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旅とワームの討伐

リカちゃんの家に薪を持って行った帰り道で、珍しい人に会った。


「こんな処で何してるの?」


「レベッカさんこそ何してるんですか?」


レベッカさんは、手に持っている物をこちらに見せ。


「買い物よ、そろそろ寒くなって来たから洋服をね」


「ローブがあればいいじゃないですか、あれ防寒の付与もされてるって聞きましたよ」


凄いよな、ローブを羽織ると防寒が出来るなんて、この世界の魔道具にはどんなのが有るのかな。


「何を言ってるのよ、いつもローブを着てるはずないじゃない」


「そうなんですか。僕の魔法使いのイメージはどんな服装でもローブだけは着てると思ってましたよ」


「今は着てないじゃない」


レベッカさんの私服はセーターにスカートでローブを付けてない。


僕の魔法使いのイメージがことごとく崩れている。それに、冒険者が普通に着ているんだよなローブを、雨除けとかにもなるんだろうな。


「ああ、そうですね、着てませんね。他の皆さんは?」


「酒場にいるんじゃないの、あそこしか行くところがないのよ男連中は。メグは何か買い物があるて言ってたな」


「ピュンピュンするために矢を大量に買ってるんじゃないですか」


「矢は回収してるから別の買い物だと思うよ」


弓使いが矢を回収か、映画とかだと回収しているシーンは、獲物から抜く時だけなんだよな。


甘党のレベッカさんが持っているのはあれだよな。


「レベッカさんは変わりませんよね」


僕の視線に気が付きレベッカさんは頬を膨らました。


「まだ胸は成長してますよ」


「あの~、小さい袋はお菓子だろうと・・・」


気にしてたのか、しかし、母さんの心得に女性の身体については考えるな、感想を言うなとあったのであまり見たり考えたりしないんだよね。


「私は気にしてないのよ、本当だから・・」


自分お勘違いに気が付いて声が小さくなていくレベッカさん、久しぶりに話せて良かったな。


しかし、酒場だけしか行く所ないって、悲しいぞみんな。


レベッカさんに、依頼の時はよろしくと言って別れた僕は家に向かった。





「貴族様の冬は何されてるんですか?」


お昼のラウンジで、料理を食べながら、貴族様の冬の間の過ごし方を聞いてみた。特別気になる事ではないけど、親しくなったので、僕達と違う事をしているだろうから、まあ、何をしているのか貴族様の事情を聞いてみたかった。


「決まっています、社交ですよユーリ」


「面白いのですか?」


単語の意味は分かるけど、貴族様の社交・・・・・・結婚相手でもさがすのかな。


「本当に世の中の事が分かっていませんよねユーリは」


「そんな事はないと、僕は思いたいです」


なぜ、思いたいなんだ。そこは肯定してくれないと、ポール子息も分かってないと思ってるって事になる。


「ポール子息、思いたいのは分かりますが、ユーリはあの通り、のほほんとしてますので」


「そうですわね、アンバー様。のほほんがいいですね、のほほんが」


僕はのほほんなのか、のほほん。響きはいいが、けなされてる様に感じるぞ。


「話は戻りますが社交界とは人と人を繋げ協力のもと何かを成し遂げる為に知り合う場なのです。特に私達の様に後継者ではない場合は自分で知り合いを作らなくてはなりません」


「そうです、エミリー様の言うとおりです、色々な方と知り合うのは社交界しかありません」


貴族には、別の大変があるんだな。凄く面倒そうだ。


「休みの間、ユーリは何をしていますの?」


どっか遠くに行ってみたいな、色々と勉強したから、世界を知るとか良いかも。


「旅に出てみたいですね」


「旅ですか?」


「はい、長期の休みは冬しかないので、何処か遠くに行ってみたいです」


「失礼かもしれませんが、ユーリは長旅中に、休みが終わると考えませんの?」


みんなが何故か頷いた、そして、代表してアンバー嬢が僕に質問をしてきた。


そうだ、移動に時間が掛かるから長旅は出来ない。遠くに行ったら休み中に帰って来れる気がしない。


「のほほんですね、ユーリ」


アンバー嬢が嬉しそうだ。




ボラジュの街の中の北に位置している酒場に人が集まっている。


人数は20人程で、みんなそれぞれ装備をしているので冒険者だ。


僕もその中で説明を聞いている。


学園が休みになったので軽装でこの街まで走って来たのだが、馬車だと3日掛かるところを2日で着いた。


学園の休みは長いが、旅をするには短い休みなので全力でなるべく休まないで走った。


ボラジュに着いた時は、感動したな。このボラジュはカルテドと比べれば半分ぐらいの大きさの街だが、カルテドが大きいので半分の広さでも僕には大きい街だと思う。


みんなにのほほんと言われ、それでも旅がしたいと急いで来たが、お金を持ってくるのを忘れた。


そうなんだ、旅をするほどのお金がない、宿に泊まるほどのお金もない、干し肉を数日分しか買えない位の銅貨5枚しか持ってない。


僕のお金を管理してくれている母さんに言えば、預けているお金から適した金額をくれる。


なのに「冒険行ってきます、探さないで下さい」と言って、そのまま走って来た。


食料は五日分の干し肉と水を軽減リュックに入れある。


軽減リュックはポール子息に借りたのだ。


『僕、休みはやっぱり旅に行ってくるよ。頑張って帰って来る』


『ユーリ、旅を頑張ってくれ、帰って来るのを頑張るではなくて、休みの間に帰って来るんだぞ』


『まあ、いいではありませんか、旅と帰って来るの両方を頑張れば』


『まあそうだな、ユーリ、軽減付きリュックを貸すよ。明日持ってくる』


『ありがとう、ポール子息』


荷物を持って走って来れたが、冒険宿に住んでいるが、冒険宿に泊まる事でお金がかかる事を忘れていた。


母さん僕は間抜けかもしれませんが、母さんの教育の賜物です。


おじいちゃんごめんなさい、この世界はアイデアを実現するには基礎になる機械、基礎になる材料が全然ありません。


しかし、討伐クエにこんなに人数がいるのか、どんな魔物かな。


今回の魔物はワームでここから北の街道沿いに出没するらしくて、商人や旅の荷馬車の被害が多数でて、人と物の往来が出来なくなってきたそうだ。


本当なら騎士団も討伐に当たるが、この街の東でも同じ様な状態でそちらに当たるので北は冒険者に任せるしかないとなった。


「今から出発するが準備を怠るな、北の門前に集合し鐘1個後に出発する、では、一時解散」


みんな急いで準備に向かった。


僕も干し肉でも買って来るかな。


干し肉の露店…干し肉の露店…あ、あった。


「おばちゃん、銅貨5枚分の干し肉下さい」


「あいよ、ほら銅貨5枚分。少しおまけしといたよ」


「ありがとう」


おまけして貰えた。


集合場所の北門に行こう。





3日が過ぎたが、まだワームに遭遇してない。


街道の横は草原だ。何もない草原、数本の木、敵が現れたらすぐに分かりそうだが、ワームは土の中を移動するので何処から来るか分からない。


戦闘は何回かあったがコボルトにゴブリンなので、直ぐに終わる。


人数が多いので野営の見張りは4人で3交代、まだ僕の番はきてない。


地響きが起きて周りを見る、皆は武器を片手に周りを警戒してる。


街道横の草原から凄い勢いで土が舞い上がる。


ここからだと見えないが何か出て来た。


「ワームが出たぞ」


砂が舞って何かが出てくる、あれがワームか。


巨大ミミズだ、先端が口のようでその周りに牙が多数、口から後ろに手の代わりみたいに数本の牙がうごめいてる。動きが早くて狙いを定めても当たらない。


時折、威嚇の様に横の状態から立ち上がって口を開く。


砂の中に潜り出てくるを繰り返し、こちらをかく乱してるみたいで近ずくのも難しい。


ワームの攻撃を避けるが、こちらの攻撃も当たらない。


「密集するな、動き辛くなる」


「そっちに行ったぞ」


土の中に潜っても、ワームの動きは近くにいる人にはどの方向に向かってるか土が膨らんでるのでわかる。


「いい加減当たれ」


ワームが近くを通ったのか、当たれと叫んでいる冒険者がいる。


今のところ被害がないけど、こちらも何も出来ていない。


僕も走っては探しているけど、違う方で見つかるとその場で待機して様子を見る。


「うわ~」


ここからでは見えないが、誰かが声を上げる、その方向に走るとワームに吹き飛ばされて倒れる。


ワームが倒れた人を口に入れた。その一瞬に走り寄り攻撃する冒険者達、取り付く事が出来た人が剣を刺す。ワームは暴れて土に潜る様なので剣を抜いて、乗っていた人が飛び降りる。


静かなったので、周りを警戒する。


盛り上がった土が僕の横の冒険者に向かうのが見えた、その冒険者は剣を逆手に持ちワームが来るのを待つ。


僕もワームが出てきた時に備えて逆手に持ち構える、ワームの口から後ろの部分に攻撃できそうな場所に移動する。


土が飛ばされてその中心からワームの口の部分が出てきた、僕はすぐに後ろの部分に剣を刺し抜いては刺す。


冒険者が口の部分を攻撃をしているが、致命傷にならないのかワームの動きは変わらない。


こちらに走って来た冒険者が、斧で攻撃すると血が噴き出た。


夢中で刺していると、口の部分を攻撃していた冒険者の剣が口を切っていく事が出来たようだ。


動きが鈍くなったワームにほかの冒険者も集まって来て、次々に剣を突き立てる。


動きが止まったので僕は。


「終わった~」


「皆、油断するな」


リーダーの人が気を緩めるなと大声を出す。


完全に動きの止まったワームをその場で焼却する。


犠牲になった人もそのままに。


解体の手間もかかるが、犠牲になった人がどんな状態なのか見たい人はいない。


他にもいたら危ないので、街道に戻って座る冒険者達。


「坊主ありがとうな、助かったよ」


「え、????」


「そうかあの時、ワームが来て俺は足元に集中して、攻撃を避けるか、攻撃するか、どちらかをしなければならなかった。俺はワームの攻撃を牽制しながら攻撃してたんだが、口の部分は攻撃がしづらくて苦戦してたが、坊主が剣を何回も突き刺してくれたおかげで口の周りの牙の動きが遅くなって、切り裂くことが出来たんだ、助かったよ、だありがとう」


「そうだったんですか、攻撃が効いてる様には思えないので夢中で何回も刺すしかなったんですよ」


他にもワームがいるか確認の為、数時間警戒して出てこない様なのでボラジュに戻る事になった。

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