仲間ゲットだゼ!?
魔法…使いたいよねぇ…
今回は何故か少し長くなりました。
何でだ?
「ぢゃぁ…それぞれ得意分野を知らなきゃ仲間としての活動が鈍るから、少しずつでも話さないか?」
エレーナさんがぶっ込んできた!!
【我等忍びは情報を相手に握られてはならない。】
ぱぱもおじぃちゃんも口を酸っぱくして言ってたなぁ…
でも、仲間として協力するならある程度は…
でも裏切りとかされたら致命的だし…
幸い今までに見られたのは、手裏剣術と体術が少しとサイ…スティレットが少々。
火薬とかは秘密にして…毒知識は小出しにして…
ワタシが考えてると、
「まず、言い出しっぺの私からだな。
私は槍が得意だ。父さんが元兵士で槍の扱いを習ってた。手元槍と、手槍と、長槍、全部使えるから、柄を延長する柄を二本持ち歩いている。魔法は簡単な治癒が出来るぞ。」
「私は魔法と弓を使うよ、弓は持ち運ぶのに便利だから短弓にしてる。魔法は土を中心にしてる。」
ん?そんな程度の事で良いのか?なら考えなくても良かったぢゃん!!
小太刀とかサイで通じるかな?
あ、ちょうど筋肉達磨の持ってたスティレットが有るからソレにしとくか?
「ワタシはスティレットかな?力も要らないし使い易いから。魔法ってみんな使えるモノなんですか?」
みんなは顔を見合わせた…
何かおかしかった?
「彩奈ちゃん魔法は使えないの?」
一番びっくりしてたのはアイリーさんだ。
何で?
「大体の人がちょっとなら魔法は使えるのよ?子供の頃とかに習うから…」
「まぁ火の魔法や眠りや解錠とかは犯罪に使われ易いから教えるのも習うのも禁忌扱いで、使えるってだけで即死刑案件だけどね。」
何と!?みんな普通に使えるのか!?
しかもファンタジー小説とかで一番ポピュラーな火が禁忌扱いなんだ…まぁ使えたら放火し放題だもんね。
そぉなると、ワタシも使いたくなるなぁ…
「魔法ってワタシでも使えるよぉになるかなぁ?」
「ん〜、基礎さえ出来たら向き不向きはあるけど使えると思うよ?」
答えてくれたのはアイリーさんだ。
「ただ、実用性となるとそこそこは難しいかな?」
キャシーさんが教えてくれた。
実用性かぁ…
「基礎的な属性魔法ってみんな少なからず使えるけど…風なんかみんな夏に少し涼しくする程度くらいとかなら使えるはずだよ?氷も水とかに入れて冷やす程度とかね。」
エレーナさんも教えてくれる。
「どぉやったら使えるのかなぁ?」
その質問には誰も答えられない…
「あ〜、その…基礎段階を知りたいって話なら魔法の先生に教えて貰わなきゃダメなんだよなぁ…」
「魔法は簡単に犯罪に使われたりするから、魔法を使える様にする方法はそんな専門の人ぢゃなきゃ出来ないんだよ…」
「そっか…なら当分は無理かなぁ?」
エレーナさんとアイリーさんの説明にガックリする。
「まぁ、落ち込む必要は無いよ!!魔法無くても彩奈ちゃんは強いんだから!!」
アイリーさんの焦ったフォローが心苦しい。
ワタシは気を取り直して、仕事の話に持って行く。
「お二人は普段はどんな仕事をしてるんですか?」
「ん?あぁ、魔獣狩りだよ。動物の通常より大きなヤツ何だが…コレが中々厄介で、罠とか仕掛けても壊されるだけなんだよねぇ…」
「落とし穴とかでも良さそぉに思えるが、皮とかツノとか…使えるモノ…売り物になるモノを回収するには不向きだし…だからみんな武器とか魔法で仕留めるしか無いんだ、しかも危険を伴うし、たまには犯罪者も相手にする事もあるから仕返しも怖い。」
「だからハンターなんて仕事は普通はやりたがら無いんだよ。」
「ならお二人は何故してるんですか?」
「私は父親の影響かな?父親が猟師で、弓も教わった、でもそんな父親はある時魔獣に…ソレでだな!!」
「私は、騎士や兵士になれなかったからなぁ…ソレで仕方なく…かな?」
キャシーさんもエレーナさんも色々あるんだなぁ…
ワタシはたまたまなだけだからなぁ…
「でも…『儲かるからつづけてる!!』ってのが一番だな!!」
二人は笑い合っていた。
よし!!二人にはおいおいワタシの全てを見せよぉ!!
ホントの意味で仲間になる決心をした。
「あのぉ…鍛冶屋さんとかってありますか!?」
ワタシは小太刀や棒手裏剣とか欲しくなりそぉ尋ねた。
「ソレなら良いトコあるから案内しよぉ。」
エレーナさんが案内してくれるらしい。
その後直ぐに鍛冶屋に向かった。
ソコは…今度はタイムスリップか!?ドコの江戸時代だよ!?
思わずツッコんでしまった。ふぅ危ない危ない…声に出て無いよね?
正しく、ザ・鍛冶屋だ!!
熱い上にカンカンカンカン…鉄を鍛える音…
うん、間違い無く時代劇に出て来る鍛冶屋さんだ!!
でも何か期待出来そぉ!!
「お邪魔して良いですかぁ?」
ワタシの問い掛けに出て来たのはけしからんおっぱい…ぢゃ無くて!!
ワタシとどお年代のすらっとした巨乳の女の子!!枕にしたい!!そっちの趣味は無いけど…アイリーさんのおっぱい枕が気持ち良くて、安らげるのが悪い!!寝心地がサイコーなんだよぉ!!
「いらっしゃいませ。何かの注文ですか?」
「はい!!小太刀を一振りと棒手裏剣何か有ると良いんですが?」
「こだち?ぼうしゅりけん?ソレはどんなモノでしょうか?」
あ…この世界ぢゃ通じないのか…
「えと…」
説明しよぉとしたら音が止み、奥から如何にもな人が出て来た。
「ふぅ…やっと終わったゾ!!ミリー!!何か飲むモン持って来い!!」
如何にもな…もぉちよい歳上なら嬉しいおぢさんが叫ぶ。
目の前の女の子が少し待つよぉに言って奥に消えた。
おぢさんはワタシ達を見やり、
「ん〜?客かぁ?」
愛想もクソも無い。
「はい、少々欲しいモノがありまして…」
ワタシの言葉でワタシを観察し出す。
「包丁ならあっちに並べてるから好きに選べ。」
ホント無いな…良いのは見た目と貫禄だけか…クソが!!
「いえ、注文して打って欲しいモノが…」
「小娘が刃物で遊ぶとケガするゾ!?」
かっち〜ん!!
「なるほどなるほど、コチラの鍛冶屋さんではワタシの満足行くモノが打てないから他所でお願いします。って事ですね。
いやぁ、ワタシの目もまだまだですね、来る鍛冶屋がココまでのヘッポコ鍛冶屋だったとは…まぁ、ワタシも満足出来ない武器に命は預けられませんから、他所に行きますか…」
ワタシの挑発に触発されたのか、おっさんの表情がみるみる険しくなる。
「おい小娘!!オレがお前の満足行くモノを打てないだと!?」
かかった!!
「あら?事実では無くて?ワタシの欲しいモノすら見抜けず、小娘だのケガするだのと…もぉ、耄碌してますのね。」
「ほぉ…面白ぇ小娘だなぁ!?ならテメェの欲しいモン言ってみやがれ!!」
「打てるんですか?余り無理はしない方が宜しくてよ?」
「おぉおぉ、言うぢゃねぇか!!なら賭けだ!!テメェの欲しいモンを打てなきゃ鍛冶屋の看板下ろしてやる!!その代わり打てたらどぉする?」
「打てたら…鍛冶屋としてだけは一流と宣伝してあげても良いわよ!!」
「あぁ!?ふざけんな!!そんな程度に看板賭けられるか!!」
またも喰いつくおっさん。
「なるほどなるほど、やはり打てないヘッポコ鍛冶屋さんでしたか?ワタシもナマクラなんか持ちたく無いですからねぇ…」
「ソコまで言うならその条件呑んでやろぉぢゃねぇか!!何が欲しいんだ!?」
職人気質が強い人程引っ掛かる。
プライドを傷つけて自尊心の反発を利用してワタシの要求を飲ませた!!
コレぞ【怒車の術】!!ワタシ、忍者の末裔の娘ですもん!!えっへん!!
ワタシは欲しいモノを伝えた。
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