久しぶりです
リアさんのお父さんは、やっと納得した様だ。
「そうか、君が光の雫を取ってくれた子供か。しかし、カッコいいな、リアと結婚しないかそれで光の雫をどんどん取ればいい」
誤解が解けたのに何故か結婚の話になっているぞ。
「残念です、リアさんは僕の子の好みからちょっと外れているんです」
「そうか、それなら仕方ないな」
「なんで、私が振られるのよ。いいから、家に行っていてよ」
リアさんはお父さんの背中を押して外に出て行った。
「変な人だね」
「ああ、やはりリアさんが変なのもお父さんに似ているからなんだな」
「お待たせ~、それでどうしたんだけ?」
光の雫を取るイベントをしていたら乱入者がいただけだ。
「定期的に薬師ギルドから支払いはされているんですか?」
珍しい事にリアさんがキリッとした顔になった。
「お父さんが受け取っているのよ、私じゃないのよ」
そうだよね、リアさんだと毎回服を買って無駄遣いをしそうだ。今取れたら服を買う予定だしね。
ミアちゃんがサラちゃんに光の雫を見せている。瓶の中から光の雫を見ている。
「そろそろ、光の雫を取りますね」
「お願いします」
取り敢えず1個目を手に取る。
「凄い、ユーリは取れるんだ」
「これを沢山取るとお金持ちになれるんだよ」
「何に使うの?」
ズバリと聞かれてしまった、お金の使い道が思いつかない世界・・・・異世界で欲しい物が何もない。貧乏暇なしのお陰で色々して来た、もしお金が有ったら何をしていたどろう、想像が出来ない。
「何か買い物でもするよ」
お金なんだから買い物するしかない、今は考えても答えが出ない。
今は光の雫を取ろう飽きるまで。
飽きたリアさんは家に戻って行った『終わったら、声かけてね』と言って。
壁際に綺麗に並べるミアちゃん、薪小屋の薪の様に綺麗に並べられていく。ミアちゃんが届く高さまでにした。リアさんに任されてからミアちゃんと二人で頑張っている。
「ユーリ、お腹空いたね」
「そうだね、もうお昼頃だろう、出前を頼んでくるよ」
「出前?」
「ああ、これを持って行くと食べ物を持って来てくれる事を出前と言うんだちょっと行って来る」
「うん」
神殿の作業を一旦止めて、隣の家に向かう。
「トントン」
「は~い」
出て来たのは、リアさんに似た女性だ。リアさんのお母さんだろう。
「すいません、お昼をお願いします、支払いはこれでお願いしします。神殿に居るのでリアさんに持って来る様に行って下さい」
「はい、直ぐにリアに持って行かせます」
注文が終わったので神殿に戻ろう。
「シチューとパンしかないけどいいかな?」
「はい、直ぐに帰るつもりだったんですが、リアさんが服を買いたいと言うから頑張ってみました」
「頑張ってみました」
三人で床に座ってお昼にしている。光の雫で支払いを済ませてあるので気にする事は何もない。
「お母さんが、ありがとうと言っていたわ」
「暇つぶしに遊んでいるだけなので気にしないでと伝えて下さい」
「キュ~」
サラちゃんが鳴けば魔物が現れる。
「サラちゃんがご馳走様と言っています」
「可愛いわよね、見た事ない動物ね」
サラちゃんを見る、動物なのか、歩く魚かと思っていた。ウーパールーパーは魚?しかし大きくなると動物でもいいのか、お爺ちゃんの友達の家にいたウーパールーパーはその後どうなったのかな。
おじいさんと同じ中学だったけど、伝説にはなっていなかったな・・・・アイドルの潤さんが通っていた方が伝説だな。
「リアさんの両親は何しに来たんですか?」
「私がちゃんと生活しているか見に来てくれるのよ、今日がその日だから朝から掃除していたのよ」
お姉さんは大人なのだろうか、僕の部屋の状態と同じだった。
「ユーリ、光の雫を取り始めないと帰るのが遅くなるよ」
ミアちゃんはまだ並べるつもりだ、帰る事も考えると急いだ方がいいな。
ミアちゃんが並べるのに夢中になったので、泊る事にした。ロードさん達には帰って来れない場合があるかも知れないけど心配はしないでと言って出た来たの大丈夫だろう。
夕方位には取るのを止めて並べる事に集中した。
「出来ました、綺麗です」
肩車をして最後の1個を載せたミアちゃん、満足できたようだ。僕の一遍とミアちゃんの並べたいの融合作品だ。
神殿は神秘の神殿と呼ばれるだろう、入口から光の雫までの通路?しか空いていない。それ以外の場所には薪を積む様にして並べた、通路に向かって光の雫の尖った部分が向いている。
「やりましたね、ご苦労様です」
「ご苦労様です」
2人で完成した神秘の神殿を見る、ちょいやり過ぎたかな、でもミアちゃんがした事は僕もしたいと思っていた。
外に出ると夕方なので、今からだとぎりぎり間に合わないかもしれない。
入口から見える遠くの山を見る、ボーンさんはいるなあそこに、起きているかな。
「ミアちゃん、あそこの山の近くがボーンさんの居る場所だよ」
「骨骨さんがあそこに」
僕が指でさした山を、ミヤちゃんは見つめている。
「ユーリ、ありがとう。父さん達も喜ぶと思うわ」
「僕に出来るのはここまでです」
「おねえちゃん、お昼美味しかったです」
「母さんが喜ぶわね、料理が好きだから褒められるとまた食べに来てと言いそうよ」
僕とミアちゃんはリアさんの家の前でお別れの挨拶をしている。
「リアさん、光の雫が欲しくなったらまた来ます」
「そうして、ユーリが来ないと私の服が増えないのよ」
「お姉ちゃん、さようなら」
「さようなら」
ユーリの籠をしている僕は南に、エナジー村の崖に向かって走る。
「何によこれ、こんなにどうすればいいのよ」
喜んでくれたようだ、悪い人達に狙われないように言うのを忘れていた。でも大丈夫だ、リアさんのお父さん達が家に居る、何とかしてくれるはずだ。
ミアちゃんを乗せて全力で走る、魔物と遭遇するけど戦闘はしない。
目指すはボーンさんの居る場所だ、どうせ帰れないのなら会いに行こうと思った。
「ユーリ、何か音が聞こえるね」
「そうだね、蜘蛛の魔物が音を出して走っているのかも」
カサカサと聞こえて来るけど、目で確認できるほど近くにいない。
前方にゴブリンとコボルトの集団を発見。
「ミアちゃん、もう少し早く走るから揺れるよ」
「はい」
南から南東の方向に進路を変えて走る、魔物の集団は僕に気が付いたけど距離が離れているので追いついて来れない、まだ進路をボーンさんの方に出来ない、魔物の集団のがどの位の範囲の規模なのか分からないので、南東のまま進む。
「皆、久しぶりだね。ダンスの時間だよ」
ミアちゃんにカッパの習性を教えたので、沼に向かった1歩足を出す。
「ジャバ~」「ジャバ~」
「カッパが来たよ」
「そこで、戻ってごらん」
ミアちゃんが1歩下がる。
「ジャバン、ジャバン」
カッパが沼に戻る。
「面白いね」
ミアちゃんも楽しみ方が分かった様だ。自分の1歩にリズムを付けてバサ~とバシャン~で音楽を奏でている。音痴の僕からするとミアちゃんは天才の様だ。5分位するとカッパがリズムから遅れだすと天才は飽きてしまった。カッパの課題は体力だ、もっと動く事を勧めてボーンさんの所に向かう。
「クワァ~、クワァ~」
「ミアちゃんとユーリか、遊びに来てくれたんだな」
「はい、骨骨さんに会い聞きました」
山を回ってボーさんの場所に着いた。
「ボーンさん、久しぶりです。夕食の為に少しの間ここを離れます、ミアちゃんと遊んでいて下さい」
「いいぞ、行って来るがいい」
着いたばかりだが、水袋はいつも持っているけど、食料は持って来ていないので何か食べ物を探さないと。
ボーさんの近くには魔物が寄って来ないので、前に来た時にロードさん達がベアを倒した方向に向かった。
コボルト、ゴブリン、ベアには遭遇した、魔物が増える時期なのだろう全部で20体はいた。ハイバードのドラゴンさんの農家が近いとは言えないけど、遭遇した魔物は倒す事にした。
「シューパン、シューパン、シューパン」
だいぶ倒したけど、オークとミノスには遭遇していない。
川に着いたので、水袋に水を入れていると砂利の音がした、音は微かに聞こえてきたので、遠い様だ。音がした方に進んでいくとワニの魔物?がいた。大きいので一飲みで食べられてしまう、ワニの魔物は1体だ、魔物だよな。
「さあ、僕の足に付いて来れるかな」
気が付かれたので、全力疾走だ。西に向かって走る、見た事のない魔物と動物が居るかもしれないけど、他の方向に逃げる余裕はない、どんな攻撃をしてくるか分からない。
逃げていると森の中は走りずらい様で追いついて来れない、それならとワニの近くに戻る。
「僕より遅いのが分かったのでもう怖くありません、攻撃をしてみて下さい」
木に隠れてお願いしてみた、ワニは獲物が戻ったと喜んだのかこちらにのんびりと歩いて来て大きく口を開けて。
「ゴォォォォー、バキ~ン」
木から飛んで離れなかったら、木と同じ運命になっていた。ワニの攻撃で木が一撃で砕けた。
「倒れるぞ~」
木が砕ければ倒れるのは当たり前だ、そしてワニの攻撃の力の方向は僕の方なので木が倒れるのはワニの方になる。
「ゴォォォォー」
木の下になったワニはまだ元気だ、危ないけど体を触る。
「硬い、僕の矢は刺さりそうにない、行こう攻撃が効かないのなら危険だ」
ワニと思ったけど、恐竜と呼んでもいいかも知れない大きさだ。
ワニと遊んだ後に西の方に移動して魔物を探した、やっとミノスがいたので倒して解体すると、ボーンさんの所に戻った。
「ハンバーグは美味しいのだな」
「はい、美味しいのです」
ミノス肉はハンバーグにした、ボーンさんも食べたいと言うので皆で食べた。食べなくても大丈夫だが食べたいようだ。
サラちゃんもボーンさんと比べると小さいハンバーグを食べている。
「ユーリ、他のドラゴンには会えたのか?」
「はい、ふうちゃんに会えました」
「ふうちゃん?」
「色が綺麗なドランゴンさんです」
「グリーン色のドラゴンでふうちゃんと呼ばれていました」
「風の魔法が使える、グリーンか。ふうちゃんと呼ばれているんだな」
ボーンさんはもうハンバーグを食べ終わった様だ。
「はい、ここから近いですよ。西の海よりも近いと思います」
「そうなのか、そんなに近い所に」
「風の魔法を教えて貰いました」
「そうか、ミアちゃんは風魔法の才能が有ったんだな、ユーリはどうだったんだ?」
僕には風の魔法の才能は無かった。
ボーンさんは始めに会った時より、元気になった。あの骨骨みたいな感じがしない。
「残念ながら、風魔法の才能は無いようです、しかし何かの魔法は使える筈です」
「そうか、使えない人もいるんだ、いつか使えるなら何かきっかけが必要なんだろう」
色々なイベントはして来たんだよな、魔物に囲まれたり空から落ちたり、危険な目に合っている筈なのにまだ使えない。それともまだ危険度が足りないのか、思いつくのは海に沈むとかか、それとも怪我をすると使える様になるのか、分からない。きっかけ、何かきっかけがあればと誰かが言っていたな。ドラマだ、転校生がクラスに馴染めない時に担任が言う言葉か。まあ、練習していればそのうち使えるだろう。いつかを待とう、気長に。
ミアちゃんが眠そうなので寝る事にした、明日は急いでカイトに戻らないといけないので僕も早く寝る事にした。




