コネコネ
ダリューンに着いた次の日朝、のんびり出来た僕達は朝食を取りながら今日のそれぞれの予定を伝えている。
「私達は、商品の仕入れをするから2日位掛かる、そしたら出発だ」
「私達は、北にあるアスレチックに遊びに行きます、夜には宿に帰ります」
「僕達は、城にあるバッファ肉を食べに行って来ます」
それぞれ、ダリューンの予定が決まっている。
レイさん達はアルさん達にダリューンの北にアスレチックがあるのを聞いていたので遊びに行く様だ。
ロードさん達はいつも通りの行動だ。
ミアちゃんと僕は、温まるんですを返しに行かないといけないので、遊びに行く。
見えた来た橋、その先はお城だ。今日も立派に建っているな。
「ユーリ、お昼は何を食べるの?」
「そうだな、公爵様達が食べたい料理と同じ物になると思うよ」
僕とミアちゃんは橋を歩きながら、お昼に何を食べるか確認している。
ここの橋だけは、何も気にならないな、自分のお城に帰って来たんだから。
「ハンバーグは昨日食べたから、焼き肉かな」
「よし、焼き肉を食べよう」
「楽しみだね」
「楽しみですね」
「どうぞ、お待ちしておりました」
「はい、お昼を作りに来ました」
いつもの門番さんだ。温まるんですを借りに来た時も見張りをしていた。
「ユーリ様、騎士団長が二刀流を見たいと言っていました」
「そうなんですか、それでは稽古を見に行っていいですか?」
「はい、喜びます」
お城の横の稽古している場所まで案内された。
朝稽古中の様で騎士団の人達の稽古は気合が入っている。
「ユーリ君、久しぶりだね、ミアちゃんも」
「おはようございます」
「おはようございます」
騎士団長が僕達に気が付いた様だ。
「おはよう、二刀流を見せてくれるのかな?」
「はい、隊長さんが見たいと言っていたと見張りの方から聞きました」
「ありがとう、二刀流が凄いと聞いたんだ」
ミアちゃんは近くにある石段に座った。
僕は近くで稽古していた2人から剣を借りた、2本とも両手剣だ。
「両手剣で二刀流をするのかい?」
短い両手剣を両手に持ち、構えたみた。良い感じだな。
「はい、片手剣の二刀流も出来ますけど、ここにはないのでこのまま両手剣で僕の全力を見せます」
「では、お願いします」
仮想強敵ミノスの攻撃を避ける、最初は右を次は左の攻撃、その攻撃を剣で弾く。
体勢が崩れたミノスを左の剣で攻撃。弾いた剣を戻してミノスの右の攻撃を避ける、左の剣によるダメージが無いので剣を立てて盾の様にして相手の攻撃を左で受けて右で直ぐに攻撃。
「どうすか?」
「分かりづらいな、動きはいいのだが、相手がいないとどうなっているのか分からない」
僕にしか見えていない仮想のミノスだから伝わり辛いは当たり前だ、エアー演武は自分の練習用だな。
「では、そこの騎士の2人来て下さい」
僕の視線の先にいた二人が僕に呼ばれて来てくれた。
「いいんですか、2人ですよ?」
「はい、人数は関係ありません、当たらなければ」
2人の目付きが変わったな、本気で攻撃をしてほいいな。
「は~」
1人が攻撃をして来た、それを見て、もう1人も攻撃して来る。
2人の攻撃が遅すぎる、待つのが大変だ。こんな時こそ静で集中だ。
攻撃を左で弾いて右で攻撃、1人が止まり、次の相手も流れる動作で右で弾いて左でお腹に刃の無い部分で攻撃。
「こんな感じで両手が盾として使えます、僕と対等に戦うには盾と剣か僕と同じ二刀流しかありません」
「凄いのわ分かったけど、私とならどうなるか試してみたい」
そうだよな、戦ってみないと気が付かない事がある。
「いつでもどうぞ」
「では、行くぞ」
それから少しの間稽古をした。僕は速い動きの二刀流の基本で防御したら攻撃を繰り返した。
攻撃の時はあまり力を入れない、打ち合いを長くする為だ。
「なるほど、両手剣の弱点がよく分かったよ。力の入れすぎ、剣が重いから動作に隙が出来る、その重い剣を上手く使おうとしても力不足だと次の動作が出来ない。両手剣はユーリの様に片手で振り回す事が出来ないと速い動きの敵には不向きなんだな。それなら両手剣より片手剣の方がこの先伸びしろがあるのかもしれない」
そうなのだ、ガーベラの人達で片手剣を使っている人がいない、売っているのに。
ローランドでは片手剣も使われている、盾を使っている人は両国ともいない、見た事が無い。
「ああ、お昼の用意が、隊長また今度」
「そうか、もうお昼か、ありがとう」
座っていたミアちゃんはそこで寝いた。面白くないもんね、剣の稽古は。
「これが、ユーリの焼肉か、タレが美味しいな」
「ユーリ、バッファ肉ありがとう、お父様がバッファ肉を貰ったと言っていたので食べるのが楽しみだったんだよ」
昨日の夕食には食べれたはずなのに、冷えるんです改に入ったままだった様だ。
「ユーリお兄様、料理長が『すいません、最高級のお肉はユーリ君が来た時に食べて下さい』と言って料理してくれないんです」
「キュ~」
サラちゃんがお肉を喜んでいる様だ。
「凄く可愛いいですね、いいな。お父様、私も欲しいです」
「カリン、珍しいらしいのよ。お父様でも国王様で見つけられないのよ」
「そうだ、僕の珍しい動物図鑑に載っているぐらいだからな」
「美味しいね、サラちゃん」
「キュ~」
可愛いな、恐るべし異世界・・・・魚?
「話してないで、どんどん食べろ。ユーリがいないと料理長がバッファの肉を使っう事はないぞ」
そこまで使いたくないのか、仕方ないな。
「仕方ありません、お土産に貰って行きます」
「ええ~、ユーリお兄様。バッファ肉が無くなるまで、泊って行って下さい」
「そうだユーリ、僕の部屋の本はまだ沢山有る、どうだ泊って行かないか?」
「お土産にくれるのは嫌なんですね」
「「「「はい、そうです」」」」
まあ、あげたお土産をお土産で貰って帰る事が出来ないなら今日は泊まろう。ミアちゃんの為に。
「では、宿屋にミアちゃんは泊まると伝言を頼めますか?」
「誰か、急ぎだ。ミアちゃんが泊まると、ええ・・・・と『ロードさん』そのロードさんに伝える様に」
「直ぐ使いの者をだします」
カリン嬢とユーデット様が手を取り合って喜んでいる、そこまで嬉しいのか。
「ユーリ、夜は何を食べるの?」
「「「ハンバーグ」」」
ミアちゃんの質問にアイシャさん以外が答えたぞ。
「リクエストが合ったのでハンバーグです」
僕を横目に見上げるミアちゃんはプロの顔になっていた。
お昼を食べ終わった僕達は、ユーデット様のお部屋に向かう。
自分の部屋は覚えている。
「ユーリ、もう一つ上の階だぞ」
グルグルしていて間違えた様だ、先頭を歩いていたのに最後尾だ。
上の階に着き、右のドアを開ければそこは図書館。
「さあ、ユーリ好きな本を読んでくれ」
どうしたんだ、やけに嬉しそうだな。
「お兄様に叔母様から本が送られてきたんです、それがユーリお兄様が頼んだからだと知ったんです」
あの手紙は冗談で書いたんだけど、通じませんでした。
「では、遊んだ後に読ませせてもらいます」
「私負けませんよ」
「僕もだ、こないだの様にはいかないぞ」
「ミアも頑張る」
皆は遊ぶ気満々だ、ユーデット様が引き出しから木のトランプを出した。神経衰弱の始まりだ。
「何で勝てないんだ」
「お強いんですね、ミアちゃんは」
「勝負事で負けたのを見た事がありません」
ミアちゃんの一人勝ちだった、本人は別に気にしたふうでもない。
ミアちゃんの凄いのは、見た板の数字を忘れないのだ。
「まだしますか、眠いです」
ミアちゃんはお昼寝をしてないので眠い様だ。
「では、僕のベットを貸そう。起きたらコネコネしようね」
「はい、コネコネします」
奥の僕の部屋にミアちゃんとサラちゃんを連れて行く。
「僕の部屋だぞ」
「同じ顔なんだからどちらでもいいんです」
ミアちゃんが寝ると本を読む事にした。
「私も、少し寝ます。ユーリお兄様、おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
カリン嬢は自分の部屋に戻った。
「ユーリ、ありがとう。叔母様から本が送られて来たよ、本は家の建て方、船の操船方法、武器の材料の加工法の3冊を貰ったんだ」
どれも、凄い本だな。船の操船の本だけ、船が無いと本を読んでも役に立たないがいい本だ。
棚に置いて有る本で面白そうなのは、どれもドラゴンの情報が欲しくて見た本ばかりだ。リリカ・クライスの本も何回も見たな、そうか、リリカ・クライスは南から来たと載っていた筈だ、それならこの国の南は僕の勘違いかもしれない、南はこの国より南だ。それらしい火山が無いんだから南とはガーベラ王国より南だ。
南か・・・・どこが基準なのかな、ガーベラかな、ローランドだと・・・・・・ローランド大陸と呼ぼう、ローランド大陸の南にも行った頃がないよ、北には海が合って西も海だ、ローランド大陸の南と東の先がどうなっているか、僕は知らないんだ・・・・・・・・。
先ずはふうちゃんでその次にガーベラの南だ、南の行ってみよう。ローランド大陸の方は後回しだ。
「ユーリ、焼き物の本も有るぞ。作って売ればお金になるぞ。これをユーリにあげるよ」
どうして焼き物、お皿の大量生産でもすればいいのか、高級なお皿の偽物を作れとそれとも割ってしまった時の為に覚えておけなのか。
「ありがとうございます」
読んでみるのもいいかも何かの役に立つ。
ユーデット様は武器の材料の本、僕は家の建て方の本を読む事にした。
本を読んでいると、ミアちゃんが起きて来た。
「ユーリ、お城を探検して来る」
「それなら僕も付いて行こうかな」
「サラちゃんと行って来る、ユーリはここに居て」
「行ってらしゃい」
「行って来ます」
ミアちゃんはサラちゃんと出て行った。お城か、広いけど大丈夫かな、でも一人で行きたいみたいだから邪魔をしたらいけないな。
「キュ~、キュ~」
サラちゃんが鳴くと行き止まり?
家の建て方にはレンガの様な物の作り方も載っていた、石を積んでよく崩れないよな。
地震を感じた事が無いから大丈夫なのかな、シュラさんが歩くと振動がおきたな。
のんびりと本を読んでいたら夕方近くになっていた。
ミアちゃんは戻って来ていない。
「ミアちゃんはカリンの部屋に居たんだな」
ユーデット様の部屋とだいぶ違う、本棚はあるけれど小さい。暖炉が立派だ、部屋自体が質素なので余計に目立つ。机の上の鏡を取って自分を見ると、ユーデット様に似ていた。やはり兄弟。
「何だ、僕の顔に何か付いているのか?」
僕の視線に気が付いたユーデット様に鏡を渡す。
「ユーリに似ている、こんなに似ていたのか」
「兄さん、会いたかったよ」
「やめろ、抱き付くな」
「だからよく似ていると言ったのに、お兄様は信じていなかったんですね」
カリン様とミアちゃんはお菓子を食べていた、視線を僕達に向けている。
「仕方あるまい、自分の顔を見る機会が少ないんだから」
しかし、ここまで似ていると、ミアちゃんが付いて行くのは当たり前だな。
そうだ、夕飯の準備をしないと。
「ミアちゃん、ハンバーグを作りに行くよ」
「はい、カリンお姉ちゃんありがとう。美味しかったです」
「いいのよ、アヤと違って素直でいい子ね」
サラちゃんに乗ったミアちゃんはお辞儀をして厨房に向かう、その後に付いて行く。
「準備しに行きます、また夕食の時に」
「ハンバーグなのに、アヤがいないのが可哀そうね」
「コネコネコネコネコネコネコネコネコネ」
僕の持ち込んだ、バッファ肉を消費する為に、ビーフシチューを寸胴鍋で作る。
いつもと同じで順だが、霜降り肉なので低音で煮込んでいく、アクと油を取る作業は大変なので、料理長にお願いした。任せたのは、他にもする事があるからだ。
ハンバーグの野菜のみじん切りをする。
「トントントントントントントントントン」
「ユーリ、出来たよ」
「ありがとう、小麦粉もコネコネしますか?」
「小麦粉もコネコネします」
肉丸を作る予定なので、生地のコネコネをミアちゃんにして貰う。
「お願いします」
「はい」
ミアちゃんに生地の材料の混ざったボールを渡した。
「コネコネコネコネコネコネコネコネコネ」
「ユーリ様、アクが出なくなりました」
「確認してみますね」
鍋の中は綺麗なお湯で、アクも油も浮いてない。
「綺麗になりましたね、後はとろ火で煮るだけです。ありがとうございました」
皆いい人達でお願いしたら何でもしてくれるんだけど、バッファ肉を使った料理をお願いしても作ってくれたんだよな。
「手伝える事が合ったら言って下さい」
「はい」
ビーフシチューの味付けをしよう、ハンバーグのタレでもあるので先に完成させた。
ハンバーグは味が濃い目なので、スープは薄味、サラダも薄味にした。後はポテトフライにパンだ。
ご飯がないとおかずばかり食べているようだ。
全ての料理が完成した。
「すいません、料理を運んで下さい」




