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山賊

「バサァ」「ドサ」「ガォー」「ギャ」


ハイトから出発3日目に北の街道が曲がって北東に進んでいる。


馬車を止めてアルさん達が遭遇した魔物と戦っている。


遭遇した魔物はゴブリン、コボルトだ。


馬車の中のミアちゃんはサラちゃんに食事をあげている。なんでも食べるようだが、ミアちゃんは自分と同じ物をあげる。


「ユーリ、馬車の横から魔物が来るぞ」


「了解です」


横は何処にでもあるぞ3台もあるんだから、そんなに近くないのか。ゴブリンが見えたので直ぐに攻撃をする。倒せたのか確認しないで反対側には行き、コボルトが2体いたので攻撃する。


「いい仕事をしたな」みたいな感じの決め台詞を言いたいが、弓バージョンがない。


アルさん達が走ってくる。


「ユーリ、悪いな。発見出来なかったようだ」


「ロードさん達も戦えるから気にしなくていいですよ。それに」


「それに?」


「ロードさん達はこれからも、行商するならもっと戦闘に参加するべきですよ。家族を守るために」


「そうだが、なるべく危険な思いはしてほしくないんだ」


なるほど、違う考えもあるよな。


「ロードさん達が自分達の事は考えるでしょう」


そうだ、彼らも自分の事だ。安全に旅が出来ればと考えるのは同じだな。


ルルさんの言う通りだ。アルさん達の仕事は守る事、雇い主を鍛える事ではない。


ロードさん達は何処に行ったんだ。


「ハァ、後ろのゴブリンを倒して来たぞ」


なんと戦闘していたのか。


「後ろにいたんですか?」


「いたと言えばいいのか、馬車からは遠かったんだが、アルさん達もいないし馬車の周りならユーリがいるから、3人でゴブリンを倒しに行ったんだよ。少しは強くなりたいからね」


ロードさんは成長したいんだな。


「それなら、一緒に走りましょ。先ずは体力づくりからです」


「ハァ~、疲れるからやめとく」


ベルンさんには直ぐに面倒だと言われしまった。


「さあ、出発しよう。急がないで戦闘には慣れていくよ」


ロードさん達に聞こえていたんだな。





ロード村に着いた。


ハイトからロード村まで16日間掛った。


ロードさん達も加わった戦闘が何回もあった。


怪我をする事もあったが、ビリビリ傷薬が役に立った。


教官の僕は馬車で留守番だ。皆がどんな戦い方をしているのか分からないが、戦闘後も明るいので危険が少なく状態で戦えているのだろう。


皆がいない間には、僕も静と動の練習をしてる。静から動を実行した時の瞬間的な身体能力の上昇を少しでも高く長く出来ないか何度も試しているが、難しい。


魔法も毎日練習している。いつか使う時の為に日々練習するのは楽しい。


ロードに着いた日の夜にロードさんから3日間の滞在をして、販売と仕入れをすると聞かされた。


「並べ終わりました、後何かする事はありますか?」


ロードさんは商品の並んだ露店を確認して頷いた。


「そうだな、後は私達で大丈夫だから、ユーリも休みに入っていい、いつもの様に前日の夜には酒場に来るように」


「はい、前日の夜には酒場に集合します」


広場には色々な露店が、お客さんを迎える為の準備をしている。


朝食を食べ終わって準備が終わると近隣の出来事の話や食料品の出荷状況等の話をする。


ロードさん達も隣の露店のおじさんと話している。


ドラゴンの情報とクエストの依頼を見る為に冒険ギルドに向かう。





ロード村の冒険ギルドを探すのは大変だった、聞いた人があっちと教えてくれたのでその場所に行くと薬師ギルドだった。


「昨日来たよここには、この近くには冒険ギルドはない」


昨日の夕方に、ロード村に着いた時に薬の材料をギルドに届けた。今まで、休みの日に近くの森に薬の材料を拾いに行ったが、街に着くまの間に拾えば休みに取りに行かなくてもいいのに気が付いた。


周りを見ても冒険着ギルドはなかった。


少し歩いて商館が並ぶ道を歩いていると、煙の出ている所・・・・武器屋工房を見つけたので行ってみる。


「窓から店内を覗くかな、買えないので少しだけ見るか」


やはり武器は高くて買えそうにない。伝説の弓は売っていた、金貨5枚だった。


入らなくて良かった、名刀を探すのはこの大陸では出来ない。


冒険者を発見だ、剣を持っていれば冒険者。


「すいません、冒険ギルドは何処ですか?」


「この道をこのまま進めば右側にあるよ」


「ありがとうございます」


若い冒険者に教えて貰い、冒険者ギルドを見つけた。






「面白いクエが無いぞ」


「そうね、山賊の拠点はどうなったのかしら」


「海賊はどうなったんだよ」


「二人とも、面白い話を探しに行くぞ」


「はい、はい」


僕みたいだ、面白いクエを探すなんて、山賊の拠点か何処にあるんだ。そこに山があるから、北だ。


山賊と遊んで来るかな、怖い人がいたら落とし穴にでも落とすかな、面白い事を山賊にする。


掲示板には討伐クエがある。ニトリとベア、ワイルドベア、蜘蛛、危険だ蜘蛛は危険だ。


しかし、もう夏なのだ、15歳になった僕は今日から?大人の仲間入りだ。


「蜘蛛にもビビらない男になろう、剥がす手が震えている。勇気を出すのだユーリ、蜘蛛は弱い」


なんとか蜘蛛の討伐クエを剥がしたが。


「すいません、間違えて剥がしたので、貼りお直して下さい」


「そうなの、ダメよ悪戯しちゃ」


「いえ、こちらの討伐クエをお願いします」


剥がした4枚のうちの3枚をお姉さんに処理をおねがいする。


「ええ~、凄いのね君、蜘蛛は討伐しなくていいの、一番弱いわよ?」


貼りなおして欲しいので。


「蜘蛛は可哀そうです、弱いので。それに他の冒険者が受けるでしょう、弱いので」


「そうね、直ぐに手続きをしますね」


Sランクに驚いたけどプロは余計な事は言わない。


「北の山賊の拠点の近くだから、気を付けたね」


「ありがとう、沢山倒して来ます」


優しいお姉さんだ、ギルドのお姉さんは親切な人が多いな。


「そこうるさいわね、他の人に迷惑よ」


優しいお姉さんは、怖いお姉さんでもあった。





北門から出た僕は山に着いた。


山の麓に川があったので、水浴びをして泳ぐ。


「川を船で旅がしてみたいけど、滝があったら死んじゃうから出来ないな。誰か地図を販売してくれないかな、ここに滝あり注意とか載ってると嬉しんだけどな」


頭の中の地図はほぼ完成してきた。精細な地図ではないけれど、街と村は大体合っていると思う。


川も分かれば、旅をする人なら喜んで買うだろう。


最近作っていなかったロープを作る。山賊を捕まえるのだ。


干し肉をかじり、いつもしていた繊維を水に浸す、柔らかくなれば編んでいく。


「何か忘れていると思ったら、ドラゴンの情報を聞くのを忘れていた。報告の時に聞こう」


山賊の拠点と蜘蛛の事で頭が一杯になって大事な事を忘れたな。


山を見上げる、山賊の拠点には何人の山賊が居るんだろ、子供がいたら嫌だな。


出来たロープをリュックに入れて水を汲む。


「さあ、そこにあるからをするかな」





嫌な事を後回しにして、魔物の討伐をする事にした。


騎士団は基本は馬で移動、討伐の時は歩くだろうが、山の様な道が無い場所にはいかない様だ。


「ベアが多いな、ニトリはあまりいない、蜘蛛は今のところ遭遇していない」


ニトリは解体した、ベアは美味しくするのに時間が掛るし荷物になるのでそのままにしていく。


ワイルドベアが5体いたので、気が付かれない様に山を登る。山頂に着くと。


「ワイルド君、ここまで来れるかな」


わざと声を掛けて山を登って来る様に仕向ける。魔物本能で襲って来る為に登って来る事は分かっていたので、魔物が山を登って向かって来る時に仕留める。


やはり、有利な条件だと魔物は弱すぎる。気付かれない様にして有利になれば、怪我をする事もない。


解体を覚えて、解体をすると弱点が分かる、そこを狙うのに伝説の弓は最高の武器だ。


「ここからロード村が見える、前から思っていたけど村から街に格上げしてくれないかな、違いが分からないよ、お城と屋敷の違いも」


野宿は少し危険なので、木の上の方にハンモックを取り付けて、下には便利丸を設置した。


明日は山賊の拠点に行くつもりだ、先ずは偵察だ。


今までは行き当たりばったりの作戦が多かったので、偵察した後に作戦を考えるつもりだ。






「助けてくれ~」「こっちに来るな」「皆早く家の中に」


山賊の拠点らしき敷地では、蜘蛛の魔物が10体以上いた。


けして僕が逃げて拠点になすり付けた訳ではない。拠点を探していると、山の中にある見張り台を発見した。


近くに何もないので、この先に拠点があると思い音をたてない様にして歩いて来た。拠点が見える前から悲鳴が聞こえていた。


「山賊は逃げるのが速いな、皆家の中に隠れた・・・・・1人向こうにいる。男性だ」


「うわ~、入れなかった」


山賊を助けた方がいいのか分からい、こんな経験をした事が無い。


魔物からは守らないとダメだよな。その後で騎士団に突き出せばいい。よし助ける。


ここからだと男性に当たる可能性が0.0001%位はある、少し横に走りながら攻撃だ。


「ふ、もう怖くないのだ」


全力疾走で蜘蛛の横に行き、攻撃を始める。


先ずは男性に一番近い蜘蛛から、仕留めていく。


その後ろの蜘蛛が仕留められそうもない角度なので、足の付け根を狙い攻撃をする。


「よしこれで、男性を襲うには障害物があるから少し時間が稼げる」


こちに向かって来る蜘蛛はいないので、男性が襲われない様に後続の蜘蛛も仕留めていく。


蜘蛛の討伐は終わった。





「助かりました、ありがとうございます」


「良かったですよ、無事で」


山賊にお礼を言われてしまった。


「皆で木の実を取っていたんですけど、蜘蛛の魔物が登って来たんですよ」


木の実か、山賊の拠点には色々な果物らしき物が生っていた。


「収穫の時期なんですか?」


「そうです、何日か掛かるけど取れたらロードに売りに行くつもりです」


周りに倒した蜘蛛がいるので、死んでいるか確認と矢の回収をする。


あれ、果物を売りに?山賊はそんな事もするのかな。


「おお、蜘蛛の魔物が倒されているぞ、あの子が倒してくれたのか」


「凄いな、これが冒険者の実力なんだな。冒険ギルドに討伐の依頼を出して良かったよ」


あれ、山賊がギルドに依頼をするはずがないよ。


「山賊の拠点が何処にあるか知ってますか?」


「元山賊の拠点ならここです。冬に騎士団が山賊を捕まえたので、私達は村の近くからここに移り住んだんですよ」


女性の住民さんが説明してくれた。


「この近くには他に山賊の拠点は無いんですか?」


「ないと思います、騎士団の人がこの辺ではここしかなかったと言ってました」


男性を助けて良かった、山賊が居るつもりで来たけど居なかったんだ。

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