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ドラゴンさんを見つけた

「俺も食いてえ~」


「皆、食べたいんだ」


「そうよ、お昼だなんだから」


可哀想に腹ペコなんだな、僕は少しだけど食べて来たからなそんなにお腹すいてない。


「干し肉もありませんよ、奥の冒険者にあげたので」


「干し肉をあげたのか成長したなユーリ」


それを成長と呼んでいいのだろうか、それに僕は干し肉を旅の食事にしているけど、干し肉を独り占めにしたり、あげない事はない。


「早く倒すしかないな」


会話が出来るほどなんだから、交代で食べてくればいいのに。


「面倒だからどんどん倒そうよ、もう前進しながら倒せるぐらいになっているんじゃないのかな」


「アル、どうする」


「そうだな・・・ユーリはもういない、追いかけるぞ」


「仕方ないわね」


「俺も後退して戦うのに疲れた」


そうそう、Aランクなんだから、臨機応変に対応しないと。




バジルさんの武器を使い魔物を倒し前に進んで行く。


通路に呼び込んだ魔物はほとんどいなくなっている様だ。


「もう休んでも良かったのか、しかしこれ以上の時間は掛けれない。もう飽きたのだ、焼き肉をしてみたが野菜がない。そうだよ、そこに冒険者がいるんだ、野郎ども続け」


誰もいないが雰囲気は大事、本気にならないと、魔物はまだ沢山いる。


広場が見えてきた、魔物はだいぶ減っている。


気付かれる前にどんどん倒そう。


冒険者が大声で叫んでいるな、僕が攻撃しているのを魔物に気付かれない様にする為だ。


「危ないぞ、無茶はやめろ」


「急ぐな」


「食べ物はあるから大丈夫だぞ」


応援されている。


「ユーリがいたぞ」


「続け」


作戦は台無しだが、もういいか。


気が付いた魔物は振り返るが、もう遅い。ステップを踏んで左右に揺れる様に動いて流れるように攻撃をする。


無駄な動きはしない倒すためだけの動きに徹する。


「アルさん、こっちに来て下さい。もうダメだ」


「分かった、無茶をしたな」


もう撤退だ、蜘蛛がいるので他に行こう。


「ルルさん、アルさんが呼んでますよ」


「そう、行くわね」


良かった、ここの魔物はベアだ、ワイルドもいる。


ベアには蹴りを入れて戦うのが有効だ、蹴られた後に。


「クマ~」


鳴くいて威嚇するのだ。ごめんなさい、さようなら。


蹴りを入れれば「クマ~」、蹴りを入れれば「クマ~」


この戦法は、自己紹介中でも攻撃します。


ベアの倒し方を続けているとルルさんがこちら来た。


「呼んでなかったわよ、ここはいいからアルの所に行ってあげて」


アルさんを見ると蜘蛛に囲まれそうだ。


「バジルさんは何処に」


「焼き肉食っているんだろ」


ルーベルさんに言われて思い出した。


「アルさんが蜘蛛に囲まれそうだ、ルーベルさん助けに行って下さい」


「分かった、ここはウイントンに任せる」


「おう、引き受けた」


引く受けた人の横に並び「ウイントンさんアルさんの後ろが危ないです、早く行って下さい」とお願いする。


「アルもピンチか、魔物が多すぎる」


ルルさん以外いなくなったので、連続突きをグールに、急所に次々に突き攻撃をする。


ガルーがいたが、今は忙しいので剣で倒す。


魔物が20体位になった時にバジルさんは戻ってきた。


「俺の剣はどこだ」


「はい、お返しします」


借りていた剣を返した僕は大岩を上り始めた。自分の体を大岩の上に持ち上げる様にして登りきると

冒険者が5人座っていた。疲れたのだろう、大声を出してくれていたんだ。


「お怪我は大丈夫ですか?」


「なに、大岩に上る時に擦った擦り傷だけだ、この薬はビリビリしたけど何でだ?」


「怪我しない様に、ビリビリして反省するためです」


「・・・そうか」


「君達のお陰で助かったよ」


「だから言っただろ、若い者に任せようと」


「何言っているんだ。喜んでいただろうが」


お年寄りには見えないが40代かな。


「皆さんご無事で何よりです、今回の作戦のリーダーのアルです」


アルさんが大岩に上って来たようだ。


「助かりました、魔物に追われてこの広場に来た特はダメかと思ったが、なんとかこの岩に上ることが出来た」


「俺達は運が良かった。この広場にいた魔物は最初は少なかったんだ。何処からか湧いてくるように増えたんだ」


「そうだ、増えすぎて降りる事が出来なかったんだ」


アルさんに任せて広場に戻り肉を焼かないと。あそこには沢山の冒険者もいる。






通路で埋もれているバッファを探して広場に運ぼう、確か10体以上はいたはずだ。


広場に戻ると直ぐにバッファを解体した。


「解体した肉が有ります、まだ食べる人は焚火の近くに運んで下さい」


「まだ有るのか、ありがたい」


「まだ食うぞ、ありがとう」


「分かった、運んどく」


バッファを取りに行こうと解体していた場所から通路に歩いて行く時に振り返ると、全員が解体したお肉を取りに来ていた。


どんどん運ぼう、奥には10人の冒険者がいる、こちらに来るだろうから。






「助けに来てくれた冒険者の中に、大洞窟の入口からここまでの構造を知っている者はいないのか?」


奥から戻って来たアルさん達と大岩の上に避難していた5人は焼肉を食べている。


「美味しいな」


「はい、全員が初めて大洞窟に来ました」


「レアが良いな」


「俺は良く焼けているのがいい」


「それは大変だったな。この大洞窟は左の通路を通るだけでここに来れる、魔物が居ても半日は掛からない」


「あれ全部肉か」


「左を通れば迷う事なくここに来れた?」


「そうだ、帰りは右だな」


左が最短ルートで、右は色々な通路がある為ここにたどり着くのが大変なのか。


この人達は、この洞窟に慣れているんだな。


ルーベルさんとウイントンさんは食べるのが忙しそうだ。


ルルさんとマリアさんは何か会話をしながら焼肉を食べている。


バジルさんは、先に食べていたのでお腹が一杯の筈だ・・・食べている、別腹か。


「知らないと大変な洞窟ですね」


「そうなんだ、それで少しでも魔物を倒しておくかと仲間と来たんだ。リンドなんか久しぶりに討伐するか、若い奴らにはまだ負けてないぞと言っていたんだ」


「今時の若い者は口ばかりだ」


最近の若い者は、よく聞く話だな。


「今、リンドさんと言いませんでした」


「俺の事か、俺はリンドだけど」


「こんなとこに居たのか、何処を探せばいいのか困っていたんです」



「俺を探していたのか」


声が大きくなるリンドさん。


「いえ、探していません。商人ギルドと薬師ギルドに聞いてみただけです」


「それを探したと言うんだよ」


「いえ、尋ねただけなので、何処を探そうか悩んでいたら、元冒険者が大洞窟から帰って来ない、魔物が増えすぎているのではないかと特別依頼としてここに来ました」


これから探すところだったんだ。勝手に出てこられたら人を探すイベントが・・・・この人を探してどうするんだ。そうだよ、ドラゴンさんの事を聞かないと。


「見つけました、リンドさん。お聞きしたい事があります」


何か怒っている様な顔だがそれは置いといて。


「何が聞きたいだ?」


あ、お肉が焦げそうだ。


「焦げそうです、食べて」


「お、そうか、ありがとう」


「リンドさんは、ドラゴンさんを知っていますか?」


「ん、ちょっと待ってくれ、思い出す」


思い出す。


「知らないのですか?」


「いや、知っている」


40代位になると物忘れが多いのか、そこは考えるのは止めよう。僕は既に物忘れが凄い事に。


でも、物忘れではない可能性がある、人の話を聞いていないので覚える事が出来ないんじゃないのか、聞いていないのと物忘れどちらの方がいいんだ。まだボケる歳ではないのなら人の話を聞いていないだけだな。


妹達の名前も聞き流しただけだな、うん、そうだな。


「思い出したぞ、西の森に行く時によく街道で話した農家の男性がドラゴンさんだ」


人間に変身しているのか、何色なのかな。


「そのドラゴンさんは何色ですか?」


「何色とは」


そうか、普通にの人間に見えるのか。


「何処に住んでいるんですか?」


「森から一番近い畑の近くに住んでいる。村からなら右側だ」


「ありがとうございます」


遂に変身を教えて貰える、ドラゴンさんにも会える。


「ユーリ、良かったですね」


「はい、急いで帰りましょう。皆、出発しますよ」


誰かが頭を上から押さえている、アルさんだ。


「今日は疲れたから明日出発だ」


疲れてないのに、焼き肉食べて動きたくないんだな。


「だから、年寄りはダメなんだよ。ぐうたらで、だらしない、頑固・・・」


「だから、悪口を普通に話すな」


「何か言ってましたか、おかしいな」




大洞窟にいた全員で村に戻ってギルドに報告に行くと、お年寄りの元冒険者はギルマスに怒られた。


リーダーのアルさんは大洞窟の中の魔物を討伐した数が多い事を報告した。


大洞窟に向かう時に砂漠のサソリとガルーと遭遇してそれも討伐した事を伝えた。


ギルマスは、感激していた。まだ冒険者が来ていないので助かったと。


この村にいた冒険者は、お祭りでのんびりと過ごしていただけで、それぞれのお世話になった街に向かって行った様だ。


大洞窟でいなくなった冒険者も無事だと聞いて、アルさんは安堵した。


Aランクの冒険者が大変なのが少し分かった。でも、ウイントンさんもAランクなんだよな。


特別報酬は銀貨5枚、全員が同じ金額だった。


洞窟の中にいたのは5日だった。


全員が10日位は経っていると思っていた。






「もう直ぐだ、楽しみだなユーリ」


「そうですね」


砂漠の遺跡でドラゴンの壁画を見てロードさん達を含めた全員が伝説のドラゴンに会いたくなったのだ。


村に帰るとロードさん達は既に準備を終えていた。


商品を片付けて、馬車で行ける様にしていた。


見えて来た農家の家、あそこにドラゴンさんがいる。


街道に馬車を止めて家の前に来た、普通の農家の家だな。


「すいません、ドラゴンさんは居ますか?」


「俺に何か用かな?」


家から出て来たのは30代の男性だ。身長が高くて日焼けした腕がとても頼もしく見える。


「広い所に行ってドラゴンに戻りますか?」


「広い所、戻る?」


あれ、考え込んだぞ。


「ドラゴンさんですよね」


「ああ、そうだが。戻るとは何処に?」


「え、変身しているんですよね」


「変身」


「ユーリ、おかしいぞ」


ドラゴンさんと話していておかしい事に気が付いたアルさん。


「そうね、伝説ではないのかもしれませんね」


「でも、ドラゴンさんですよ」


「人間のドラゴンさんですか?」


ロードさんがおかしな質問をしたぞ。


「人間ですか?何の話をしているんですか?」


ああ、名前がドラゴンなのか、誰だよ勘違いしたのは。


「伝説のドラゴンではなくて、人間のドラゴンさんだったんですね」


大きく頷いて「ああ、ドラゴン違いでしたか、変わった名前ですいません」


ああ、ドラゴンは何処に居るんだ。


「伝説のドラゴンを探しているんですか?」


「はい、東の大陸から来ました」


「それは、大変な旅ですね、この先の森にドラゴンが居たと爺ちゃんが話していました。それで名前がドラゴンなんですよ」


「へ~、この先にドラゴンが居たんだ」


人間のドラゴンさんの家の近くに伝説のドラゴンか・・・ないない、そんな変な話があるのか?。


「ユーリ、ドラゴンが居るかもしれないぞ」


「村からこんなに近いのにドラゴンが居るんですか、居ない様な気がします」


「行くぞ、森に」


何故、アルさんが指示を。


「俺も見た事ないけど、頑張って」


「どうも、ありがとう」


お礼は大事、それも失礼な訪問だった。

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