祭りの準備
起きた皆は二日酔いの薬を飲んで、お腹に優しい野菜スープを飲んだ後に温泉に向かった。
そして誰も居なくなった。
「ユーリ、おはよう」
誰もいないと思っていたがミアちゃん達がいた。もう少しで悲鳴を上げるところだった。
「おはよう、よく眠れたのミアちゃんは?」
「はい、よく眠れました」
「ユーリは、大丈夫だったの?」
「はい、なんとか寝る事が出来ました」
「あんなにうるさかったのに、私もよく眠れました」
酒場は空気の入れ替えが終わっているので、お酒臭さが無くなっている。
「野菜スープとパンを食べましょう」
「はい」
アメリアさんとミアちゃんに食事を持って行く。
「いただきます」
「いただきます」
そう言えば、店主さんも一緒に温泉に行ったから留守番しないといけないのか。
サラちゃんは野菜を食べている。本当に不思議な生き物だな。
僕も温泉に入ってとろければ、いいアイデアが浮かぶだろう、木材屋さんに大量発注だ。
「ユーリ、遊んで」
「はい、何をしたいですか?」
「ドラを使った鬼ごっこがいい」
「姫、分かりました。食後に鬼ごっこをしましょう」
「はい」
「ユーリ、気を付けてね。ミアも危ない事はしない事、分かりましたか?」
「はい、気を付けます」
「は~い」
鬼ごっこは危ない事に入っていない様だぞ。油断しないで、遊ぼう相手は魔物なんだから。
「ユーリ君、優勝おめでとう」
「ありがとうございます」
朝ご飯を食べて、皆が帰って来たので、東の大森林に遊びに来た。
門を出て歩いていると騎士団の人達が馬に乗って後ろから現れて横に並んだ。声を掛けてきたのは騎士団長だった。
「コロシアムの試合を全部見たよ、あれは私に見せていたんだな」
「分かりましたか、僕は色々な戦い方を得意としています。ですが、大会では剣術の有り方や戦い方の有効性をお見せ出来ればと思いました」
「どうして私に見せようと思ったんだ」
「そうですね、僕は練習には手を抜きません、最大限の努力を心掛けています、僕ひとりの強さを求めているだけです。でも騎士団長は皆を全体の強さを引き上げる為に頑張っている。個人の強さはたかが知れています、騎士団が強くなれば守られる命は多くなります。僕は色々と経験したので、お見せ出来る事をしただけです。それを活かす事が出来るのが騎士団長です」
「そうか、いい物を見させて貰ったよ。可能性を見る頃が出来た、ありがとう」
「では、忙しいので行きますね」
「気を付けろよ、油断は禁物だ」
「そうですね」
馬に乗った騎士団は南東に向かって行った。
「油断か、最初から全力だから、油断するのが難しいのだ」
ミアちゃんがサラちゃんにお願いしている、併せサラちゃんで森の入口まで走ろう。
「姫、そろそろ休憩にしましょう」
「はい、休憩します」
大森林で鬼ごっこをして森の西の入口の近くに魔物を誘導した。
ミアちゃんのドラの音に誘われて、疲れた魔物がこちらに来る、来れない魔物は倒れている。
同じ事の繰り返しは飽きるので、気に結わいたロープを使ってターザンになって魔物から逃げている。
レイさん達がやりたいと言うので、鬼ごっこの邪魔にならない様に大森林の入口近くに多数のロープを結わいた。
「レイさん、お願いします」
「了解~、アア、ア~」「アア、ア~」「「アア、ア~」」「「「アア、ア~」」」
アア、ア~が次から次と聞こえてくる、レイさん達とアルさん達だ。
アルさん達もお祭りを楽しむ為にガーベラに滞在する、お祭りまで暇なので、僕達と合流した。
魔物を討伐する人達が増えたのだ。又は暇な冒険者がここで遊んでいる。
「ユーリ、干し肉どうするの?」
ミアちゃんから質問されて、干されている肉を見る。
干し肉は完成している、今日も討伐すれば新しい肉が樽の中に付け込まれるだろう、するつもりだし。
「干し肉食べる?」
「ハンバーグが食べたい」
一応聞いてみたが、お昼はハンバーグだ。野菜をアルさん達が差し入れしてくれたので野菜スープを作ればお昼の出来上がりだ。
「ユーリ、オーク肉を持って来たわよ」
「ありがとう、ルルさん。お昼はハンバーグだから、出来たら呼ぶから」
「じゃ討伐してくる、焼けたら呼んでね」
ルルさん達が解体が出来る様になったので、僕がする事が減ったて楽になったな。
「では、コネコネしてハンバーグを作りましょう」
「はい、コネコネします」
急いでオーク肉をひき肉にする。
気分転換に大森林に行く事にして、お祭りの準備を始めた。ガーベラの南東にある空き地でお祭りの準備をする。
頼んでいた木材が山済みだ。
「木材が足りない、僕が作った家の1軒分も無いぞ。この土は地広すぎるぞ、アルさん、木材屋さんに木材の注文をしてきて下さい」
「いいが、どの位頼んでくるんだ?」
広い土地を見ても想像できない。余ったら秘密基地でも作るかな、秘密基地、響きが良いな。
「それじゃ、前に頼んだ木材の数の10倍を頼んで来て下さい、カードです」
「そんなに何に使うつもりだ」
カードを受け取ったアルさんに何するのか聞かれた、答えはいつも通りだ。
「今は秘密です、アスレチックの時も凄い数の木材を使いました。あそこの山積みの木材だと全然足りないんです」
「仕方ない、手伝うと言い出したのは俺達だ、行って来るよ」
「お願いします」
「さあ、皆さん運んで下さい」
「何でよ、ユーリが運んだ方が早いでしょう」
「ワンダーさん、そんな事を言ったら、全部僕がする事になります、出来る事を手伝って下さい」
「分かりました」
現場監督ユーリは皆をこき使っている。
「どんどん運んで下さい。アルさんが頼みに行っているので数日後にもっと忙しくなりますよ」
「「「は~い」」」
「お疲れ様です、お昼を食べに行って下さい」
「お昼か、疲れた」
「ユーリ、いつ完成するの?」
「さあ、初日なので分かりません、皆が手伝ってくれているので早く終わらせたいですね」
「早く楽しみたいよ~」
「レイ、早く行こう。ビールが飲めるんだから」
「そうね、ビールまで走るわよ」
「おう、じいは先に走って行ったぞ」
「じいより先に着くわよ、近道を見つけたのよ」
「行くぞ、ワンダー」
皆はお昼を食べに行った。ビールが飲めるので、そんなに早く帰って来ないだろう。
「僕には干し肉がある、食べながら作業が出来るのだ」
皆が運んでくれた木材は4か所だ、その場所でウットデッキを作る。高さは1m位で広さはだま決めてないが、広くする予定だ。
フェンスを作る柱は高さとフェンスを足した長さの柱だ。その柱を建てる場所に置いて行く。
柱と柱を留める横の木材を並べていく。
「四角い箱を広げた様な感じになったな。柱を建てる事が出来ると、柵見たいになるのかな」
1人で組み立てるのは難しいが、皆には木材の移動を手伝って貰が、組み立ては1人でするつもりだ。
だって酔っている筈だから、まあ、簡単な所はこの後の工程で沢山あるので今は僕だけで頑張ろう。
「ユーリ、待たせたな」
「あれ、ルーベルさんお昼は食べたんですか?」
「ああ、食べて来たよ。うちのメンバーは直ぐに来るよ、レイさん達は冷えたビールを全て飲んで、夜のビールを補充したら来るそうだ」
冷えたビールは、冷えるんですでしか出来ないから、今飲まないと勿体ないと考えたんだな。
「ルーベルさん達はビールを飲まなくていいんですか?」
「夜飲める、それにコロシアムでは稼がして貰ったんだから手伝うさ」
「まずいぞ、アルさん達が人に気を遣うなんて、有り得ない。何か拾い食いをしていたんじゃないのかな」
「ユーリ、聞こえているぞ」
振り向くとまだ、アルさん達が居た。指示を出していないんだから当たり前だ。
「心の声は届くものなんです、それが声に出・・・・痛いですよ。マリアさん」
「いいのです、心の声を出さなくするにはこの位いいのです」
皆が頷いている。
「お手伝いありがとうございます、見て下さい。僕が並べたのと同じ様にあそこに木材を置いて下さい」
「「「了解」」」
僕の助手をウイントンさんがしてくれたので組み立てるのが楽になった。
ウイントンさんは僕が釘を打ったり、平行を出すのに木材を支えてくれていた。
1人だとその作業用に台を作る必要があったが、その手間がなくなった。
「ウイントンさん」
「なんだ?」
「コロシアムで小分けして賭けたのは良いのでが、対人戦なら2回戦から賭けた方がいいですよ」
「何でだ、1回戦でも同じだろ」
僕は手を止めて「1回戦で選手の実力が分かっている人がいればいいですか、全ての選手の実力が少しでも分かれば勝ちそうな選手が分かると思います、1回戦は分析、2回戦が様子見で賭ける、3回戦は賭けない試合も予想する、4回戦あたりになればどの選手が強いのか分かると思いますよ」
「そうか、出てきている選手の実力も知らないで賭けていたんだな」
「そうです、まだ続けるなら勝てる工夫をする、適当に賭けないです」
「ありがとう、本当は良い奴なんだな」
今更ですか。まあいいか、知り合いが博打で泣いているのを見るのは嫌だからな・・・・・ウイルソンさんしか泣かない様な気がするけど。
色々と雑談をしながら作業をしていると夕方になった。
レイさん達も来たが、材木の移動をする事しかないので暇になった人からとろけに向かった。
「柱を建てる事が出来たな、明日材料が来ないとする事が無いぞ」




