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美味しいですか

「やっと次の料理が出てきたよ」


「いい匂いがするからお腹が減ったよ」


「スープか、野菜が一杯入っているな」


「まあ、美味しいのね」


「初めて食べたわ」


レモン水から始まったコース料理は2品目のオードブルの焼肉の煙で食欲をそそり、3品目のクラムチャウダーに進んでいる。クラムチャウダーはの野菜は良く煮込んで形が小さくなった、味は薄めにしてメインのバッファのステーキの味を濃くする予定だ。


ここから見える人達の食事の進み具合を確認してステーキを焼き始める。


ステーキの形を同じにしたので同じ時間焼けば同じ様に火が通る、バッファは最高級お肉なので塩と胡椒だけで美味しい、今までの料理が薄味だったので塩味を濃くしている。


片面は少し焦がして、フライパンを加熱しないで1分位そのままのして、プライパンの余熱で中に火が通る様にする、フライパンを3個使って焼けるのは6枚までなので、焼けたステーキはスープの終わった人からお配りする。


「お願いします」


「はい、あたな、空いたスープのお皿を下げて、私は後からステーキをお出しするから」


「ああ、皿を下げて来る」


僕は配膳をしないので、料理に専念して出来たステーキをお皿に盛り付けると次のステーキを焼く。


「バッファのステーキです、暑いので気を付けてお食べ下さい」


出されたステーキがバッファ肉を使っていると聞いた皆さんは「凄いぞ、バッファ肉が食えるなんて」と呟く。


「美味しいぞ、口の中で甘みが広がる、噛まなくてもとろけていく」


最初にステーキを食べた人の感想が聞こえて来た。


スープを堪能していた人達が、バッファ肉と聞いて急いでスープを完食している様だ。


食堂の中の様子が見える厨房は便利だな。


ベルンさんとオリビアさんもスープが終わって、次の料理のバッファ肉のステーキになった。


「バッファ肉はユーリが用意してくれたんだよ、とても美味しいから味わって食べようね」


「そうね、ユーリ君には感謝しないといけないわね」


何を言っているのだあの2人は、全て用意したのは僕なのに・・・・・・まあいいか、お祝いだからね。


次の料理のサラダは直ぐに出した、コースだと次に出すイメージが有るけど、一緒に食べた方が美味しい。魚料理が無いのが残念だが、もし自分でコースを頼むなら魚料理は抜いて貰うだろう。魚の料理のソースが人によって好みが大きく違うからだ、皆に合うソースは無いと僕は思っている。


魚料理が無くてもステーキを少し大きめにしてあるので大丈夫だろう。


皆が肉料理になったので最後のデザートだ。





「これは?」「初めて見る」「ベルンこれは」「僕も見た事がありません」「甘くて美味しそうね」「綺麗なデザインだな」「この大きいのを切るのよね」


コースのデザートはケーキにした、市場で食べた事のない果物を味見させて貰ってケーキに入れたいと思ったので買って来た。果物の形は楕円形で皮を剥く前の色は赤色の果物だった。オレンジの味に近い桃の様な食感だ。


おじさんとおばさんんが切り分けて皆に配る。


「どうぞ」


冷えるんですを空けてみると紅茶が冷えてアイスティーになった、取り出してグラスに注ぐ。


アイスティーが出来たので、コース料理はこれで終わった。


「ベルンさん、オリビアさん、おめでとうございます」


「ありがとう、ユーリ君、とても美味しかったわ」


「ユーリ、ありがとう、みんな大喜びだよ」


結婚のお祝いを言えたので、アイスティーを配っていく。席の近い人同士で雑談をしているけど、僕がアイスティーをテーブルに置くと「ご馳走様、美味しかったです」と食事のお礼を言われる。


始めて食べるケーキに、よく冷えたアイスティーを堪能したみんなの食事が終わった。


「みんな、僕達の食事会に来てくれてありがとう」


「みなさん、ありがとう」


「これからは2人で協力して頑張ります。行商の・・・・・・・・・・・・・・・・・思います」


長いぞ、2人で行商人として頑張るでいいのに、行商の仕事の説明をするとはみんなが疲れて来てるぞ。


「まあ、その、頑張るんだぞ」


最後にベルンさんのお父さんが〆た。


結婚の食事会が終わった、皆が出て行く食器を洗い始める。


「大変だったわね」


「よくあんなに皆の食べる早さに合わせて食事が出せたな」


バイトではウエイターが厨房のコックさんに料理をお願いする『3番テーブルのメイン料理お願いします』『了解』『サラダ、出ます』『おう、デザートの用意だ』、コックさんは料理を作る事だけに集中する、僕達ウエイターは食事の進行具合とお客さんの視線に呼ばれてお伺いをしに行く。料理が決まっていればそんなに難しくない。


おじさんとおばさんがいなければ、こんなにスムーズに料理を出せなかっただろう。


「おじさん、おばさん、お疲れ様です。ありがとうございました」


「ご苦労様」「お疲れ様」


お借りした食堂の片づけが終わった。


外に出ると急いで宿に帰る、お昼はもんじゃ焼きだ。おじさん達には焼肉弁当を作っておいた。





「最高の料理を作ったら、燃え尽きた。もうこれ以上の料理が出来ないだろう」


ベルンさんの食事会の魚料理の無いフルコース、バッファ肉を使って最高の料理だった。しかし、それを上回る料理が完成した。コネコネして麺を作って油で揚げれば、自家製ラーメックの出来上がりだ、揚げ麺をもんじゃ焼きに入れれば、駄菓子さんのもんじゃ焼きの出来上がりだ。


「ユーリ、食べていい?」


「ダメ、最初に食べるのは僕なんだから」


一応、確認の為に視線をミアちゃんに向けると、とても悲しい顔と驚いた顔が足された顔をしていた。


ミアちゃんは顔芸が出来るのかもしれない、この顔を見せられてお願いを断れる人はいないだろう、とても悪い事を相手にしてしまった気分になる。


「熱いので気を付けて食べて下さい」


「わ~い、ありがとう」


あの顔から満面の笑みに変わり、焼けたもんじゃ焼きを食べ始めるミアちゃん。


最高の料理を食べよう、これ以上の待てない。


「ユーリ、アメリアが産気づいた。急いでくれ」


アメリアさんの状況を教えて貰ったが、何を急げばいいのか。


もんじゃ焼きを食べながら考えよう。


「美味しいな、ラーメックが入っていると硬い食感があって更に美味しくなっている」


妹達が生まれた時は部屋の外で皆で待っていた、それで名前を考えたんだな。


「ミアちゃん、妹の名前でいいのはありますか?」


食べる手を止めて考えるミアちゃん、素晴らしい笑顔で妹の名前を考えているな。。


「エリーゼがいいな」


分からない、何で6歳の女の子がこんなにいい名前が考えれるんだ。


「ユーリは?」


ワン、ツウは不採用だった、それなら「アリメア」完璧だ、アメリさんの名前を逆さに呼ぶだけで妹が呼べるんだ。


「ふう~ん」


ダメだったようだ。しかし、人様の家の子の名前を考えても付けてくれないだろうからつまらない。


思いつく事は全てやった、旅に出よう。





「ユーリ、悪いな。またお願いをしてしまって」


「気にしないで下さい、簡単なので」


「手伝える事があったら、言ってくれよ、お店に居るから」


ロードさんはお店に仕事に行った。赤ちゃんが生まれて喜んだロードさんの両親が何かとアメリアさんと赤ちゃんの所に行くので、ロードさんがお店を開けて仕事をしている。


馬車の荷台に赤ちゃん用のベットを作っている、アメリアさんが使っていたベットの赤ちゃん版だ。


少し落ち着いたら、ロードさんはまた行商を始めるらしい、その時にベットがあれば安心だと言われて作る事になった。


昨日は両家の皆さんが集まって出産祝いをした。勿論料理担当は僕だ、結婚の食事会と違いワイワイ楽しむお祝いの会なので、パーティ用の食事にして0歳の誕生日を祝った。名前はエリーゼちゃんだ、生まれる前からミアちゃんとアメリアさんが考えていたのだとアメリアさんから聞いた。誕生日なのでケーキが無いと女の子はうるさいどろうと思って作る事にした、初めてのケーキを皆が喜んで食べた。


頼まれたベットの為に、近くの森から拾って来た蔓の繊維を出して水に浸す。


「こんなにロープ作りが役に立つとは思わなかったな」


機械が無いこの世界で材料は手作りだ、その材料で紐やロープはよく使われる。知っていて良かった。


ゴムの木からゴムの樹液を集めるのを見た事があるけど、まだゴムの木を発見できていない。それにあの白い液体をどうしたらゴムに出来るのかを知らない。ゴムの樹液の集め方しか知らないのでゴムは作れないだろう。振動を抑えるのに使えると思っただけで他の使い道が思いつかないが。


これが最後の改造だ、ロードさんに雇って貰えなければガーベラ中を旅するのにもっと時間が掛っただろう。


「頑丈なロープが出来たな、後はベットに結わいていけば出来上がりだな」





「オギャ~」


天使お微笑だ、名前は・・・・エリーゼちゃんだ、うちの妹の名前はなんだろう。


「エリーゼちゃん、大きくなったら何になるのかな」


「冒険者です」


「それはどんな事をするんだい」


「仲間と楽しく色々なダンジョンの探索です」


「探索か、お宝があるといいな」


「あります、何処にでもい行けるドアが有るんですよ」


「そうか、素晴らしいドアだな、何処に行きたいんだ」


「そうですね、お米が売っている街ですかね」


「ユーリ、1人で遊んでないで手伝ってくれ」


エリーゼちゃんとお喋りをしていたのにロードさんに呼ばれた。


「は~い、今行きます」


2階の食堂には僕が作った赤ちゃん用ベットが置かれていて、エリーゼちゃんが寝ている。


2階の食堂が広かったので改造して、一部屋作る事になった、おじさんとおばさん用だ。3階に上がるのが面倒だとおばさんに頼まれたので部屋を作る事にした、ロードさん達がいなければ3階は使われる事がない。


今は3階から荷物の移動をしている、おじさんとおばさんはお店に出ているのでローさんと僕が荷物を運んでいる、その途中でエリーゼちゃんの所で遊んでいた。


3階のおじさん達の部屋には荷物を整理しているアメリアさんとミアちゃんがいる。


「ユーリ、悪いわね」


「荷物運びなら僕が一番適任です」


「凄いよね、家具を持って下りたんだよね」


まあ、大きさ的にも持ち易いし、重さも軽いので簡単に運べる。


「お部屋も簡単に作れるのね」


「まあ、色々と作って来ましたので」


アメリアさんから荷物を受け取り2階の部屋に向かう。今日は引っ越しで一日が終わるな。


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