屋に戻り、買って来た餡内餅を頂く。
ジマタヤのお菓子と違った甘さに身体が溶けそぉな感覚になる。
明日はツサマに向けて出発だね!!
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前回と今回出て来た餡内餅ですが、熊本銘菓、梅香さんの「誉れの陣太鼓」を参考にしてます。