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凄い事

大規模アスレチックが完成、子供用は小々規模だ。


余ったロープを使うのに難易度が少し上がってしまった、ネットの長さが長くなり角度も急になった。


大変なのが垂直のネットのロープの間隔が少し広いので上に上がるのに時間が掛る。


僕が1周してみた感想は大変だと思うだ。まあ僕からしたら大した事はないけれど慣れるのに時間も掛かるし体力が必要だ。


「どう、アルさん達の為に作ったアスレは?」名前をアスレにした。


名前の由来は、遊ぶのに、すげえ疲れる、レベルだな。アレスチックを短くしたとも言うけど。


「面白いぞ、何故か一番遅い」


「身体能力が上がりそうだ」


「俺のロープがこんなに役にたった」


変な感想だが、仕方い。毎日ロープを作ったんだから。


「まさか、ここまでの物が出来るとは・・・」


アルさんもアスレで遊んだ感想ではなかった。






出発の前日までアスレで遊んだ、ロードさん達も2日間遊んだ。


ミアちゃんとアメリアさんは子供用のアスレで楽しんでいた。子供用は楽しむのが目的で作られている。


大人用も楽しむ為に作られているけど、体に少し負荷が掛かる様な難易度になっている。


バランス感覚も少しは向上出来ると思う。ウイントンはバランス感覚が良くなってきた。


「どうだ俺の上達ぶりは、もうマリアにも負けない」


「あんた、マリアは体力がないのよ、比べるならバジルにしなさいよ」


「おい、俺と比べるなよ。恥ずかしいレベルなんだぞ」


「何、いつかバジル達皆を抜いてやる」


アスレの楽しみは、誰が一番は速いかを競う事だが。いつかだから、今日ではない。


「皆、街に帰ろう」


「「「「は~い」」」」





ロードさん達は僕達がアスレを作っている間に商品を売って、仕入れも終わっていた。


アスレに誘った日のお昼頃にはダリューンでの仕事は終わっていた様だ。


恒例の挨拶を昨日の夕食の時に聞いた。


食事が終わるとシルバー公爵様にアスレの事を知らせてる手紙を『ユーデットです、父上に渡して下し下さい』『分かました、ユーリ様』と門番さんにお願いした。




≪ユーデットです、お父様。



北に謎の遊戯を発見、遊ぶ事も出来るのですが、壊すか魔物が近づかない様な運営をするか、お任せします。兄にたまには外で遊ぶようにとお伝え下さい。≫




東門から僕達の馬車は次の村を目指して出発した。





ダリューンから街道で東に進んで畑が見えなくなると。


「姫、籠に乗って下さい」


「はい」


「ユーリ、もう籠ですか?」


そう、いつもはミアちゃんが旅の途中で遊ぶために籠に乗っている。


街から出て直ぐに乗るのはあまりないので、アメリアさんは何でだろうと思っているんだろう。


ミアちゃんを乗せて馬車の横に降り立つ。


「ユーリ、どうしたのもう走るの?」


馬車3号の御者台からルルさんに話し掛けられる。


「違いますよ、もしたら面白い事が出来るかもしれないので、検証です」


「まあ、検証ですか、見たいですね」


マリアさんも検証は魔法で何回も経験済みなので何か起きると思うのだろう。


馬車3号にも先に行って貰う。


「検証はいいが、早く来いよ」


荷台に乗っているウイントンさんが段々見えなくなっていく。


ミアちゃんに地面に立って貰った。


「ミアちゃん、今から面白い事が起きるかもしれない事を始めます。サラちゃんを貸して下さい」


「サラちゃんを?」


サラちゃんは僕が農家のおばあさんから売って貰った後は、ミアちゃんの友達としていつも一緒にいる。


「はい、これからする事はミアちゃんの為になる筈です。もっと仲良くなれると思います」


「はい、サラちゃんです」


受け取った瓶からサラちゃんを出して地面に置く。これだけで準備は終わりだ。


ウパルパーに似ているのを見ると水族館の出来事を思い出してしまう。


「サラちゃん」


ミアちゃんが撫でている。


「ミアちゃん、サラちゃんに大きくなってと言って下さい」


ミアちゃんは綺麗に頭を傾けた。


「僕と同じ事を言って下さい」


「はい」


「サラちゃん大きくなって」


「サラちゃん大きくなって」


本に載っていたのは、友達のお願いで大きくなる事もあるだった。僕は友達になれていない思うので、ミアちゃんならもしかしたらと思った。


サラちゃんは少しずつ大きくなっていく。


「サラちゃんが大きくなった」


サラちゃんは大きくなっているけど、まだ止まっていない。


「まだ、大きくなっているよ」


30秒位だろうか、大きくなるのが止まった。


「うわ~、サラちゃんが大きくなった。凄い~」


感激が止まらないミアちゃんは周りを走りまわる。そのミアちゃんを止まったままで顔を動かしてサラちゃんが見ている。


大きさはどの位だろうか、スクーターの長さ位はあるのかな、大人2人が乗れそうだ。


「さあ、ミアちゃん乗ってみて」


「え、乗るの?」


「はい、サラちゃんは友達を乗せるのが好きなんだよ」


僕の話にミアちゃんはサラちゃんによじ登った。


「今度は走ってとお願いすると走ってくれるよ」


乗っる事も出来て走る事も出来るとの載っていた。


「走ってサラちゃん」


「キュ~」


「凄い~、走ってる」


走り出したぞ、速い、馬車よりは。


背負子を背負いのんびりと追いかける。


ウパーが他に何が出来るかは載ってなかった。もしかしたらお願いすると色々出来たりする?。





「ミアちゃんが、手を振りながら来るんだけど何かに乗っているぞ」


「ユーリの背中でしょう」


ウイントンさんは指をさして何か言っている様だ。


「ユーリは、ミアちゃんの横を走っているぞ。生き物だ、可愛い顔をした生き物に乗っているぞ」


「まあ、可愛いのですか、見たいですね」


「馬車より速いから、追い付くぞ」






「ユーリ、サラちゃんは私を乗せて走ってくれてるの?」


凄く嬉しいミアちゃんは、サラちゃんの頭を撫でてあげている。サラちゃんは目を細めて気持ち良さそうな表情をしている。


「はい、サラちゃんはミアちゃんの友達のなので乗って欲しいんです」


「嬉しい、ありがとう、サラちゃん」


「キュー」


「可愛い声」


ミヤちゃんに簡単な説明をしていると、追いかけていた馬車の近くまで来る事が出来た。


「ミアちゃん、その生き物は何?」


「サラちゃんです」


「・・・まあ、サラちゃんですの、可愛いです、私も乗りたいです」


「本当だ、ウイントンの嘘かと思った」


「お母さん、見て~。サラちゃんに乗っているの」


馬車2号の後ろをミアちゃんを乗せたサラちゃんが同じ速さで走っている。


「ミア、凄いわね。それに可愛いわ。落ちたりしないの?」


「うん、落ちない」





皆は、食事を食べながらサラちゃんが大きくなった事とミアちゃんを乗せて走れる事を話している。


「ユーリ、どうして大きくなる事が出来たんだ」


ウイントンさんの質問に食べるのをやめて答える。


「ユーデット様の本に友達がお願いすると大きくなると載っていたんです、それに走る事も」


「いや~、驚いたよ。馬車と並行してミアが手を振っていて生き物に乗っていたから、まさか、あの小さかったサラちゃんだとは思わないよ」


ロードさんはアメリアさんより驚ていた。


「後で俺にも乗せてくれないかな、ミアちゃん」


「ダメです、友達しか乗れないとユーリが言いました」


僕もそうだが、大人が乗ると虐めている様に見えると思う。


「ウイントン、諦めろよ。お前は子供か」


「そうだぞ、乗りたくても我慢するのが大人だ」


「分かったよ。諦める」


残念そうなウイントンさんは食事を再開した。


「しかし、不思議な生き物がいるんですね」


「西の方には、凄いのが居るかもな」


ベルンさんとヒューラさんも食べる手を止めてサラちゃんが食事をしているのを見ている。


サラちゃんは大きくなったままで食事をしている。


「美味しいですか、サラちゃん」


「キュ~」


大きいと沢山食べるんだな、食べた後に小さくなったらどうなるんだろう。僕からは言い出せない、危険だ。ミアちゃんには、小さい時に食事をあげるよう後で言おう。


サラちゃんは綺麗なピンク色なので、水色のウパーが欲しいな。


もしもの事を考えて、お昼の後はサラちゃんにはミアちゃんを乗せて走って貰った。





「そっちに行ったぞ、ウイントン」


「了解だ」


街道を東に進んだ先にはストニアがある、後数日で着く予定だ。


草原の中の通る街道の両脇の草が高いので、魔物が見えなかった。魔物はコボルトで15体位現れた。


馬車は止まり、直ぐにアルさん達がコボルトの前に向かう。


ミアちゃんはサラちゃんに乗っていて、コボルトが現れる前に危険を感じたのか街道を西に走って行った。


勿論、直ぐに追いかけて、馬車から離れた所でミアちゃんと待機している。


「ミアちゃんサラちゃんに走るように言ったの?」


「言わないよ、サラちゃんが走り出したの」


「そうか、危なくない様に移動してくれたんだね」


「そうだね」


謎のウパー、危険なら逃げる。いつもより速かった。


いきなり出現して来たコボルトが15体位、アルさん達は8人で戦っているだろう。ロードさんはアメリアさんの近くにいたので、コボルトが来なければ守る為にそこから動く事はないだろう。


ロードさんが手を振っているのが見えるので、戦闘が終わった様だ。


「サラちゃん、お願いします」


動きはバタバタして走っている様に見えるのに、走っている音はパタ~パタ~とのんびり聞こえる。


併せウパーをして馬車に向かう。


馬車に戻るとアメリアさんが気分が優れないと言って横になっていた。


「サラちゃん、小さくなって下さい」


ミアちゃんは、小さくなったサラちゃんを瓶に入れてアメリアさんの横に座った。





ストニアの村に着いた。


「どうですか?」


「きれいに並べれられたな、後は私達で出来るから。仕事は終わりだ」


「休みは何処に行くんだ」


「のんびりと散歩をします」


「ダリューンでは皆の為にアスレを作ったんだ、のんびりしろよ」


ベルンさんには何するんだと聞かれ、ヒューラさんにはのんびりしろと言われた。


「では、お仕事頑張って下さい」


「ユーリ、無茶はするなよ」


ロードさんの無茶は何の事だろう。





「ドラゴンを昔見たとか、何処かに居たとか聞いた事ありませんか?」


「そうね、ハイバード村の農家の人がドラゴンさんよ」


へ~、農家の人がドラゴンさんか。


「どうして知っているんですか?」


「私の故郷がハイバードだからよ」


受付のお姉さんの故郷がハイバード、生物のドラゴンの事を聞かないと。


「空飛ぶドラゴンの情報はありませんかね」


「そうね、ドラゴンさんの親戚が知っているて聞いた事があるわね、それ以外は知らないわね」


「ありがとうございます」





この村の東は知っている街なので、カルテアが近い事がわかる。


ボーンさん以外のドラゴンには会えなかった。重要な情報を聞いたような気がするけど思い出せない。


武器屋の外から伝説のパチンコを見て『何処にでも売っている伝説』と思った。


この村でやれる事は全てしたので、のんびりと過ごす事にした。





「市場に干し肉が売っているぞ」


ローランドから誰かが持ちこんだんだな。


自分で作っる様になけど、売っているのを見ると嬉しい。


市場には食べ物が沢山並んでいる、夏なので農家の作物が沢山と取れるので、露天に山積みになっている。


ロードさんが頑張っているから来年には、何処でも生産量が増える。


今更だけど、食べ物の物価が下がっても僕には関係ない様な気がしてきた、干し肉以外ほぼ買わないから食料事情が良くなっても影響が無い。


「まあいいか、何か買うかもしれない」


思い出した、野菜スープはよく買う。


「すいません、野菜多めにして下さい」


「はいよ」


今は夏、暑いけど野菜スープを飲む、野菜は新鮮で味がいい。この時期に美味しい野菜なんだ。


もう松茸は売ってない・・・・あれ、松茸の取れる時期が違う。少しずれているのかな、寒い時期に売っている。




ストニアで頑張って販売したけど、売れ行きは良くなかった。


ロードさん達は、気にしていない。全ての商品がカルテアに持って行けば売れると確信しているからだ。


ガーベラの東側は街と街の距離が西より近いので馬車での移動が楽になってきた。


街と街が近いと冒険者と行商人によく会う様になった。


「何だ、今の生き物は初めて見たぞ」


サラちゃんを見てビックリして、振り返る冒険者達も沢山いる。


「子供が乗っていたぞ」


「馬車と同じ位の速さで走っていた」


人気者のサラちゃん、皆に見て貰えて嬉しいミアちゃん。


あのおばあさんにもっと高い値段で買ってあげれば良かったと思う。お金に代えられない物を売って貰った。

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