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墓参りとお城

西の門にジェシーと歩いて向かう。隠れて門を見ると街の外を見ているジルトさんがいた。


こちらを見ないので、小声で「ジェシー静かに歩くんだ、音を出したら罰金だからね」


優秀なジェシーは静かに歩いてくれた。ジェシー、お願いしといてなんだけど、静かに歩けるんだね。


ジルトさんの後ろまで気が付かれないで来れたので、ジルトさんを驚かせよう。


「ジルト何をしている、手綱を持っていろ」


「は、直ぐに」


ジルトさんは振り返り直ぐに手を出して僕を見て「ユーリか、ビックリしたぞ」と驚きながら話す。


「ごめん、元気」


「元気だが、暇だよ」


僕はジェシーに乗って別れの挨拶をする。


「また来ます」


「元気でな、また来いよ」





「名刀お姉さん全力回転両手斬り」


西の魔女の森でオークを倒している。


忙しい日程だが、ついでなので墓参りに来た。


予定にはなかったが、墓参りをする事にした。


謎の解けている僕は墓石を目指して歩いて行くと、オークに遭遇した、オーク肉をリュック一杯になるまで倒した。


僕は優しいのだ、次に来る人の為にオークを必要な分だけしか倒さなかった。


「僕も成長したな、誰も来ないかもしれないに気遣うとは、あった墓石」


誰も来ないのに綺麗な墓石だな、この西の森に何か他に仕掛けがあるのかな。


ポンポンは飛んでしまうので、パリパリを供える。


「君の話を聞いたよ。凄い事をしたんだね。お陰で僕はこうしてこの世界に生まれる事が出来たよ。君の友のレッドちゃんは、火山が好きだと聞いたので、そのうち会う事が出来るだろう。僕は英雄にはならない、ここ大事だよ。ならない、僕は冒険者になる、友達はドラゴンだ。想像していたドラゴンと違うけどみんないい人だ。体の大きい友達だ。敢えて言おう、ドラゴンは人だ昼寝の長い。パリパリを食べるといい、前世でもこんなに安上がりな煎餅はない。さらばだ勇者よ」


最後かっこいいな、さらばだ、リリカ・クライス。


戻ろう、ジェシーが心配だ。


全力だ~、まずいここは西の魔女の森、慎重に行こう惑わされる。


「ジェシー、もう少しで罠にはまるところだった。あの森で全力はよくない、君はけして入ってはいけない迷子になるよ」


墓参りとオーク肉をリュック一杯に確保する事が出来た。




僕のまた来ますが、『直ぐなのかよ』とつこまれたが「オーク肉のお届けです。今度こそ行きます。バイバイ」と渡して北のローランドに向った。


ジェシーは速い、でもそろそろのんびりと休ませないと可哀そうだ。美味しい草と水は侯爵様の屋敷にあるはずだ。侯爵様にも気軽に来なさいとパスを貰っているが使った事がない。門番さんに預けて行けば届けてくれる。そこは顔パスだった。


今回はパスを使ってジェシーを預かって貰い。お城の門番さんを脅してどうにか届けて貰う作戦だ。


急がないと冷たくなる又は冷蔵庫もどきが出来るのに時間が掛ってしまう。


公爵様に任せないのは、かき氷を早く食べたいからだ。


かき氷一号店が夏にオープンする。


「ジェシー、食事をさせて貰うよ。好きに走りたまえ君の振動に任せて食う技を開発中だ」


だが上手くいかないただ食べるのは簡単だけど、振動を利用しても干し肉が落ちるだけだった。


後ろを見た時、誰かが鳥を捕まえる仕掛けをしているかの様だった。ジェシーが走りながらしたのかいと思うような感じだった。なので、干し肉が勿体ないのでやめる事にした。


この街道の西側はどうなっているんだろう、西の魔女の森の西の先には何かあるのか。


ローランドの北の街道は西と東に分かれていて東がマルネ村。西に続く街道の先には何があるかまだ知らない。西には海があるみたいなので学園を卒業してから行きたいと思っている。


「もうすぐだ、城壁が見えてきた。王都は違うな壮大な城壁、見張りの塔は何処までも・・・・・あそこからなら西側がどうなってるか見えそうだな」


許可が下りないよな、自分の足で行こう。楽しみが減る。


ネットで見ると、行かなくてもいいかなってなるはずだ。


うん、そうだ自分で確認する、旅は歩く見る知るだ。


並んでますね、あれ農家の方で手を振ってる。行ってみるかな。


あぜ道をジェシーにのんびりと歩いて貰う。


「お~い、君~、豊作だ~被害もほぼないぞ~」


「そうですか~、良かった~」


「何しに来た~ネズミか~」


「違いますよ、極秘任務です」


「そうか、極秘か。面白い事か?」


目の前にいるので叫ばなくてももういい。


「僕には面白い事です。今でもネズミは捕れるんですか?」


「捕れない日の方が多くなったよ、被害もほぼない。発芽した後の被害も無い」


「それは凄い、みなさん同じ様に被害が少なくなったんですか?」


農家のおじさんは笑顔で「ああ、大喜びだ、久しぶりだ。こんなに嬉しいのは」


「これが普通になるといいですね」


「そうだな、これからも頑張るよ。引き留めて悪かったな、ありがとう」


「いいですよ、嬉しい報告は聞きたいものです。行きますね、それじゃ」


「ああ、また来てくれ」


おじさんと別れて列に並ぶ。


門番さんにギルドカードを渡す。


「君か、覚えてないかもしれないが、君が薬を買いに来た時に見張りをしていたんだ」


そうかあの夜の見張りの親切なおじさんか。


「薬のお陰で良くなったそうですよ」


「そうか、それは良かった。はい、カード。楽しんで行ってくれ」


「ありがとう」


カードを返してもらい門を通る。


久しぶりの王都はやはりとても大きくて広い。




侯爵様はいなかったけど、ジェシーを預かって貰う事が出来た。


侯爵様の屋敷からお城は近いので、直ぐに着く。


この長い橋が嫌いだ。長いのはいいけどお城に続いていて他の人が通らない。


作戦はやめとこう。今日は急いでいるので、門番さんの所にトボトボと向かう。


お城の門は大きいそして一番重いグルグルする人も大変だ。


「君、何か用かな」


そうだ、なんていえばいいのか考えてない。


「大事な用はあるんですが、どう伝えればいいのか考えてくるの忘れてたので、橋の所で考えてきます。極秘なのでよく考えてきます」


「おい、君。そのだ極秘とは何なのだ?」


「その、僕は平民です、門番さんは貴族様です。そしてこの極秘は、国王様とその下の人達数名位しかお教えしてはいけない案件なので、ここで断られると困るのです。なので考えてきます」


そうだ、門番さんが困らず、そして確実にこの極秘を実現出来る人に渡さないと、侯爵様の方が良かったかもしれない。


急いだのが間違えか、いい案が思い浮かばない。そもそも極秘すぎて国王様以外で魔道具に関わっている人が分からない、聞いてみてもいいかも。研究機関があるのか、それが極秘だと更に難しい。


貴族の心得で30日前に手紙を出して面会を申請するみたいな事、誰かに言われた。


僕は直接訪問しすぎなんだ。今更気づいても遅い。


「すいません、極秘は侯爵様にお任せするのでいいです」


「その極秘とはなんだ」


気が付かなかったが、馬車が後ろからお城に向かっていた様だ。


「極秘です」


知らない人にはこれでいい。


「この者を連れて行け騎士団室に、怪しい者だ。後で私が向かうので、それまで逃がさぬ様にするように伝えなさい」


「はあ、分かりました。直ぐに連れて行きます」


それだけ言うと馬車は城の中に入って行った。


これは、作戦が成功なのか怪しい者として捕まるのかどちらなんだ。


「君、悪いな来てくれ、騎士団に連行する」


しょうがないので、両手を出す。さあどうぞと。


「まだ、罪があるか分からないから、付いて来ればいいから」


なるほど、えん罪だと裁判で多額の金額を請求されるからな外国だと。


日本はダメだ。関係した人を恨みたくなるような金額しかくれない。


「付いて行きます。極秘なので」


僕の後ろから他の見張りの人が2人も付いて来る。


案内された場所は来た事のある場所だ。騎士団室、誰もいないがここだよな前に来たの。


ドアに2人の見張りが立つている。僕と話していた門番さんは帰って行った。


騎士団には色々置いてある、剣に盾、長槍。長槍を手に持ったことが無いけど持たせてくれないよな。


足枷、手枷が置いて有るのでこれならと触ってみる。


見張りの人は見てるけど注意されないので、足枷をはめてみるが外れてしまう。


仕組みを見ると、ここに鉄の棒が入って両側を潰すのか。


中に2人のおじさんが、1人は先ほどのおじさん。もう1人も同じ位の歳のおじさん。


「この者が極秘と連呼していた少年か、どう見ても極秘とは関係ない様な身なりをしている」


「そうだが、極秘と聞いて見逃すわけにいかない。それにわざわざ、門の所まで来る平民はいない」


僕は、かき氷が食べたいからここまで来てしまった。


「すいません、牢屋に入れて下さい。一晩でいいです、お願いします」


僕はお辞儀してこの機会に牢屋の体験を1泊出来ないかと考えた。


「変だぞこの少年、お前が気になるからと連れて来たが、極秘などないのでは」


「おい少年、極秘を話せ。さもないと牢屋に入れるぞ」


入れてくれる話になったのかな。


「極秘なので話せません、牢屋に泊めて下さい」


偉い人、勿論貴族様なので絶えずお辞儀はしとこう。


「ちょっと、待っておれ」


2人だけで相談がしたいのか、僕から離れて2人だけで相談している。


あの人たちはどちら様何だろう。偉いのは分かるけど、名乗ってくれないのでそれ以上は分からない。


「あの~、面倒なので侯爵様に頼みます。帰ります」


2人の貴族様の後から来た、おじさんが僕の前に来て。


「今、何と言った?」


「面倒なので帰ります」


「違う、誰かに頼むと聞こえた」


「侯爵様に頼みます。相談でもいいか、どちらがいいかな」


襟を両手でつかまれて揺らされる。前に経験したなこれ。


「その侯爵の名前は、誰だ」


僕だって覚ええるよ、ジェシーがお世話になっている。


「アラン・シューゲル侯爵様です。ここから屋敷の近い」


「アラン・シューゲル卿か」


「ああ、シューゲル卿か。妹がお世話になったな」


「そういえばそうですね、兄上」


あれ、この人達は王子様になるな。またか、だからお城は嫌いなんだよ。どう振舞えばいいのさ、おかしいよ。護衛なしで馬車に乗ってるなんて、それが常識なのか。弟王子が最初に会った人だよね。


「それなら話が早い、私達兄弟はシューゲル卿とはよき関係だ。どうだ話しやすいだろう」


話しやすくはないよ、何処の世界に平民が王子兄弟と対面で話すのさ。おかしい、罠の可能性はないか・・・・・。


面倒だからこの人達でもいいか王子様だし、悪い人には見えないし。


「確か、王子様だと陛下、じゃなくて閣下これも違うような・・・・」


「殿下かな」


弟王子いい人だな。貴族の身分とか呼び方は難しいな、殿下、殿下。


「では、殿下様、様は要らないのか。殿下にお願いがございます」


「何かな?」


「名前を言わないで下さい、覚えられません。呼び方は、兄殿下と弟殿下でお願いします」


「まあその位ならいいよ」


何かくだけてきたな、次のお願いを。


「次のお願いがあります、両殿下。見張りを外に出して下さい。極秘なので聞かれたくありません。後盗聴器は仕掛けてありませんか?」


「盗聴器?」


弟殿下が見張りに下がる様に合図している」


「ここで話してる事が聞かれる事がないでしょうか、極秘なので」


盗聴器の魔道具なんてないよな。


「ここなら大丈夫だ、そのための騎士団室だ」


何か仕掛けがあるのか、壁が厚いのか。


「話はな長くないのですが座ってもいいですか?」


面接では言われる前に座ってはいけないと店長に言われたな。


「そうだな、そこに座ろう」


前にも座ったテーブルに行き座る。対面に両殿下。殿下にも慣れてきた。


「この極秘は両殿下に話しますが国王様にも伝えて貰いたいのです、その為に来たのでお願いできますか?」


両殿下は互いを見て頷き合う。


「必ず伝える。私の責任で」


「ありがとうございます。極秘ですが、言えない極秘もありますのでそれはお許しを」


「それでは、困る全て話してくれ」


まあそうだけど、譲れないものもある。


「そうですね、僕が話せないのは出どころです、情報の提供者は話せば分かりますが、居場所は言えないという事だけです」


「なるほど、所在は秘密だがそれよりも極秘を伝えに来たと」


殿下は頭がいいんだな。いつか国王様か。


「では、話します。ここに図面があります、見ても分からないかもしえませんが、魔道具などの基礎になる図面で冷気を発生させる事の出来るかもしれない図面です。これを授かって参りました。国王様なら図面から魔道具が作れる、もしかして王家だけが扱える案件かと思いまして。本日訪問しました」


両陛下が驚ている、兄殿下が「そうか、極秘だ。確かに極秘だ。よく連れて来たアダム」


「よかったよ、単なる罪人だったら兄上を呼んだ事を怒られるから」


「どうぞ、図面です。後はよろしくお願いします。学園の休みが終わる前に帰らないといけないので、見張りの人に門に送って貰えませんか?」


「よかろう」


2人が先にドアに向かうので付いて行く。


「この者を門まで案内してくれ」


「は、かしこまりました。君、来てくれ案内する」


2人急ぎ足で何処かに行った。


良かった無礼な事しなかったよな。


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― 新着の感想 ―
[一言] だんだんと文章が文語体みたいになってきている。
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