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みんな頑張れ

お金を稼ぐには販売機だと思ったので、南の森に来ている。


「山の東側に大木があると聞いたけど、まだ南かな」


街から出た南西が温泉で、山を挟んだ反対側に大木があると騎士団長が言っていた。


東の門を出て大森林で探そうとしたら騎士団長と会った、南に僕が探してる様な大木があるかも知れないと教えて貰ったので、来ているんだけど、まだ見つからない。


「ユーリ、あそこに大きい木があるよ」


ミアちゃんの指す方を見ると確かにある、もっと東の方だった。


「ありがとう、行ってみよう」


「うん」


僕の横にはサラちゃんに乗ったミアちゃんがいる。


荷車は斜面になっているので平らな地面の所に置いて来た。


「これなら、販売機が出来るな」


しかし、よく育つな、大の大人が2人で手を繋いだぐらいありそうだ。


「ミアちゃん、危ないから少し離れていて」


「はい」


「キュ~」


危なくない所まで離れたのでスキル木こりを発動。


「とりゃ~」


「コーン、コーン、コーン、コーン、コーン」


「おりゃ~」


「コーン、コーン、コーン、コーン、コーン」


「倒れるぞ~」


「はい、倒れるぞ~」


3台分は取れるな、販売機のサイズに切って街に戻るぞ。





酒場で雑談をしているとみんなが帰って来た。


「ユーリ、また販売機を作っているんだって?」


「はい、あの空き地に一時的に置こうと思っているんです。今日は丸太の中をくり抜きました。明日には完成する予定です」


「俺達は木材が運び込まれたから、こないだの様に運んどいた」


「やればできる男なんですね、バジルさん」


「痛い、叩くな。ウイルソンが並べとけと言うので仕方なしにしただけだ」


僕はバジルさんを叩くのを止めた。


「そんな、あのウイントンさんが、何か拾い食いを・・・襟を掴んでもち持ち上げないで下さい」


「あのなあ、拾い食いはしてないぞ、俺だってたまには手伝うんだ」


「ありがとうございます、ウイントンさん、成長してますね・・・痛い、持ち上げないで、おりゃ~」


取り敢えず、頭にチョップを入れる。


「いてえぞ」


「ねえ、販売機て何。面白い物?」


レイさんが新しい単語を聞きつけた様だ。


「明後日には、全ての準備が終わるので、その時見せますよ」


「そう、なら楽しみにしている、さあ腕相撲で勝負よ」


アルさん達が来る様になって、毎晩腕相撲の勝負をしている。何も賭けていないが、盛り上がっている様だ。


腕相撲にはアルさん達とレイさん達が参加している。


「アメリアさん調子はどうですか?」


「ありがとう、大丈夫よ。のんびりと過ごしているのよ。ミアの面倒を見てくれてありがとう」


「面倒は見てませんよ、一緒に遊んでいるだけです」


「そう、遊んでいるだけなの」


「そうか、危ない事はするなよ」


「しませんよ、ロードさんの商売の方はどうなんですか?」


今日の夜は、チキンサンド、モロコダシ、野菜スープのスープ少な目、蒸した芋バターだ。


「少しは売れているが、時間が掛るようだな」


「今更なんですけど、お祭りはいつなんですか?」


「ユーリは準備を始めてから聞くよな、後13日だよ。ハァ~、長いな」


全然予想が出来ない作業の時間、そんなに難しくないけど時間が掛りそうだ。


そうなのだ、開催までの期間を最初に聞いた覚えがない。


いいのだ、いつも頼まれてしているので、期限より完成度を大事にしている。


「ユーリ、朝は鬼ごっこだよね」


「はい、明日も遊びましょう」


「はい」


「ユーリは、いつも忙しそうだな」


「そうですか、これが僕の普通です。これにてご免、とろけてきます」


「私達も後からとろけに行くよ、とろけすぎるなよ」


「はい」


僕が酒場を出る時に今日の優勝者はレイさんだった。何をして優勝したんだ。





「とろけるな~、販売機は明日にはほぼ完成する、ウットデッキも明日には完成する・・・販売機の箱を注文しないと、忘れていた」


レッドちゃんは来ない様だな。起きてるのかな、それとブルーは何処に。


よし、帰りに木工工房に注文して宿に帰るぞ。






「アルさん、板を並べて下さい」


「分かった」


「ユーリ、俺達も同じ事でいいんだよな」


僕の指示にアルさん達はウットデッキの板を端から並べていく。並べ終わってら僕が釘を打って留めていく。


「はい、ボードンさん達も並べて下さい」


「任せろ、イケメンらしく綺麗に並べる、それが職人だ」


何か最後間違えているぞ、何が職人だだよ・・・・そこはイケメンだと言わないと。


鬼ごっこが早く終わったので、昼前からウットデッキ作りをしている、時間があるのか無いのか分からないので頑張るしかない。


馬車2号を引いて来たので、中にアメリアさんとミアちゃんがいる、文字の勉強をしている。


アメリアさんの『合っているわ』と言う言葉が聞こえてくる。


板が並んでいれば作業は直ぐに終わる、皆のお陰だな。後は頑丈にする為に鉄のプレートを付けたり補強の木材を取り付ければ完璧だ。お昼までに補強作業以外は終わった。





「親方、箱は出来ましたか?」


「出来てる、300個だったな。どうだ綺麗に出来てるだろ」


出来た箱を手に取って確かめる、面取りも出来ている。大きさもみんな同じに出来ている。


「ありがとうございます、工房で作業していいんですよね?」


「ああ、あの隅に丸太は置いてある」


言われなくても丸太は大きいので見れば分かる、若い職人さんも僕と同じ事を考えたのだろうな、笑っている。


「よろしくお願いします」


「手伝う事があったら言ってくれ」


嬉しい申し出だ、それならお願いしよう。


「では、この箱を後900個作って下さい、間違えてました」


「手伝うのはなしだ、みんな、箱の注文が入った。忘れていた様だ、900個だとよ。頑張って作るぞ」


「は~い・・・忘れた方の数が多いですよ」


「気にするな、忘れていたんだ」


販売機に入れる箱を300個頼んだけど、販売機1個分で300個なので全部で1200個、900個を頼み忘れた。


僕も販売機の作業だ、金が落ちる部分を変えるつもりだ、それ以外は違う仕組みはない。


「一遍に切れ同じ大きさなんだ、手間を掛けるな」


「はい」


一遍、いい言葉だけど、自分で出来ないのがつまらない。僕にも一遍に出来る事はないのだろうか。思いつかない。


今は販売機を作ろう、そのうち一遍がどこかからやって来る。






完成した販売機の商品が落ちる仕組みの調整をしていたら親方が見に来た。


「面白そうだな、俺にもやらせてくれ」


「はい、ここを引くと商品が下に落ちます」


「そうか、ここか」


前からお金を入れた後に動くボタンの仕組みも中のボタンの部分を解除すればお金を入れなくても試す事が出来る。


「ゴットン」


「面白い仕組みだな、ここを少し削るともっと滑らかに落ちるぞ」


「え、何処ですか?」


「ここだ」


親方が教えてくれたのは、落ちる仕組みの擦れる所でぶつかっている様に僕には見えない所だった。


「削ってみます」


言われた所を少しずつ削っていく。


「その位でいいぞ、ぎりぎり位の方が安定する、緩すぎるのも良くない」


プロは違うな、気が付かなかったよ。もしかしたら、引っかかる可能性もあったのか?。


「ありがとうございます。後の3台も同じ所を削ります」


「役に立ったようだな」


「親方~、作業して下さい、数が多いんですよ」


向こうで、板をどんどん切っている若い人が呼んでいる、仕事をしてと。


「ああ、直ぐに作業に戻る、後で前から押させてくれよ」


「はい、調整が終わったら見て下さい」





空き地の北西に販売機を置いた。


「ユーリ、説明と干し肉の絵を描きましたよ」


「ありがとうございます」


才能の有るアメリアさんに販売機の説明と、干し肉の絵を描いて貰い販売機による干し肉の販売が開始された。前の時の様に大樽が横に置いてある、空き箱の回収用だ。


「ユーリ、面白いわね。お金が落ちて行くのが見えるわ」


今回の販売機はお金の仕分けの仕組み以外で見せ易い所をガラスにした。この方がお金を入れて、買い物するんだと認識できるし、お金が落ちるのが見えて少しだけ面白い。


「凄いわ、レイ、私にもやらせてよ」


「俺もしてみたいぞ」


「ユーリ、天才だな。ビールを片手にボタンを押せば、おつまみが買えるぞ」


レイさん達は初めてなので、不思議そうに、楽しそうに販売機で遊んでいる。


アルさん達も販売機で遊んでいる。


「おお、こないだは見せて貰えなかった、お金が落ちて行くのが見える」


ミアちゃんがあんなに食べられるのと言ったので、他の人が食べればいいと思った。作り過ぎたのだが、これからも大森林で鬼ごっこをするつもりなので、どんどん売れて欲しい・・・・あの人達の木箱は回収して販売機に入れ直すつもりだ、遊んでいるだけなので在庫が減る事が無い。


「ユーリ、干し肉は売れるんですか?」


「どうなんでしょうか、食べれば美味しいのですが、食べた事のない人が多いかも知れませんね。でも売れます、アメリアさんの説明を読めば買ってくれるはずです」


「オーク肉の干し肉ですね」


「はい、どちらが出るかのか分からないのですが、ベアの肉の値段なので喜ばれると思います」


僕のお願いと説明を聞きいたアメリアさんは、荷台に戻って行った。





「俺とバジルが持つから、ルーベル、板を留めてくれ」


「分かった」


手伝ってくれる皆は、3人1組になって柱に板を取り付けている。


「ボードン、斜めになっているわよ」


「じい、お前が斜めだから俺も斜めになっているんだぞ」


マリアさんは僕の横で皆を見ている。


「私に持つのは無理ですね」


「違う仕事があります、僕の説明を聞きますか?」


「そうね、ユーリが私にして欲しいのは何ですか?」


「ここの責任者になって欲しいんです」


「いい響きですね、責任者・・・・うふふふ」


「いい響きです・・・・うふふふ」


図面を広げて図面の見方と今している所が図面の何処なのか教えて、次はどの様な作業をする事になるのかよく説明した。


新現場監督が誕生したので足りない材料の注文と荷台を裏庭に置く為に、現場を後にした。

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