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砂漠の大洞窟

準備が出来たので、南門の前に行くと冒険者は誰も居ない。


「罠に掛かってしまった、南東となっていたから南に来たのに東の門に集合なんだな」


外に出てしまったので、村の堀の前を走って東門に向かう。


左に曲がると遠くにウイントンさんが見えた。


なんとか合流する事が出来た。


間に合ったが、直ぐに出発したので、一番後ろから同じ方向に歩く。


「ユーリ、何でいるんだ?」


「僕も受けたんですよ、特別の依頼を」


「そうか、大変らしいぞ」


「へえ~、ユーリも行くんだ」


「お前ら、ユーリは行けない事に気が付けよ」


ルーベルさんが振り返り指摘してきた。


「僕も皆さんと同じ様に義務なので参加しました」


本当は面白そうだから。


「何、Aランクになったのか、カードを出してみろ」


「ウイントンさん、ルルさん手を口の前に僕と同じ様に口を塞いで下さい」


二人は僕の言われて通りに口を塞いだ、なので、カードを見えるようにした。


「静かにして下さい」


二人は頷いてカードと僕を交互に見る。


「誰かの悪戯でこの様になりましたので、特別依頼を受けます、分かりましたか?」


二人は頷いて口から手を話す。


「何でだ」


「どうしてよ」


「どうしたのですか?」


アルさん以外はここに居るので、足を止めて説明する。


「ユーディト様の知り合いになった事と試合に出たので、特別にランクを上げたんだと思います。僕も事情は知りません」


ウイントンさんが「実力よりも知り合いのお陰でSランクになったんだな」と一番言われたくないウイントンさんに言われた。


「まあ、ユーリがSランクですの?」


「それで特別依頼か、大変だな」


バジルさんが「俺の後ろに居れば安全だぞ」と言ってくれたので、バジルさんを押して進めばいいんだな。覚えておこう。


「そうだね、皆の邪魔をしない様にするよ」






30人ぐらい居る冒険者は大変な事になっている。


砂漠を歩いているとワームが6体出て来た。


慌てた冒険者は、リーダのアルさんの指示に従わないで、好きな様に動いている。


ワームが出ると聞いていなかったので仕方ないが、慌て過ぎだ。


慌ててないのはアルさん達6人だけだ。僕は慌てている、何処に行こか迷う。皆が危ないので。


「では、先に行かせて貰います、アルさん」


「気を付けろよ」


気を付けている余裕がない、目の前の人がワームに食べられた。


危険かもしれないが、口に有る沢山の牙を手で掴み開けれるか試してみる。


「グワァ~」


口が開くと冒険者は見える所で転がっていた。


「おじさん、死にたくなければ、こっちに来るかそこを切り裂かないと助からないよ」


「腰が抜けた」


情けない顔で申告された。


「今行きます」


「ユーリ」


仕方ないので中に入る、暗くなる前に冒険者の剣を借りて中から突きを入れて切り裂く。


動かれたら更に危険なので全力で切り裂く。


「おりゃ~」


外が見えた、更に人が通れる様にする為に、下までいった剣を上にあげて切っていく。追加でジャンプして勢いを付ける。


「通れる様になりました、痛いかも知れませんがすいません」


おじさんの手を取りお腹の辺りに左手を添えて外に投げる。


「おい、俺は~~~」


外に出れたようだ、僕も出よう。反対側から。


切れてない反対側を切ると口と胴体に分かれた。


「いや、入ってみたかった。死んだのならどこまで行けるか確認したいな」


「無茶はするなよ、あの人が助かってもユーリが怪我をしたら意味がない」


頭を押さえて怒られたぞ。


「心配したと言いながら叩かないで下さいよ、ほら、危ない人が居ますよ」





砂漠の近くを拠点にしている冒険者だけあって、混乱が収まると怪我はしたが、全てのワームを倒す事が出来た。


「ビリビリ傷薬を塗って欲しい人はいませんか?」


戦闘中に何回も塗ってあげていたので、もうされたくないんだな。


「皆、Aランクが6人もいるんだ、慌てるな、危なくなったら俺達の方に逃げて来てくれ、助けるので」


「すまん、俺達はワームと戦った経験がないんだ、見た事はあったんだが驚いて慌てたんだ」


「分かった、次からは自分が怪我をしない様にしてくれ、俺達で何とかする、皆は大洞窟まで戦闘しなくていい」


皆は分かったと言って歩きだした。


「今みたいな事があると困る、俺とルーベル、ルルが先頭だ、バジル達は後ろを頼む」


「分かりました、私に任せて下さい」


マリアさんはやる気だ。





「しびれサソリが出たぞ」


弓で弱点そうな所を狙って攻撃する。


しびれサソリは人間と同じ位なので当て易い。口を狙ってどんどん撃つ。


「しびれサソリが・・・・・全滅したぞ」


痺れる暇がないぞ。連続で撃てるので20体までなら倒せる。


矢を回収したら、しびれサソリは丁度20体だった。


「ユーリ、凄いですね」


「うふふふ」


「それはもしかして何か考えがあるのですか?」


「しびれサソリの毒は傷薬に使えませんかね」


「ユーリ、少し方向性が意地悪になっていますよ」


皆は何事ともなかったように大洞窟を目指している。


「いいのです、遊び心を今学んでいるのです、冒険者の道は厳しいのです」


「ユーリは、遊び心が多すぎると思いますよ」


「マリアさん、表面上はそう見えるかもしれませんけど、内面は・・・・内面では悲しんでいるんです」


もう直ぐ15歳、このままでいたいけど大人にならないといけないような気持ちが少し芽生えてきた。





目の前に魔物だと思う生き物がパンチ攻撃をしてくる。


カンガルーの顔が怒っている。怒りカンガルーだと思う。


「ルルさん、この魔物の名前を教えて下さい」


「ガルーよ、パンチしかしてこないけど、凄い破壊力らしいわ」


パンチを避けてパンチを入れる、更に怒ったのか動きが速くなった。


他の人達は武器で倒したようだが、僕は同じ条件で戦っている。これも修行なのだ、今後酒場で絡まれた時にノーダメージで相手を沈めに為に頑張っている。


15歳になれば喧嘩の多い酒場にも情報収集で訪れる事があるかもしれない、その日の為に捻り込む様に打つべし。


「打つべし、打つべし、打つべし」


ノーダメージで倒す事が出来た。


「ユーリ、大洞窟の入口があったみたいよ」


「入口までに魔物によく遭遇しましたね」


「この時期位から魔物が多くなるからそのせいかもしれないわよ」


急いで入口に向かおう、そこからが今回の依頼だ。





入口に着いたのでアルさんは皆にどんな作戦で行くかを説明している。


「この大洞窟の内部はまだ誰も分かっていない、どの位の広さがあるのか、中にどんな魔物が生息しているのか、そして先行している冒険者が何を目的に内部で何をしているのか、特別依頼なのは魔物が増えすぎているとの事だが、それは入口付近の魔物が増え事で判断している様だ。増えている魔物の討伐と冒険者を探す、冒険者は5人だ。慣れている者同士で組んだ方がいいだろう、組んだパーティーから入るが、入口の直ぐ近くから分岐がある。パーティーが5組みあるので1番から5番としよう。1~3番のパーティーは入口右に、4~5番は入口左だ」


アルさんの説明が終わると1~4番のパーティーは中に入って行った。外に残っているのはアルさん達だけだ。


「アル、みんな一緒じゃダメなのか?」


ウイントンさんが疑問に思った事を聞いた。


「俺もそれは考えたが、分岐が多い事を考えると最初から別れた方が効率がいいと考えた。ソロぞれが6人だから、何とかなると、それに他の冒険者を守リながら進むなら俺達だけでいいだろう。ギルドの依頼を受けたんだ、責任は自分にあるはずだ。全部の面倒を俺達が見る必要はない」


「アルの言う通りよ、皆は冒険者よ自分で責任を取れるわ」


「でも、ユーリが崩れ落ちて地面を叩いていますわよ」


「どうしたんだ?」


「皆は冒険者、いい響きですが、見習いはどうしたらいいんですか?」


「ユーリの場合は見習だから付いて来ればいいのよ。Sランクだけど、そうよね」


「まあそうだな、少しは期待している、さあ行こう」


あれ、期待されているのか、期待の新人現れる。


「いい響きだ、期待の新人現れる」


「早く来い」


誰だ、僕を叩くのは、今幸せなのに。


「まあいいか、もうすぐ大人だ。大人を叩く人はいない」


「ブツブツうるさいぞ」


叩いた犯人はまた叩いた、ウイントンさんか。





大洞窟を最後に入った僕達は、予定取り左に進んだ。


倒された魔物の死骸が数体有った、コボルトだった。大洞窟の通路が広いので戦闘には影響ない。狭いと両手剣の人は振り回す事が出来ない。


「コボルトか、魔物が弱いと助かるな」


ルーベルさんの言う通りだ、広さが分からないのに強いのばかりだと連戦は出来ないし疲れも貯まる。


「マリアさん、遊びすぎですよ」


「嬉しいのです、役に立っているの」


松明の代りになると教えた、熱くない火を自分の周りに出している。


4個の火はマリアさんから一定の距離を空けていて、マリアさんが動くと4個の火も動く。


マリアさんはじっとしてられなくて絶えず動いている。


「疲れるから動くなマリア」


「分かりました」


バジルさんの注意に素直に従うマリアさん、そうまだ入り口近く、これから大変な事が起きる。


「全員が、迷子になるのか、大変だ」


「ユーリ、皆分かっている。広すぎる大洞窟、各パーティが帰る事も考えて進んでいる、信じるしかない」


そう信じるしかないが、連絡が取れないのが困る。


皆には便利丸を渡してあるが、役に立つのは寝る時だけだ。


僕は皆の後を付いて行っている、帰る事を考えて分岐では入口に向かえる様に矢印を書いている。


「すいません、別行動をとります、アルさん達も入口に戻って下さい」


「どうしてだ?」


「説明します、帰る事だけなら迷子にならないんです。この矢印は入口に行ける様に僕が書きました。この矢印をたどれば入口です、他の人にも一旦入口に戻って分岐があれば書く様に教えれば、帰り道だけは分かるんです」


「そうか、分かった。皆、戻るぞ」


「アルさん達は入口で全員に会うまで待機です、最後に大洞窟に入って下さい。もし誰かに会ったら今の事を教えてから中に入る様に指示して下さい。僕は全員に戻る様に話す為に探してきます」


「ユーリは迷子にならないのか?」


「みんなが入ってからそんなに経っていないので、皆は入口に近いところにいると思います、急いで探します」


「頼む」





僕が最初から気が付けば2度手間にならなくてすんだが、探す事ばかり考えて帰る手段を教えるのを忘れていた。僕は帰れる様にする事だけ考えていた、大洞窟は広い探している冒険者、魔物の討伐をしていくうちに何処に行ったらいいのか分からなくなるはず。矢印が書いてあれば行ってない通路もも分かる。


矢印を長く書けば、行った方と帰りの道が分かる。


「これなら帰ることが出来るな、他の皆の顔見たか最初に入った時より明るかった」


「そうね、帰り道は分かるんだから、迷子になっても戻る事だけは出来る」


「さあ、2回目だが皆、行こう」

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