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大森林

森が通れる様になった様だけど、あんなに魔物が居たんじゃ危険だな、魔物が増えるのに理由があるのかな、討伐しても魔物は増える、討伐しないと近隣の村が襲われる。


「まあ、この世界の人が分からないのに、考えても分かるはずがない。オークを解体して帰ろう」


あれだけ倒したのに、オークは3体しかいなかった、解体は久しぶりだな。


ふうちゃんは何処に居るんだろう、まだ教えて貰っていない。


「目的地まで、遊びながら行くつもりなのかなレイさんは」


レイさんが素直に旅をしてくれそうもないので、面白い事を考えながら進んでいる。


解体が終わったので帰ろう。ガーベラの方に視線を向けて馬車が見えるか確認したけど、もう向かったようで見えなかった。


「ニーナさんは大丈夫かな、ビリビリ傷薬をあげたから何とかなるか」






僕は急いでゴールドルルに向かったけど、街に入れなかった。


「暇だ、門の前に居ても、入れてくれない、邪魔そうだ、そして視線が痛い」


入れて貰えなかったので、見張りの人の横に立って、スキル偽見張りをしている。


「君入れないんだから、門から離れてくれないかな、怪しいと捕まえなくてはならないよ」


「分かりました、朝になってから来ます」


仕方ないので、海賊の拠点に向かう。観光が出来るようだが、船も何も無いので中に入っても見る物がないので、10分もすれば出て来る事になる。


崖が見えて来た、崖の上の木にロープが結わいてある、レイさん達と来た時に結わいたロープがそのままになっていた。


「大人なんだから、片さないといけないな」


崖からロープの先を見ても誰もいない。誰かぶら下っていたら面白いと思ったけど誰もいないのでロープを回収する。


崖から滑り下りて入口に立ち、海賊の見張りをしてみたけどつまらない、中に入ろう。


手に持った松明で明るいけど、なければ真っ暗だ。


船の海面は少し外の明かりが入ってキラキラしていた。


「何故ここで野宿をあの後ここで遊んでいたのか」


レイさん達が寝ていた、直ぐに飽きたはずなのに何でだろう。


皆寒そうなので、レイさんとワンダーさんを一緒に敷物で包んでロープでグルグルして結わく。まあ、ボードンさん達も同じでいいか、これで少しは温かいだろう。


「これがグルグル巻きか、いい仕事をしたな。ついでなので、入口を塞いどけばレイさんは喜ぶだろう」


塞いだ入口の横で寝る事にした。





「やっと、ロープが外れたのに入口が塞がれているわね」


「誰の仕業よ、ボードンとじい頑張りなさいよ」


「押しているよ、2人で押せないんだ。ワンダーも押せ」


「そうだ、レイが海賊気分で拠点で寝るなんて言うからこんな事に」


皆起きたんだ、早起きだね。


「みんな私達は、海賊に捕まったのよ。奴隷ね、そう奴隷に」


「レイ、武器を取り上げられていないけどなんでだ」


「海賊は人数が多いのよ、余裕なのよ。刃向かって来てほしいのよ、何処かに隠れているのよ」


「レイ、海賊はみんな捕まったと聞いたぞ」


「俺は、昨日ビールが飲めなかった、レイがつまらない事を言いだすからだ」


「じい、海賊から逃げた後のビールは美味しいのよ、だから頑張りない、それで海賊を捕まえるのよ、更に美味しくなるわよ」


「レイ、先ずは、ここから出よう。その後だ海賊は」


もう街に入れるかな。


「みんな、街に戻るね。海賊退治頑張ってね」


「ユーリ、ありがとう頑張るわ」


「レイ違うぞ。ユーリが大岩を置いたんだよ」


「そうよ、落石の時に、この位の大岩は運んでいたわよ」


「ユーリ、俺はビールが飲みたい、冷えたビールだ」


「皆、楽しめた?」


「「「「楽しんだ」」」」


「じゃ帰ろうか」


「「「「はい」」」」


大岩をどかして街に向かった。


皆は朝なのでワン・ツウをして街に向かった。


「ワン・ツウ、ワン・ツウ、ワン・ツウ」


静かな朝にレイさんの声が響いた。






沈んでいるロードさん、静かに街道を進む。


「どうかしたんですか?」


荷台のアメリアさんとミアちゃんは元気だ。


視線をロードさんに戻す。


「ハァ~」


「浮気がバレたんですね」


新しいサービスを始めた、叩かれ役。とても痛いけど、気分がはれるらしい。


「ユーリ、これから通る大森林は去年は通れなかった、覚えているかい?」


それは僕の記憶力のテストか。


「はい、覚えてます、どうですか?」


「それは良かったんだよ。ゴールドルルで販売は上手くいかなかった、予約した商品を受け取って商品は山積み状態だ」


「はぁ」


記憶力のテストではないようだ。


「ガーベラに着いても商品が売れない可能性が出てた。大森林が通れる様になったので商品が運び易くなった。王都ガーベラとゴールドルルは大きい街だ、それが隣の街だと商品が売れない。予約の商品も受け取らなければいけないんだよ」


なるほど、何処かの騎士団のせいで本来の近道が開通した。1年の間に物流の変化で商品は売れない、予約の商品を詰め込む荷台が空かない。新しい商品の流れを考えないといけないのか。


「大変ですね、でもいつも通りです、売れないなら時間を掛けて売るしかないですよね。順調な時と悪い時、元々両方ある筈です」


「そうだな、ガーベラでは時間が掛っても売るしかない」


「そうですよ、小麦粉を間違えて注文した時より状況はいい筈です」


ロードさんは思い出したのか、大きく頷いた。


「そうだ、小麦粉より状況はいい、アメリアものんびり出来る、ガーベラで頑張ろう」


しかし、まだ大森林にも着いていない。






「「「「「コネコネコネコネコネコネコネコネ」」」」」


ゴールドルルの西にある大森林の入口で今夜は野営する事にした。


ニーナさんの時の事をロードさんに話したら、大森林の入り口でのんびりして、早朝に出発して警戒して進もうとなった。


「ミアちゃん、久しぶりのコネコネはどうですか?」


「コネコネは面白いです」


僕が持ち帰ったオーク肉は使われる事なく今日まで馬車の荷台に載っていた。


アメリアさんの乗ってない荷台、ヒューラさんの荷台に載せていたので忘れてしまっていた。


予定では、直ぐに食べるつもりだったけど、夜に街に入れなかったのでそのまま出発して、今日のお昼まで忘れていた。『ユーリ、オーク肉はいつ食べさせてくれるんだ』とヒューラさんに言われなければ思い出す事はなかった。


大森林でオークを倒す事もあるかも知れないので、今日は食べ放題、飲み放題だ。


レイさん達は料理を練習しているそうなので、ハンバーグを教える事にした。


「レイさん、ミアちゃんがお手本です、よく見て真似て下さい」


一番下手なレイさんにプロの作業を見る様に勧めた。


「面白いのね、コネコネと声に出せば粘りが出て来るわ」


「これで美味しくなるのかしら」


「人が捏ねたのは食べたくないな」


「ユーリ、本当にビールに合うんだろうな」


こちらに視線を向けてじいさんが尋ねてきた。他の皆も視線で美味しいのかと問いかけている様だ。


「勿論ですよ、悪戯とからかう事をよくしますが、レイさんもよくしてますが、ハンバーグの味は嘘が付けない程、美味しいです。それもハンバーグはステーキよりもビールに合う。じいさんが覚えればいつでもビールと最高に美味しいハンバーグの組み合わせで毎食楽しめるんです」


「何で私を引き合いに出したの?」


「みんなにレイさんの悪戯が許せるほどにハンバーグは美味しいのだと分かってもらう為です、悪戯されてもハンバーグを食べれば悪戯された事を忘れるでしょう」


「皆に悪戯なんかした事は無いわよ、ねえ~」


「「「そうだな、無いな」」」


恐ろしい、皆は慣れてしまって分からないのか。それともそれで仲がいいのかな。





「ユーリ、何で出会った時に教えてくれなかったんだ」


美味しいを連呼していたボードンさんは、そんな事を言いだした。


「難しい事を聞きますね。教えてと言ってくれればハンバーグの作り方は教えたと思います。別に隠していたわけではないし、材料があれば色々な食べ物を作りたいと思いますよ」


「そうだな、ユーリは色々と作ってくれた。いつもその場にある物で作っているから私達は新しい料理に見えるけど、他にも知っていると思っている」


流石、大人のロードさんだ。僕はまだまだ作れる、元両親は共働きで、作るのが好きな僕は料理も作れる様になった。それも自作のタレを作るまでに、市販のタレはどれも多くの人達に合わせた味で、コストの掛からない調味料の組み合わせで出来ている。調味料を集めてちゃんと使えば低コストでほとんどのタレが出来る。タレが出来れば料理の幅が広がるしアイデア料理も出来る。


「仕方ありませんね、ミアちゃんの為に新しい料理を作ります、王都で材料があれば皆にご馳走します、ロードさんのお金で」


「偉い、流石ユーリね。その挑戦を受けるわ、食べてあげる」


「それなら俺も、食べてあげる」


「私のお金なのか、高価な材料なのか?」


「さあ、知りません、しかしロードさんは新しい料理をアメリアさんとミアちゃんに食べてさせてあげたいと言うので、頑張って作ります。僕も大好きな、焼き餃子を」


「焼き餃子?」


「そうです、ミアちゃんの協力無くして出来ない料理なんです」


ハンバーグを食べていた手を止めてこちらを見るミアちゃん、獲物を狙っている目をしていると・・・思う。


「コネコネですか?」


「はい、コネコネです、コネコネで美味しいくなるハンバーグと同じ様な作り方です」


「楽しみです」


それだけ言うと食事が再開された。


「ユーリ、楽しみです、ミアと頑張って作って下さい」


「はい、頑張ります」


「はい、頑張ります」


レイさん達は自分達も食べれると思って静かになった。


「ユーリ、俺達も食べれるよな」


ベルンさんが静かに聞いてきた。


「商品を頑張って売って下さい、僕達も頑張ります」


「おお、分かった」


焼き餃子を作る事にしたけど、ご飯が無い、餃子ライスが好きなのに。






「ボードン、右に魔物。じい、後ろは大丈夫なの?」


「おう」「問題なし」


大森林の入口から数時間後には魔物に遭遇した。


「レイ、左から魔物が多数向かって来る」


「了解、ユーリは何をしているのかしら」


「馬車の所で見学してるから早く倒してと言っていたわよ」


向こうの方で僕の名前をワンダーさんが言っているけど何かな。


ロードさん達は魔物が多いので戦闘に参加していない。戦闘は出来るけど森だと戦いずらい、魔物の数が多いので囲まれたら大変な事になる。


「彼女たちは強かったんだな」


「僕と一緒です、楽しむ事ばかりしているけど戦闘は真面目にします。それもなるべく危険は自分達だけで、他の人達には安全な所に居て欲しいと思っている筈です」


「そうだな、冒険者は意外と真面目な人たちが多い」


レイさんもボードンさんも戦闘に無駄が無い、ここから見えないじいさんとワンダーさんも同じだろう。


「ユーリ、そっちに言ったわよ。どうする?」


こちらに来るのは、コボルト2体とゴブリン1体の3体だ。


「大丈夫です」


「シューパン、シューパン、シューパン」


「了解・・・倒したのね」


そこに魔物が居るから。


「ユーリ、俺達も戦いに行っていいかな?」


馬車2号の所にブルンさんとヒューラさんが来た。


「え、何で僕に聞くんですか?」


「一番偉そうだから」


ベルンさんとヒューラさんは既に剣を手に持っている。


「レイさん、ベルンさん達、2人がそっちに行きます。よろしく」


「いいわよ、気を付けてよ」


「どうぞ、行って下さい、囲まれない様に戦う、危なくなったらレイさん達の指示に従って下さい」


「ありがとう、行って来る」


ここからレイさんとボードンさんの所に走って行くベルンさんとヒューラさん。戦闘の経験を積みたいのだろう。


「この頃、あの2人が頼もしく見えたきたよ。私も頑張りたいけど、ここに居るのも大事だ」


「そうですよ、商人が戦う時はその方がいい時だけで充分です。雇っている冒険者に任せとけばいいんです。それに何でも出来たら冒険者が困ります」


「そうだな」


「じい、こちっちの魔物は倒したわよ」


「俺の方も後1体だ」


じいさんとワンダーさんの方は魔物を倒し終わった、レイさん達の方は魔物が多いから少し時間が掛りそうだ。


アメリアさんはミアちゃんとお話し中だ。


「ミア、この字はなんて読むか分かりますか?」


「お肉です」


「そう、お肉。ミアの好きなお肉はこの字です」


魔物と戦っている最中に文字の勉強・・・・・・。


「凄いぞミア、文字を覚えたのか?」


「はい、お肉と野菜を覚えました」


食べ物からか・・・次はハンバーグかな。


「ロードさん、魔物は倒し終わりました。移動出来ます」


「ありがとう」


ベルンさん達も戻って来た。


「ベルンさん、ビリビリ傷薬使いますか?」


「いいよ、手が痺れただけで怪我はないから」


「俺もいいよ、聞かれる前に言っとく」


怪我無し、傷薬の使用も無し。



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